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作成日時:2024.01.11
更新日時:2024.01.12

【F1ファイナルシーズン|ミックス/町田vs浦安】大一番で味わった、明と暗。町田・野村啓介「状況によっては保持のため、落ちる動きをしたいと思う反面……」|上位リーグ第26節

PHOTO BY本田好伸

1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてFリーグ2023-2024 ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、ペスカドーラ町田バルドラール浦安が対戦。町田が2-3で敗戦している。

引き分け以上であれば、最終節を残し優勝が決まる今節。しかし第1ピリオド13分、ピヴォの野村啓介は底辺でボールを失い、2失点目に関与してしまった。残り1分42秒でパワープレーから1点を返し、今シーズンの13ゴール目を挙げた野村はチームでどんな役割を担い、何を考えてプレーしていたのか。

試合後のミックスゾーンで、野村に話を聞いた。



いいタイミングで点が取れましたけど……

●ペスカドーラ町田|野村啓介

──クラブ史上初のリーグ優勝は、来週の最終節に持ち越しとなってしまいました。

2失点目の僕のミスは、自分のような立場の選手は絶対にやってはいけないと思います。でも、起きてしまったことは取り返せないので次の試合で取り返す。それだけですね。あれがなければ問題なく試合は進んでいたと思うので。

──優勝が懸かっていることで、いつもと違う緊張感や雰囲気はありましたか?

いえ、そういうのは特になく、シンプルにコートのところでトラップミスをしてしまったのと、それをカバーしようと思って自分の判断が一つ遅れてしまったからで、いつも通りの気持ちでいました。

──優勝の懸かる試合の相手が古巣の浦安だったことで、野村選手個人としての気持ちは?

もうそういうのはないです(笑)。最初はありましたけど、ずいぶん前の話ですし、特別意識はしてないです。

──残り2分には、パワープレーから野村選手がニアへシュートを放ち、ゴールを挙げました。

パワープレーはやっている身としてもうまく(タイミングの)ズレを作れていたと思います。チャンスは何回か作れるだろうとやりながら感じていたので、そこでもう2点取りたかったですけど……。

──時間が足りなかった?

時間もだし、そこには少なからず緊張感もあったと思います。みんなのポジショニングやボールを運ぶところ、一個の選択がノープレッシャーの練習とは違いました。

──そういう状況で1点を返せたことはポジティブに捉えられるのでは?

そうですね。パワープレー入る前も監督から「残り1分になる前に1点差になっていれば、チャンスは絶対にあるから」という話があって、いいタイミングで点が取れたのでいけるかと思いましたけど、最後のところでいききれなかったです。



一度だけやった4枚の動きでミスが起きてしまった

──試合全体から見れば、ジオヴァンニ選手から見て左側からプレスで追い込まれていたことで、右で持ち直して前に当てるやり方をされていたと思いますが、そこでボールをロストしてジオヴァンニ選手がフラストレーションを溜めていたように見えました。

いつもプレスをかけられた時の対策はしていますけど、浦安もジオヴァンニに対して戦略をしっかりと立ててきていて、そこをうまく回避できなかったですね。自分たちの配置でもう少しクリアにできていればなんとかなったかなと思うシーンがいくつかありましたけど、そこに対応するのが遅れてしまいました。

その後の対応は僕らは対策していますけど、浦安はそこに対しても対策をしてきて、そうされた時に次はどうするかというところでうまく対応ができませんでした。

──ジオヴァンニ選手が右に持ち直して、野村選手なりが受けにいこうとしても浦安はそこにもアプローチしてきた。

そうですね。自分に対して強く来ていることに対しても、(別の選択肢として)うまく奥を使ったりできたのかなと思いました。

──町田に来て甲斐修侍監督から「ここでキャリアハイを出せ」と言われたそうですが、ご自身としては今シーズン、キャリアハイを出せそうなプレーになっていますか?

なっていると思います。フィジカルコンディション的にも結構いいシーズンを過ごせていて、ゴール数も今まで一番伸びていると感じます。

──今まではクワトロをするなかでのピヴォというイメージがありましたが、今の町田ではピヴォの仕事に専念している印象です。なにがこれまでと違うのでしょうか?

それに関してはあまり言いたくないですけど……甲斐さんは基本的に3-1を使いますけど、僕は落ちる動きをしてもいいと言われています。状況によってはボールを保持したい場面もあるので、そういうプレーをしたいと思う反面、そうすることで今日のような底辺でのミスが起きる可能性が少なからず上がってしまいます。落ちた方が保持もできるしラインも上がると思いますけど、あえて落ちないで前でターゲットになるほうが底辺でロストするよりリスクは小さいじゃないですか。そういうこともあるので、頻繁に落ちる選択肢をしないようにしています。ただ、そう思ってやっていたのに今日は一度だけやった4枚の動きでそういうミスを起こしてしまったというのが、本当に悔やまれますね……。

──保持よりも割り切って、チャレンジャーのような戦い方が今のチームのカラーに合っているということでしょうか?

それは少なからずあるかもしれないですね。今シーズンは攻撃でリズムを作るようなチームじゃなくて、どれだけ強度高くディフェンスできるかなので、攻撃がうまくいこうがなかろうが気にせずやるというのがスタンスです。



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