更新日時:2023.11.07
【F1第19節|記者会見/湘南vs名古屋】4失点目が重くのしかかり、勝敗を左右。湘南・フィウーザ「自分たちはミスを犯していけなかった」
PHOTO BY勝又寛晃
11月4日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第19節、湘南ベルマーレvs名古屋オーシャンズが小田原アリーナにて行われた。
小田原では今季最後の試合となった今節は、アリーナに1,706人の観客が詰めかけた。そんななか、湘南は第1ピリオド6分に先制に成功。ボールを持った内村俊太が中央で相手を引きつけると、左から駆け上がってきた萩原真夏がパスを受けてゴール左上へシュートを突き刺した。その後11分に失点を喫したが、12分に高橋広大が無回転ミドルを決めて2-1に。しかし15分にも相手の連係攻撃から追加点を許し、試合は再び振り出しへ。
第2ピリオドに突入し、名古屋を突き放していきたいところだったが、24分に3失点目を喫してこの試合で初めてビハインドを負う。そして36分、自陣低い位置の左サイドで靏谷春人、中央で内村、右にゴールから離れたGKのフィウーザが並び、パスを交換していた際、カットしようと伸ばした相手の足にボールが当たり、そのままゴールへと吸い込まれていった。2点差となり、パワープレーで巻き返しを図ったが38分にパワープレー返しを決められて2-5で敗れた。
試合を終え、伊久間洋輔監督とキャプテンのフィウーザが記者会見に出席した。
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劣勢な時、ミスした時にいかにプレーするか
●湘南ベルマーレ|伊久間洋輔監督
──試合を振り返って。
小田原最終戦ということで、たくさんの方に来ていただいて本当にありがとうございます。
ゲームに関しては、ここ数試合点を取れてないなか、「我々は先制点を取れば負ける確率は低くなる」ということを共有していました。ただ、名古屋の攻撃力はわかっていたので「守備から入っていこう」と。そしてカウンターから1点を取れたことは非常に良かったです。個人個人でも負けていたわけではないですし、やってきたことがゲームで出ていたと思っています。
ただ、自分たちのミスで失点してしまうというのは経験不足でした。ここでミスってはいけないところでミスしてしまい、4失点目は非常に痛かったです。あれがなければもしかしたら、相手は5ファウルでしたし(追いつけた可能性があったかもしれない)。ただ、プラスのところを見れば、やろうとしたことは非常に出ていて、選手のエスポラーダ北海道戦もそうでしたけど、自分たちでボールを保持しながら攻撃もできるし、守備からカウンターもできてきました。ここで下を向かず次に向かいたいと思います。
──清水和也選手にパワープレー返しを決められたあと、靏谷選手がベンチ少し揉めているように見えました。その後のパワープレーでは萩原選手がGKのシャツを着てピッチに立っていましたが。
劣勢になった時や自分がミスした時、いかにプレーするかをプロには求められると思っています。彼(靏谷)は個人で優れていて特徴を持った選手であり、戦う気持ちはあるんですけど、若い選手なのでそこは我慢が必要だと思います。「ミスったら出さない」とか「ミスしても出し続ける」とか、いろいろなメッセージの伝え方があると思います。僕としては、経験を積み上げることで好転していくと思っていて、そういうつもりで彼に話しています。
彼のミスで2-4になって、チームはかなり厳しい状態になった責任はあると思います。それに対して本人がイラついているのは「違うだろう」ということですね。みんな勝ちたいから熱くなるのはわかるし、僕も熱くなっていてそこは反省点ですけど、彼だけのために(ゲームを)やっているわけではないので、靏谷を下げる判断をしました。ただ、彼だけではないので、そこはチームがカバーしないといけないです。その後他の選手がカバーして今までやってきていますので、これから彼がどう成長するかだと思っています。
──名古屋はナタン選手の対応に困って、湘南に攻撃のリズムが出始めていたように見えたが、プレータイムが少なかった理由は?
コンディション面もありますし、来てまだ1カ月で、日本のフットサルに慣れるのに苦労している点があります。日本のフットサルはトランジションが多く激しい特徴があるので、徐々に出しながら慣れてもらっています。ただ、先週のエスポラーダ北海道戦もその前のY.S.C.C.横浜戦も今週の試合もこの強度に割と慣れてきています。彼が万全になれば当然、バンバン出すと思います。
──今季はロドリゴ選手が抜けて、どういう形でゴールを取るか試行錯誤していると思います。湘南の選手層ならもっと上位に来てもおかしくないなか、ここまで苦戦している理由は?
シュートを打たなければ点が入らないので、各個人が生きるようにうまくやっています。今日もうちの攻撃陣はそれなりにゴールへ迫っていました。ただ決めるというのは個人もあります。皆さんから見て「このメンバーでなら勝てるんじゃないか」と思ってるかもしれませんけど、それは他のチームも同じことです。今は噛み合だしてきているんじゃないかと思うので、萩原のシュート本数も増えてきていますし、高橋広大も今日はゴールを決めて、徐々に出てきていると思います。7連敗すればモチベーションが落ちてしまうこともありますけど、やり続けて今は上り調子になっていると思います。
──山﨑歩夢選手の成長が見えたが、監督からの評価は?
一昨年、僕が監督をやり始めた時、彼は戦術理解度やディフェンス面に課題がありました。そこは彼が努力をしているところで、戦術面で今はおかしなことはないです。今度は個人をもっと出せると思うので、ここからもっと成長できると思っていて、中核を担う選手になっていると思います。
──彼の走力がカギになりそうだが。
おっしゃるとおり、うちで言うと(林田)フェリペ(良孝)や俊太がそうですけど、スピードというのは重要です。でも、試合に出るには速いだけでは厳しくて、ディフェンスやボール保持もちゃんとできなければいけないです。山崎はそこがすごく成長していますけど、他の選手のなかには、いいものを持っているけど、試合に出るだけの一定ベースを獲得できていないことは確かなことです。そこがハマった時にはもっと(強いチームになれると思います)。先ほど「この選手層なら」と言われていましたけど、そこが足りてない選手がいるので、いい状態になれば(勝ち点を落としていた試合が)勝ちに転ぶようになるんじゃないかと思います。
2-3にされてからは雰囲気が悪くなった
●湘南ベルマーレ|フィウーザ
──試合を振り返って。
細かい点で言うとディフェンスから攻撃をする上で守備がよくできなければ、やはり難しくなってしまいます。特に名古屋のようなクオリティの高いチームは、そういうの(小さなミス)は見逃してくれないです。この試合に向けて練習をすごく積んできましたけど、勝つのは難しかったです。前半、後半と両方ともよかったですけど、2-2から2-3にされてからは雰囲気が悪くなってしまいました。2-4となってしまうと強いチームが相手では試合は厳しくなります。
名古屋戦はもう終わってしまいました。次に対戦するしながわシティも優れた選手が揃っているので大変な試合になると思いますけど、精一杯練習して頑張りたい。でも、自分たちはミスを犯していけなかったと思いました。
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