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作成日時:2023.05.26
更新日時:2023.12.07

【新天地を求めたものたち】愛着あるクラブを離れ、成長のために挑戦を選んだ金澤空。「自分の未来をイメージして決断した」

PHOTO BY勝又寛晃/高橋学

2019年に立川・府中アスレティックFC(現・立川アスレティックFC)でFリーグデビューを果たし、瞬く間にチームの中核、そして日本代表選手になった22歳の金澤空。

昨季はリーグ戦21試合に出場して、6ゴール。立川のプレーオフ進出に大きく貢献し、チームにとって欠かせない存在となっていた。日本代表選手としては10月にAFCアジアカップ優勝も経験し、充実のシーズンを送った金澤が名古屋オーシャンズへ移籍を決意したのはなぜか。

小学生の頃、クラブのスクールに通い、高校生の時でトップチームデビューをしたクラブを離れた金澤の葛藤、新天地での決意を聞いた。

新天地を求めたものたち|特集

インタビュー・文=舞野隼大

※インタビューは2023年4月21日に実施しました



世界で活躍する選手になることを考えて

──酒井遼太郎選手のYouTubeで、移籍の背景を話されていました。自分が選手として上にいくため、移籍しなければいけないと思い決断したのでしょうか?

そうですね。成長できるかどうかは自分自身に懸かってますけど、そのためには環境を変えた方がいいと思っていたところ、名古屋さんからオファーをいただきました。嬉しかったですし、このクラブで中心選手になれればもっともっと上の選手になれると思い決断しました。

──新しい環境は、名古屋以外にもあったかと思います。海外への挑戦も視野に入れていましたか?

もちろん、いろいろな選択肢はありました。海外でプレーしている同い年の選手もいますし、周りの人にもいろいろ聞きながら、自分の未来について考えていることなどをイメージしながら、一番いいと思った選択をしました。

──立川アスレティックFCは、金澤選手にとって愛着のあるクラブです。チームを離れることに対して迷いや寂しさはありませんか?

小さい頃から育ててもらったクラブなので、「ない」と言ったら嘘になります。退団のリリースにも書かせてもらったとおり、フットサル選手への憧れをくれたクラブでもあるので、本当に特別なクラブです。でも、自分がもっともっと上の、世界で活躍する選手になることを考えて、その気持ちをアスレの方にも尊重してもらえたので、そういう意味でも本当に感謝しています。今まで育ててくれたアスレのためにも、自分がもっと上のレベルの選手になりたいです。

──移籍することに関しては、皆本晃選手兼代表理事とよく話し合って決めたのでしょうか?

晃さんとは、選手と社長という立場で話しましたけど、もちろん選手としての意見もくれました。

──クラブで重要な選手だっただけに、引き留める言葉もあったのでは?

「アスレ側としては痛い」というのは言ってもらえましたけど、最後は自分の(将来の)ことを考えて送り出してくれたので、そういう意味でも頑張らなければいけないです。

──完山徹一選手は金澤選手にとって小さい頃のスクールコーチであり、名古屋のOBです。移籍前になにか相談はしましたか?

テツさんには相談してないです(笑)。決めたあとに報告したら「頑張ってこいよ」と言ってもらえました。

──移籍を決めた時はもやもやした気持ちはなく、スッキリとした気持ちでしたか?

そうですね。晃さんにも送り出してもらえましたし、最後はスッキリとした気持ちで「頑張って来よう」となりました。

──ファン感イベントで移籍を発表した時は、驚いた人が多かったと思います。

驚かせてしまった方は多いと思います。でも、アスレを離れても応援してくれる方はいると思うので、その方々のためにも成長を続けたいです。



名古屋で活躍することで、自分の価値を高めていける

──名古屋に移籍してきて間もないですが、そのなかでもこのチームのすごさはどんな部分に感じましたか?

フットサルに本当に集中できる環境で、この素晴らしい練習施設で毎日過ごせることは本当に幸せなことです。すごくワクワクして楽しみな気持ちでいっぱいです。

──代表活動から戻ってきて合流初日のトレーニングが紅白戦でした。プレー強度はいかがでしたか?

メンバーは普段、代表で一緒にプレーしている選手やアンダー世代で同じだった選手がほとんどです。最初はチームの戦術的なことはわからないなかでしたけど、いい練習ができています。

──紅白戦で出たセットは全員代表組だったこともあって、金澤選手がサイドでボールを持った時、逆サイドに寄ってドリブルをするためのスペースを空ける動きが見られました。

僕の特徴をすでに理解してもらった上でプレーできるので、やりやすいですね。そのメリットをどんどん生かしていきたいです。

──練習初日から練習後のバー当て対決に参加していたり、すでに馴染んでいるように見えましたが(笑)。

同い年の選手も2人いますし、代表で一緒に過ごした選手もいてほとんど知っている選手なので緊張もなかったです。そういう意味ではすぐに馴染めると思います。

──金澤選手は、人見知りする性格ですか?

結構、そうですね(笑)。でも名古屋は初めましての方がほとんどいないので、全然問題ないです。

──名古屋へ送り出した立川のためにも活躍しないといけないと思います。名古屋オーシャンズの金澤空としての意気込みを教えてください。

名古屋で活躍することで、自分の価値をもっともっと高めていけると思います。まずはこの伝統あるクラブの一員として、すべてのタイトル獲得に貢献したいというのが一番の大きな目標です。その先に日本代表がつながってくると思うので、まずは試合に出て、チームのために結果を残したいです。

──4月にエージェント会社のプロネオとの契約も発表されていました。いずれは世界の舞台で活躍したいという気持ちもあるのでしょうか?

今回、自分が名古屋に移籍することなんて昨季の今頃には想像できていませんし、これからのことはどうなるかわからないです。ここで結果を残すことだけを考えています。自分が意識しているのは、1日1日どれだけ成長できるか。そのために、練習だけでなくピッチ外の過ごし方も含め、高い意識を持ってやりたいです。

──金澤選手が成長すれば、名古屋もそうですが日本代表チームの総合力ももっと上がるのではと思います。

前回のモロッコ遠征では、ヨーロッパの国とアフリカの国と対戦できて新たな刺激と言いますか、いろいろなことを感じました。試合には勝てず悔しい思いをしたので、そのことも意識しながらやっていきたいです。



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