更新日時:2023.10.25
【F1第17節|記者会見/湘南vs横浜】神奈川ダービーは2点を追い付かれてドロー。横浜・鳥丸太作監督「悲観はしていない。自分たちのフットサルは体現できていた」
PHOTO BY高橋学
10月21日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第17節、湘南ベルマーレvsY.S.C.C.横浜が小田原アリーナにて行われた。
開始から拮抗した展開を見せていたが、19分、高橋響強烈な右足シュートが決まって横浜が先制して、試合を折り返す。
第2ピリオドも、開始早々の22分に再び高橋響がネットを揺らして2点差に。しかし、25分に失点し、38分にはミスを突かれて同点とされタイムアップとなった。横浜はこれで6試合未勝利、首位・町田との勝ち点差が10に広がる痛恨の引き分けとなった。
試合を終え、鳥丸太作監督とキャプテンの堤優太が記者会見に出席した。
主導権をにぎれている時間帯が多かった
●Y.S.C.C.横浜|鳥丸太作監督
──今日の試合を振り返って。
まず、この小田原アリーナでの湘南との試合は、選手にとってとても恵まれた環境でした。とても大事な試合を、演出もそうですし、多くの観客が入った状態で選手にプレーさせてあげられたことに、すごく感謝しています。
ゲームの内容は、率直に悔しかったです。僕らの状況を考えるとどうしても勝利がほしい試合だったので、勝ちきれなかったこと、勝ち点を逃してしまったことが悔しいです。
ただ、自分たちのフットサルは体現できていたと思います。僕の目から見て、ゲームの主導権をにぎれている時間帯が多かったので、悲観はしていません。でも、やっぱり勝たせてあげたかったですし、自分自身も勝ちたかったです。
──湘南相手にどのような対策を取ってきましたか?
1対1のトレーニングをすることが多かったです。湘南は単にアラの1対1だけじゃなくて、今日だと堀内(迪弥)選手のような優秀なピヴォもいるので、その対策。1対1で負けると後手に回ってしまうので、対人の部分は多くやってきました。あとは、湘南の3-1システムは、少し後ろの3枚とピヴォの1枚が間延びしています。奪った後でのスピードのある攻撃は、相手が間延びしたところを想定した練習をメインに行なっていました。
──取れた得点は狙い通りですか?
この得点を完全に思い描いていたわけじゃないですけど、コンパクトに攻撃をしていくなかで、ショートカウンターや定位置でのズレを生んだ攻撃がチャンスになっていました。そこの積み重ねで得点になっていたと思います。
──今日は、堤選手をポイント的に起用していました。
怪我とかではないんですけどね。日本代表の遠征から帰ってきた直後に、名古屋戦という強度の高い試合で無理をさせてしまったところがあります。本人と話して、今日のような短い時間、ポイントで、できる限り出していくという使い方をしました。
──アジアカップ予選の代表選考では、高橋響選手はコンディション不良で参加できませんでした。その高橋選手が2得点。高橋選手の状態はいかがでしょうか?
とてもいいと思います。今日のゲームでのパフォーマンスはすごく良かったですし、彼は安定してそういうパフォーマンスを見せています。(今なら)代表の合宿に呼ばれてもおかしくないんじゃないかなと。
──矢澤大夢選手が負傷で離脱しているなか、ゴールを守る井戸孔晟選手についていかがですか?
彼は優秀なGKで、(矢澤選手とは)違った良さがあります。まず、GKがトラップで逆を突くというのはなかなかできないと思うんですが、彼はそれをごく自然にできます。もちろん、セービングも意識してトレーニングしていますし、体つきに関しても、最初の頃とは全然違います。
(今は)自分のプレースタイルを確立しようと試行錯誤している印象です。未熟なところもありますけど、本当にポテンシャルを感じる、伸びしろがある選手です。今日のゲームに関しても、不安定な部分はなかったですし、試合を重ねるなかで安定したプレーができてきました。監督としては、うれしい成長だと感じます。
負けなかったのは井戸孔晟のおかげ
●Y.S.C.C.横浜|堤優太
──今日の試合を振り返って。
選手として、この小田原アリーナでやることを楽しみにしていました。神奈川ダービーということもあり、一週間、気持ちの入った練習をしてきたので、勝てなかったのは悔しいです。
ゲーム展開は、湘南相手なので、スピーディな展開になることはわかっていました。僕らが2-0で勝ち越していたなかで、連続失点をしてしまいました。勝つためには、集中力を欠いてはいけないので、次の町田戦で勝てるよう、いい準備をしていきます。
──先週の名古屋戦から、今日の試合に向けて選手同士でどのようなコミュニケーションを取ってきましたか?
王者に負けたという部分で、メンタル面はガクンと落ちましたけども、ある意味いいリフレッシュができました。この一週間は意図的に、固定のセットだけではなく、いろんなセットを試しました。そこでいろんな選手とのコミュニケーションが取れたのも、リフレッシュになったのかなと思います。
──矢澤選手が負傷離脱しているなか、ゴールを託されている井戸選手についていかがですか?
怪我なく全員でシーズンを終えたかったですけど、すみだ戦で矢澤大夢と北野聖夜が怪我をしてしまって。
もちろん、試合には勝ちたかったですけど、負けなかったという部分は井戸孔晟のおかげというのもあります。間違いなく、試合を重ねるにつれて成長しています。GK攻撃やセービングの部分についても、もっともっと良くなってくると思いますし、間違いなくいいGKになると思います。チームが上位にいくためにも井戸孔晟の成長は必要なので、僕自身ももっと多くコミュニケーションを取っていきます。
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