更新日時:2023.07.18
【第8節|記者会見/町田vsしながわ】指揮官の“元ホーム”で勝ちきれず5試合勝ち星なし。しながわ・白方秀和「必ずみんなで乗り越えて、残りのシーズンを充実したものにしたい」
PHOTO BY高橋学
7月17日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第8節、 ペスカドーラ町田vsしながわシティが行われ、今シーズン1勝1分5敗で下位に沈むしながわは、アウェイで連敗を喫した。
チームを指揮する岡山孝介監督は、2014年から2018年まで町田のトップチームを率いて、全日本選手権でクラブを日本一に導いたキャリアもある指揮官だ。対する甲斐修侍監督はもちろんのこと、選手も勝手知ったる“古巣”とのF1での初対決となった。9分に先制を許しながら、第2ピリオドはGK黒本ギレルメを効果的に攻撃に組み込んだ戦術で相手を崩し、24分に笠篤史のゴールで同点とする。以降、何度もチャンスをつくったものの、ポストや相手の懸命な守備に阻まれるなど決定機をモノにできなかった。終わってみれば、27分に勝ち越し、37分にダメ押しを許し、アウェイで敗戦。戦略面で互角以上の戦いを見せたものの、5試合勝ち星なしの結果に終わった。
試合後、岡山監督とキャプテンの白方秀和が記者会見に出席した。
十分戦えたという感触はある
●岡山孝介監督|しながわシティ
──今日の試合を振り返って。
試合はある程度プラン通りでチャンスもつくりましたが、なかなか決めることができず、最近の試合の傾向がそのまま出てしまったような試合でした。ただチームは前進しているので、自分たちを信じてまた前に進んでいきたいです。
──チームは前進しているとのことですが、チームづくりを始めてから現段階まで上がっているところ、また、改善点は?
今シーズンはプレシーズンが短く、リーグの初戦か第2節くらいでようやく、いつものプレシーズンの期間を過ごしたような感じでした。コンディションはそこである程度は整っていましたが、ただ、チームとしてやらなくてはいけないことが、フットサルではすごくたくさんあります。
プレシーズンでは、試合を気にすることなく、日々やるべきことに時間を費やせますが、今は自分たちの課題と、対戦相手のスカウティングに基づく練習なども優先しないといけない。例えば今日もGKを上げる形を入れました。それは元からあった形で、黒本が戻ってきたからではないのですが、プレシーズンがないまま、準備できたのがようやく今週でした。
チームとしての武器がただ単にあるだけではなく、自分たちのモノにするにはそれなりの時間が必要です。もっと細かいことを言うと、いくつかまだやれていないことがある。それらを相手の対策をしながらも、優先順位を考えて進めていきたいと思います。
──以前、監督を務めた思い入れのある町田と、F1の舞台で初対戦でした。プレスに苦しめられた印象もあります。どのような思いがあったか、また戦術面でのやりづらさなどは?
そうですね、この体育館に来ると、懐かしいなと思いました。そういう感じもするし、初めてリーグで戦ってみて、不思議な感じはしましたね。でも、自分たちのことで精いっぱいで相手どうこうはそこまでわからないですけど、スカウティングで試合を見てもすごくいいチームで安定感があり、攻撃の形もはっきりしている。負けておいてアレですけど、ある程度そこは抑えられたかなと。ピンチも何度もあり、やられている部分もありますけど、十分に戦えたという感触は、正直ありました。ただ結果が重要な世界なので、次は勝てるように頑張ります。
──黒本ギレルメ選手の使い方ですが、深くまでドリブルで運ぶより、ハーフラインのサイドを起点にすることで効果的なチャンスを生んでいた印象です。どこまでが決め事で、どれくらい自由度を与えていますか?
先ほどお話ししたように、細かくは今週しかやっていません。ずっと形としてはありますけど、こうしたらこうとかをやったのは今週だけ。相手を押し込んだ後、誰がどこに動き、どうサポートするかなどは、2パターンくらいしか決まっていません。あとは選手が臨機応変に対応していた部分があります。
それは試合中に相手も考えてきますから、対応してきます。そうなったらこうしようというのは、実戦で覚えていかないといけないことです。そこはまだ、十分ではないなと。
──世界的にも主流とされるゴレイロを積極的に活用する戦術ですが、一説には「フライングGK」という名称になってきているとか。浸透している名前はありますか?
いえ、チームとしてサインプレーとしての名前はありますけど「ゴレイロを使った攻撃」を伝える名称としては、特にはないですね。フライングGKというんですか? ちょっと聞いてみますね。
ゴール前でのクオリティに尽きる
●白方秀和|しながわシティ
──今日の試合を振り返って。
たくさんチャンスがあったなかで決められないと、相手にやられてしまいます。僕自身もそうですけど、もっと早く点を取れていれば流れも変わったと思う。ただ、自分たちのスタイルでやり続けるしかない。悔しい時期が続いていますが、必ずみんなで乗り越えて、残りのシーズンを充実したものにしたいと思います。
──チームづくりを始めてから現段階まで上がっているところ、改善点は?
(改善点は)ゴール前でのクオリティ。そこに尽きると思います。そこに持っていくまでのチャンスは、開幕してからも自信を持っていますし、よくなっていると感じています。最後のところにこだわること。それ以外で他のチームに引けを取らないと思っているので、そこを上げるしかないと感じています。
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