1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてＦリーグ2023-2024 ディビジョン１ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、ペスカドーラ町田とバルドラール浦安が対戦。町田は2-3で敗れた。

2024年、最初の3連休最終日の成人の日。引き分け以上でリーグ優勝が決まる大一番で爪痕を残したのは、晴れの日の主役であり新成人を迎えた町田の18番・中村心之佑だった。

2点ビハインドの25分、左サイドを突破した髙橋裕大から逆サイドへのパスがとおると、これを受けた中村が相手のディフェンスをかわし町田にとってこの日最初のゴールをマーク。さらにこの得点は本人にとってもリーグ戦初ゴールとなり、幼い頃から“フットサル選手”を目指していた中村にとって、記録にも記憶にも残るメモリアルゴールとなった。

試合を終え、中村に話を聞いた。

次は“日本代表”の目標を叶えたい

●ペスカドーラ町田｜中村心之佑

──まずは、成人の日おめでとうございます。晴れの日を迎えた今の心境は？

ありがとうございます！成人の日だからというのは特になかったですけど、一歩階段を上がる節目のタイミングでゴールを決められたのは、及第点かなとは思います。勝てたら最高でしたけど……。

──ご自身のゴールを振り返って。

カウンターになって、フリーになっていたのでどうしようかなと。トラップで縦に行く選択肢もあったんですが、ちょっと中に運んでからダブルタッチをしたのは、自分でも欲が出たなと思います。シュートも無我夢中で打ったらいいとこに飛んだなという感じです。

──その一つ前のプレーでも、プレスが来たところを華麗にひらりとにかわしたシーンがありました。“乗ってる”感覚はありましたか？

ゴール入ったとこもそうですし、一回真ん中ドリブルで行ったところとかもそうですけど、ああいう細かいタッチは、得意とまでは言い切れないですが自信があるところではあるのでよかったです。

──今日のようにプレッシャーがかかる試合だと、底辺でボールをつなぐことが怖くなってしまう部分もあるかと思いますが、どんな気持ちでプレーしていましたか？

底辺でのミスは昔から課題だった部分でした。今シーズンの序盤はあまり出場機会がありませんでしたが、その部分については甲斐さんと「しっかり修正していこう」と話をして、うまく改善しながら試合にも出れるようになったことで自信になりました。いまだに怖いところではあるんですけど、逆に自信をもってプレーすることが今の結果につながっていると感じています。

──プレスが来た時のトラップの判断、メンタルの部分が改善された？

パスを出すところや、ドリブルで行くところと行かないところの状況判断ですかね。

──町田は平均年齢も低いチームで、こういうシビアな試合を戦う経験も初めての選手が多いかと思います。監督も気負い過ぎている選手もいるという話をしていますが、中村選手個人としてはどうですか？

前節のバサジィ大分戦の時は、僕も含めみんなちょっと考えすぎちゃって空回ってしまったところはありました。甲斐さんの言うとおり、そこは考えすぎないようにすることが、次節も大事になるかなと思います。

しんのすけ新成人おめでとう！
まだまだ夢の途中
そんな素晴らしい日を自身で掴み取れ！
そして次は憧れられる側へ
小さな子たちの夢や目標になってくれ！ https://t.co/ssCP2WgBQR

— LEO YOKOE／横江怜(レオ) (@leoyokoe) January 8, 2024

──SNSで、横江怜さん（元ペスカドーラ町田）が載せていた手紙が話題になっていました。大人になってフットサル選手になりましたが、率直にどうですか？

いやもう、夢を叶えられて本当によかったです。

──ちなみに、フットサルを始めたきっかけを改めて教えてもらえたりしますか？

正直はっきりとは覚えてないんですけど、お父さんがもともと、サッカーとかフットサルも好きで、自分も始めたのがきっかけです。「フットボール」と言われる競技をスタートしたのが、ペスカドーラのスクールでした。

──横江さんはどんな存在ですか？

本当に小さい時から試合を見に行っていましたし、スクールでもコーチとしてお世話になってきた存在で尊敬しています。

──この手紙を書いたのは、いくつの時？

小学校6年生の時ですね。クラスのみんなで写真と手紙を書いてしまっておいて、この前同窓会をして開けたものが、流出しています（笑）。

──小学6年生の自分に対して、20歳の自分から伝えたいことは？

まず、ちゃんとフットサル選手になったよっていう報告と、まだまだ足りないところはたくさんあって、日本代表になるという目標も叶えられてないないので、もっともっと頑張るぞということですかね。

──これからどんな選手を目指していきたいですか？

さっきの手紙や写真にもあったとおり、日本代表になるというのはずっと目指しているし、早いところで言えば今年もワールドカップがあるので、そこに入るためにもっと練習にも取り組んでいきたいです。

──最後に次戦への意気込みをお願いします。

負けてしまって今日優勝を決めるチャンスは逃しましたが、もともとチームでも「今日もし決まったとしても、来週名古屋に勝たないと本当の優勝とは言えない」と話をしていたので、しっかり1週間準備して絶対に勝てるように頑張りたいと思います。