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作成日時:2024.01.21
更新日時:2024.01.21

【女子Fファイナルシーズン|記者会見/湘南vs丸岡】終盤パワープレーで追い上げる成長を見せた湘南。中島孝監督「コンディション調整がうまくできなかった」|上位リーグ

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1月21日、日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)2023-2024 ファイナルシーズン上位リーグ 第15節がバルドラール浦安アリーナで行われ、アニージャ湘南と福井丸岡ラックが対戦。湘南は3-4で敗戦した。

勝ち点で並ぶ丸岡との対戦。湘南は立ち上がりボールを支配するも、開始5分で相手にワンチャンスを決められ先制点を許す。その後もシュートチャンスを作り出すが、決めきれずに第1ピリオドが終了。第2ピリオドは攻め込まれる時間が増え、GK・佐藤沙彩を中心に体を張った守備で対応するが、36分に2失点目。残り5分でパワープレーに切り替えた湘南は舘山香緒里が得点するも、パワープレー返しでさらに2失点。試合終了間際に飯干絵里と髙橋奈々が得点して追い上げを見せたが、1点差を詰められず敗戦した。

試合を終え、中島孝監督と田中千尋が記者会見に出席した。



最後はハードワークをピッチで表現したい

●アニージャ湘南|中島孝監督

──試合を振り返って。

浦安開催ということで、多くの方に尽力いただき、こうした環境、たくさんの観客がいるなかで戦えていることに感謝と誇りを感じています。テンションが上がって勝ちたい気持ちを倍増させてもらいました。

試合内容を細かくはまだ振り返れないですけど、一つはコンディション調整がうまくできませんでした。ゴールに向かう強い気持ちで相手に劣っていたな、と。自分たちの強みであるハードワークをもう一度、出せるコンディションをつくって、来週の最終戦に臨みたいと思います。

──浦安に大敗してスタートした今シーズンですが、上位リーグに滑り込み、大きな成果を見せた1年でもあると思います。ここまでの戦いを振り返っていかがでしょうか。

まずは、開幕で浦安という、女子Fリーグのトップにいるチームと対戦したことで、自分たちになにが足りないかが明確になりました。一人ひとりの、車で言えばエンジンの乗せ替えが必要で、フィジカルをテーマに強化した1年でした。その積み重ねが、選手の能力を引き合げ、順位を引き上げた結果だと思います。

とは言え、限られた時間のなか、フィジカルと戦術はまだまだ、バランス良く積み上げられないシーズンでした。それでも、ここまでの積み上げはゼロにはならないですし、チャレンジャーであることに変わりはありません。上位であろうと下位であろうと、実績を残していません。うまくいかない時にこそがむしゃらに、自分たちの強みであるハードワークをピッチで表現したい。そんな戦いをシーズン最後にしたいと思います。

──12月に入り、状態が上がってきたなか、先週は全日本選手権関東大会があり、今日の試合も、内容は良くても結果が出ない状況でした。ここまでの間で変化はありましたか?

マネジメント側としては、女子リーグのレギュレーションの難しさを感じています。いい調整で連戦に臨めていても、そこから次の試合まで1カ月が空くこともありますし、(全日本選手権は)大会も違えば、相手の質も変わり、緊迫した試合となります。そこは難しさがあります。今シーズン、アマチュアからトップへと上がってきた選手が多いなかで、経験のある選手も、そうした部分を伝えることの難しさもあったと思います。

全日本選手権の緊張感も、Fリーグの整った雰囲気にも、まだ慣れていない部分があります。そこでコンディション調整がうまくいかなかった印象です。ただ、積み重ねてきた成功体験をピッチで出せていましたし、細かい修正は必要ですが、シーズンを通して優勝を目指しながらも、ずっと成長し続けるというスタイルからすると、まだ登り始めたところです。

勝った負けたも大切ですが、それ以外でも成長できたかどうか。このエンブレムに恥じない戦いができたかどうか。クラブの価値をつくれたかどうか。負けたとしても、価値を出せた部分はあると思います。変えないといけないこともありますし、来週、来シーズンと、変化し、強くなるところをお見せできたらと思います。

──他のクラブと比較しても、スタッフ体制などは非常に充実していますね。

自分は監督1年目ですが、スタッフ配置の話もいただきましたし、金山友紀コーチがいることは心強く、シェアしながらやれている部分もあります。環境に助けられながら、選手とともに成長させてもらっています。

例えば、アウェイではメンバー全員を連れていけないクラブもあるなかで、うちは14名を連れていけたり、充実したベンチワークがありますし、これは当たり前ではありません。そこには責任を感じています。その点で言えば、クラブから指摘されたらなにも言えないですね。環境を上回るような選手の成長を導けるようにやっていけたらと。

金山コーチ、GKコーチ、トレーナー、分析もいて、心強いですし、クラブには本当に感謝しています。

相手の得意な形に飲まれた

●アニージャ湘南|田中千尋

──試合を振り返って。

相手の得意な形に飲まれるような試合でした。カウンターを多くやられてしまい、勢いに押された前半です。もう少し、落ち着いてボール回しをできたら自分たちのペースにできたと思います。終始、カウンター合戦のようになり、押し込まれたことで後手後手になってしまいました。

──湘南に加入して特に意識してきたことやチームへの働きかけは?

マインドのところが大きいですね。今シーズンの1試合目は浦安で、自分としては体感としてどれくらい力差があるかわかる試合になると思っていました。シーズンインしてからの練習でもそれを感じましたし、そこからは、これだけの差があるからもっとやらないといけないと、体感したところからがスタートでした。

とは言え、自分たちがやってきたことに自信をもてれば、意外とそんなに差はありません。マインドで後ろ向きになると圧力を感じることもありますが、少しずつ詰めていけるという声がけを常にしてきました。

 



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