12月22日、Ｆリーグ2023-2024ディビジョン１のファイナルシーズンが行われ、ペスカドーラ町田とシュライカー大阪が対戦した。

攻守の入れ替えが激しい立ち上がり。大阪はボールを保持していたもののカウンターとセットプレーから失点。2点ビハインドのままハーフタイムを迎える。
後半も再びテンポの良い試合運びに。34分にナカマツ・ルアンのシュート性のフリーキックに加藤翼が合わせると1点差に迫る。しかし最後まで得点の気配を漂わせるも追加点には至らず、1-2で試合を終えた。

試合を終え、永井義文監督と齋藤日向が記者会見に出席した。

精神的な部分はタフになっている

●シュライカー大阪｜永井義文監督

──試合を振り返って。

戦術的な部分で言えば、町田さんの今シーズンの力強い守備に対して、押し切ることができなかったなというのが全体の試合の印象です。ただ精神的な部分だったり、戦うというところで言うと、我々の方が上回っていた試合だったかなという風に見ています。

──現在首位の町田に対して、何か特別な対策は立てていたのでしょうか？

特別な対策は、ないです。自分たちの今まで積み上げてきたものと、今積み上げてるものを出そうという試合でした。

──具体的にはどのような部分を出していくことを意識されましたか？

大きく言えば「背後のスペースを狙う」というところにチャレンジして、何度もチャンスを作ってくれたと思います。自分たちはボールを保持する時間が今日も長かったと思うんですけど、町田さんのディフェンスに対して引きつけて背後を取る、ピヴォを使って前進してフィニッシュまでいく、ピヴォの反対サイドのスペースを使うなどですね。それで得たフリーキックもたくさんありましたし、その中の1つとしてゴールも入っていると思います。

ただボール保持が長かった分、奪われてカウンターで1失点と、フリーキックの1失点をしてしまいました。前後半のところで言うと、それぞれ1点ずつと、町田のセットプレーで1点というところで勝敗がついてしまったかなと思います。

ただ彼らは積極的にチャレンジしていたと思うので、いい攻撃いい守備、両方ともできていたと振り返っています。

──かなり前にはなりますが、オーシャンカップとファイナルシーズンの試合の日程は似ている部分があるのかなと思います。その経験で活きているものはありますか？

今で言うと、いろんな戦術的な側面であったり、心理的な側面とかも含めて、オーシャンカップの経験と紐付けるのはなかなか難しいです。フィジカル的にも、あまり参考にはならないかもしれないですね。

ただ精神的な部分はすごくタフになっているので「2連戦だから」とかで気負うところはないと思います。最後までアグレッシブに、積極的に前向きに、強い気持ちを持って戦ってくれると思うので。オーシャンカップで経験した2回連続で負けるというのは悔しいですから、そうならないように明日勝って、次にまた繋げたいなという風に思います。

目の前の相手だけに集中して戦う

●シュライカー大阪｜齋藤日向

──試合を振り返って。

悔しいというのが素直な気持ちですけど、これが今の自分たち（の実力）なのかなというのも同時に感じています。ただ、やってる自分たちも、見ているお客さんも面白いゲームだったと思いますし、戦う、走るといった部分も含めて、できていたところもあったと思うので、そこを含めて次は結果につなげたいと思います。

──同じく、オーシャンカップの経験から生きているものはありますか？

オーシャンカップの時と同様に、日をまたいで試合があるというのは、似ている状態だと思います。ただオーシャンカップの時もそうでしたが、目の前の1試合1試合を戦うなかで、次のことは考えないようにしながらプレーしています。

連戦が続いてるからどうとかというよりも、まずは目の前の試合、相手に負けないところ。今日だったら町田にだけに集中して、明日のことは考えていませんでした。そういう部分をオーシャンカップで体現できたからこそ、目の前の相手だけに集中して戦うというのは習慣になって再現できてるのかなとは思います。