更新日時:2024.01.08
【F1ファイナルシーズン|記者会見/町田vs浦安】土壇場での勝利で、町田の優勝に待ったをかける!浦安・小宮山監督「空気が読めなくとも、試合をやる以上1個でも上の順位にいく」|上位リーグ第26節
PHOTO BY本田好伸
1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてFリーグ2023-2024 ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、ペスカドーラ町田とバルドラール浦安が対戦。浦安は3-2で勝利した。
浦安は、勝ち点1以上でリーグ優勝が決まる町田と対戦した。2年前にホームで優勝を決められた経験から、小宮山友祐監督は昨日の会見で「目の前で優勝を決められるシーンは二度と見たくない」とコメント。キャプテン石田健太郎も「相手の優勝がかかっていようがなかろうが、勝ち点3は必ず取りたい」と意気込んだ。
今季限りで引退を表明している加藤竜馬が先発出場すると攻守に存在感を見せつける。スピード感溢れる試合展開のなか、13分に右サイドを突破した田中晃輝のグラウンダーのクロスに、吉田圭吾が合わせて先制ゴールを挙げた。直後の14分、長坂拓海の前線からのプレスでボールを奪取すると、最後は石田健太郎が得点。2点のリードを保ったままハーフタイムを迎える。
このまま逃げ切りたい浦安。26分に失点するも、3分後には速いリスタートから最後は宇野伊織が押し込み再び町田を突き放す。ラスト4分、パワープレーから追加点を与えたが、必死の守りを見せ1点のリードを死守。ファイナルシーズン初勝利を上げ、町田の優勝を阻止した。
試合を終え、小宮山友祐監督と石田健太郎が記者会見に出席した。
簡単に負けていい試合は1試合もない
●バルドラール浦安|小宮山友祐監督
──試合を振り返って。
非常にタフな試合でしたけど、選手たちは勇敢に集中して戦ってくれました。勝利という素晴らしい結果を得ることができて大変満足しています。
町田さんはタイトルがかかっているのは試合前からわかっていたので、「何としても目の前の優勝は阻止したい」と選手たちに話していました。2年前名古屋に浦安で優勝を決められた瞬間は記憶として残っているし、その悔しさは監督になってからも変わらず持っていました。だからこそ何としても勝とうと。勝つためにやるべきことは、勇敢に戦うこと。守りの時間、押し込まれる時間、走らなければならない時間、たくさんありますけど、この1年間きつい練習を積んできたし、全員が走れる選手になりました。最後まで全員がハードワークしてくれたと思っています。
リーグ全体を考えたら、大阪の優勝以外は名古屋がずっと勝ち続けていて、町田の優勝がいいかもしれません。でもそれは最終節の直接対決でリーグが盛り上がるところだと思います。完全に空気を読めなかった浦安と言われますけど、試合をやる以上、1個でも2個でも上の順位にいく。選手たちも人生を賭けてやっているので、簡単に負けていい試合は1試合もないというのは常々話してきました。あとは町田、名古屋に最後の優勝決定戦、タイトルがかかった試合で、素晴らしいフットサルを見せてほしいです。
──リーグ戦で2敗してから、この試合に向けてどこまで準備したか?
前回町田に負けてから、強いピヴォがいて切り替えが早く、ディフェンスが激しい、そしてジオヴァンニを使うことはわかりました。体のサイズ感で荒川(勇気)くんに、田中(晃輝)をつけることと、ジオヴァンニに簡単に前進させないことは徹底しました。
幸いにも大分や町田と、GKを使って上げてくるチームとの対戦があることはわかっていたので、その分走らなきゃいけないけどそこにフォーカスしていこうと。昨日の大分戦も含め、上原(拓也)くんとジオヴァンニが上がってきました。プレスをかけるだけなら楽ですけど、回避された時に追いかけて、後ろが飛び出すのはよくやってくれました。
自分たちがボールを保持して、自分たちのリズムで試合をしたいという思いはもちろんありました。ただここは上位リーグですし、立川戦は2-0で勝っていたところを後半にひっくり返されました。あの試合は全部保持しようと際どいところも狙って、カウンターを食らって負けてしまった。負けるのが1番悔しいから、勝つために必要なことを選択しました。
もしかしたら自分たちのフットサルではなかったかもしれないですけど、この若いチームに必要なのは勝つこと。3連敗していましたし、何としても勝ちが欲しかったので、勝ち点3を取ることにフォーカスした試合だったと思います。ただ石田も言ったように、どんな相手でもボールを保持する、前進することは浦安のフィロソフィーなので、これからも追求したいです。
──ジオヴァンニの左足を切って追い込む作戦は、上位リーグが決まってからトレーニングしたのか?
そうですね。もう一度町田と対戦することを踏まえて前回の試合の振り返りをした時に、彼に簡単に前進させてシュートを打たせようとしたんですよね。でもなかなか打たないんですよ、うまいし頭もいいので。だったら前進されてパスを出されるより、プレスをかけて、選手たちの走力とアジリティ、どこに撤退するかを徹底して、練習から落とし込みました。
私は落とし込むだけなので、きついのは選手なんですよ。余分に走らなきゃいけないし、やられたくない選手の気持ちもあるし、本当にハードだったと思います。年末年始も3日間しか休んでいないので、タフな時間を過ごさせてしまいましたけれど。少ない時間のなかで、ジオヴァンニ、上原に寄せることを徹底してやってきたので、成果が出て良かったです。
──町田はフラストレーションが溜まっている様子が見られました。
(相手が)なかなかうまいこといかなかったですよね。パワープレーでは(野村)啓介に点を取られてしまいましたけど、それ以外は石田が完全シャットアウトしていましたし。荒川もリーグ屈指のピヴォだと思いますが、力負けしていなかったです。パスカットやインターセプトは田中が全部勝ったんじゃないかという活躍をしてくれました。その前段階でピヴォ当てしかさせないくらい前の3人が追い込んでくれて、入った後も撤退する。いつもより1.5倍から2倍くらい走った試合ですけど、最後まで走り切ってくれた。選手たちを称えたいですし、タフな選手たちになってくれたと思ってうれしいです。
自分たちのフットサルを捨てても勝ちに徹した
●バルドラール浦安|石田健太郎
──試合を振り返って。
勝てたことがよかったです。自分たちのフットサルを少し捨てて、勝ちに徹した試合でした。もう少しマイボールの時間ができたらよかったけど、勝てたことが1番なので。それは次のステップで、最後まだ試合が残っているのでそこに向けてやっていきたいと思います。
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