更新日時:2023.12.15
【記者会見】終盤に失点し、日本と引き分けたアルゼンチン、マティアス・ルクイス監督「吉川智貴は試合を読む力に長けていた」
PHOTO BY本田好伸
14日、大田区総合体育館にて日本代表vsアルゼンチン代表の国際親善試合が行われ、試合は1-1のドロー。試合を終えて、アルゼンチン代表のマティアス・ルクイス監督が記者会見に臨んだ。
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日本は世界のどこで戦っても主力になれる
マティアス・ルクイス監督(アルゼンチン代表)
──試合を振り返って。
今日は非常に素晴らしいスペクタルな試合をみなさんにお見せできたと思います。力を持った2つのチーム同士の対戦で、疲労という不利な状況にも私たちはうまく適応できました。今日は終盤まで1点差という状況が続き、同点というスコアが今日の試合内容を表していると思います。第2ピリオドに関しては日本がより良い試合をできていたと思いますけど、私たちも第1ピリオドはいい戦いができていました。
──日本と戦ってみて感じた印象は?
日本が素晴らしいチームであることは元々わかっていました。今年の日本のさまざまな試合を事前に見てきましたし、アジアチャンピオンでもあり、競争力の高いチームでもあります。個々のレベルも非常に高く、組織としても力を持ったチーム。それぞれの国が持つ目標に向かって戦い、非常にいい強化の機会になったと思います。
日本は同じメンバーで長い期間戦ってきていますので、危険なチームと言えます。日曜の試合までにはいくつか改善点を修正して臨みたいです。次も難しい試合になるはずですし、今日のように全力で戦うことが求められる試合になると思います。
──終了間際の39分に追いつかれた後、引き分けで終わらせるのではなく、パワープレーを仕掛けて勝ちを目指した理由は?
今日はあと少しで勝利を収めることができた展開でした。ただ、終了間際に日本の同点弾が決まってしまい、アルゼンチンのユニフォームを着ている以上は、どこであっても、どんな試合であっても勝利を常に追求しなければいけません。ですからパワープレーをする選択をしました。そこから2、3回チャンスを作ることができましたが、(パワープレー返しを受けて)負けるわけにはいきませんので、リスクはほどほどにしながら戦いました。攻撃の中心になったのはミドルシュートとサインプレーでした。得点には至りませんでしたけど、日曜日までには微調整をして臨みたいと思います。
──マティアス監督が現役だった時の方が、アルゼンチンのボールを保持する時間が長かったと思います。守ってカウンターを狙うチームと今日の日本のようにボールを回すチームでは、どちらが戦いにくかったか。また、日本で印象に残った選手は?
私が現役だったころのアルゼンチン代表はディフェンシブなフットサルをするチームで、どちらかというとトランジションやカウンターをメインに戦うチームでした。最近のアルゼンチンのプレーの哲学は変わりつつあります。ボールを取られたらそれを奪い返して、できるだけ保持率を高めることを心がけています。今日は第1ピリオドは日本の方がボールを持ってプレーしていましたけど、彼らが求めていたような奥行きやフィニッシュにまでは達することができなかったと思います。そして第2ピリオドに入ってからは逆の展開になり、アルゼンチンがボールをより握って相手ゴールを狙う展開になった。
日本のなかで印象に残った選手を選ぶとするなら、キャプテンを務めていた選手(吉川智貴)です。彼は日本代表のなかでも試合を読む力に長けた選手だと感じました。スペインでそういった力を培ったのだと思います。日本は世界のどこで戦っても、主力として戦えるチームになったと思います。
──次は、日本のなかでも寒い地域の帯広での試合になります。今回と違ったファン層のサポーターが会場へ来ると思いますが、第2戦へ向けた意気込みを聞かせてください。
こうして日本と対戦する機会をいただけて、とても感謝しています。私たちは2018年にも来日する機会がありましたが、こうして日本に戻って来られたことを嬉しく思います。次もスペクタルな試合をお見せしたいです。次の試合が行われる地域が非常に寒いとすでに聞いています。アルゼンチンは今、暑い時期で適応が必要になると思いますが、問題はないと考えています。次の試合にお集まりいただくみなさんにも2つの素晴らしいチームとの試合をお見せできると思います。
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