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作成日時:2023.12.16
更新日時:2023.12.16

【日本代表】総移動距離3000km超!中国でカップ戦優勝→24時間後にアルゼンチン戦に臨んだ日本の大黒柱オリベイラ・アルトゥール「ちょっと大変だった」

PHOTO BY本田好伸

日本代表は12月14日、大田区総合体育館で行われた国際親善試合でアルゼンチン代表と対戦し、1-1で引き分けた。2016年のワールドカップ王者であり、2021年大会も準優勝した世界屈指の強敵に善戦した。

オリベイラ・アルトゥールにとっては、キャリアでも“珍しい”一戦となった。現在、中国の深圳南嶺鉄狼でプレーするアルトゥールは、13日の夕方に中国サッカー協会が主催するカップ戦の決勝を戦い、ライバルチームである石家荘富美を8-1で退けて、リーグタイトルと合わせて2冠を達成した(なお、深圳南嶺鉄狼は過去2シーズンのリーグ戦で3敗しか喫しておらず、そのうち2つの黒星が石家荘富美によるものだったという/情報元:中国サッカー協会HPより)。

試合が行われていたのは、中国北部、内モンゴル自治区とも隣接する石嘴山市(せきしざんし)の平羅体育館という会場で、日本までの直線距離は3000kmを超える。アルトゥールは試合直後に北京に移動し、ホテルで仮眠をとってから、日本へと飛び、キックオフ4時間前の15時にホテルに着いたという。

カップ戦のファイナルから、約24時間後に、元世界王者との一戦。コンディションが整わないなかでもアルトゥールはセットプレーの場面などでピッチに立ち、日本のファンの前で久しぶりのプレーを披露した。

試合後、“疲労感”を見せながらもミックスゾーンに笑顔で現れたアルトゥールに話を聞いた。



短時間しか出ない試合は慣れていない

──今日、日本に到着したとのことですね。

はい、15時に着きました。

──15時!?

はい。それで4時間後にキックオフ。昨日、中国サッカー協会が主催するカップ戦の決勝があり、優勝しました。試合は18時半に終わって、その後すぐに空港に行き、北京に飛びました。ホテルで3時間だけ寝て、朝5時に起きて東京に向かいました。

──チームとは別行動で北京に行ったんですね。

はい、チームは深圳市(しんせんし)に戻りました。試合は石嘴山市(せきしざんし)という、モンゴルの隣の場所でやっていて、みんなと一緒に深圳に戻ると、今日のアルゼンチン戦には間に合わなかったので。

──チームメートと優勝を喜ぶ時間もそんなになく。

そうですね。でも、(そこまでして来たものの)今日の試合はあんまりできませんでした。大変でした。

──最初は、セットプレーの場面でピッチに入りましたね。

僕は、最初の10分くらいはベンチにいました。もちろん、ピッチに入る時は熱くなっていましたが、いつもとは違いました。普段は、ピッチに入って、ベンチに戻って、また入ってと繰り返しているので、(途中から入っていくことには)慣れていない。新しい経験をしました。セットプレーは映像でも見ていましたし、グレさん(木暮賢一郎監督)と話していました。ただ、相手の壁が一人だったので、(GKがシュートに対応しやすいため)シュートを打たないでパスを選択しました。

──慣れていない。たしかに、いつも長い時間ピッチに立っていますからね。

はい、若い頃から、日本でプレーしていた時も、1試合で30分くらいは出ていたので。なので短い時間は珍しい。

──もともと、出場はできそうだった?

出れない(笑)。朝5時起きでしたし。インテンシティ(強度)のレベルがいつもと違った。

──そこまでしてピッチ立ちましたし、アルゼンチン戦は楽しみだったと思います。

すごく楽しみにしていました。でも、今回は珍しいことだったので仕方がないですね。次の試合もあるので、いい準備ができればもっとできると思います。もっと出られるはずです。3日後なので。ただ、明日ももう一度、遠征になるので、疲れますね。でも今日はチームがいいプレーできて本当によかったです。



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