更新日時:2024.06.13
【F1第2節|記者会見/すみだvsしながわ】開幕からホームで2連敗も、前進が見られた一戦に。すみだ・岡山孝介監督「こういう時期はあるけれど乗り越えられるのもわかっている」
PHOTO BY伊藤千梅
6月7日、ひがしんアリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第2節が行われ、フウガドールすみだとしながわシティが対戦。すみだは3-4で敗戦した。
開幕戦で王者・名古屋オーシャンズ相手に勝利を飾ったしながわと対戦したすみだは、試合開始4分で先制点を許した。しかし今シーズンからしながわに加入した平田ネト・アントニオ・マサノリがレッドカードで退場になると、すみだが第2PKを獲得。ここをリーグ初得点の星翔太が決め切り、同点で試合を折り返す。
第2ピリオド開始5分で中田秀人の追加点で1点リードするも、30分に失点。すぐさま清水誠也が取り返したが、この日2枚目のレッドカードで今度は星龍太が退場に。ピッチ上の人数が一人少ないなかゴレイロ・伊名野慎を中心に体を張った守備を見せたが、33分に昨シーズン得点王の新井裕生にゴールをこじ開けられ失点。勢いに乗ったしながわに残り2分で追加点を決められ、そのままタイムアップ。1点が届かず、ホームで勝利を挙げることはできなかった。
試合を終え、岡山孝介監督と諸江剣語が記者会見に出席した。
チームは前進していると確信している
●フウガドールすみだ|岡山孝介監督
──今日の試合を振り返って。
結果は残念でしたが、チームは前進していると確信しているので、次こそ勝てるように頑張りたいです。
──今後に向けて高めていきたい部分はどこですか?
全体的にですね。今やっていることも、新たなバリエーションも増やさないといけない。ただスタッフ陣で話しているのは、慌てずに時期を見て新しいことをやっていくということ。やって満足するだけでは意味がないので、しかるべきタイミングで一個ずつステップアップしていかないといけません。
前進が見えるとは言いましたが、前進している部分もまだ強固ではない。今やっていることをモノにするのが先かもしれないですね。
ただ今日の中田(秀人)の得点は、彼が決めただけでなく他の選手のフォローもいい位置にいました。そういった部分で前進は感じています。そういう機会を毎回発揮させられるようにしていくことが大事だと思います。
──前半は攻撃面があまり良くなかったなかで、後半どのように修正したのでしょうか?
攻撃の形を確認しました。前半でも相手のマークのズレや迷いはありましたが、そこをつけていなかったので、落ち着いて相手がいつ(マークを)交換するかを見ていけばいいと、少し抽象的な指示を出しました。選手たちがその通りやって、落ち着いてパスを回してくれたのが良かったのかなと。
うちは今日の試合でフィールドの選手は全員が出場していたので、純粋に体力的にも優位に立てたのかなとも思います。
──前節に比べて星兄弟が揃って出場する時間が増えたが、どのような意図があったのか。
今回、基本的には練習から3つのセットを組んでやっていて、3つ目のセットに2人を入れていたので、一緒に出すことを選びました。色んなセットのバランスを考えてそれが一番いいかなと思ったので。
──2人が揃うメリットは?
2人は経験があるので、阿吽の呼吸もありますし、お互いが欲しい時にパスが出せることもあります。逆に他のセットは彼らより流動性がある選手で攻撃をしたかったので、両方のセットにバランスがいいように組んだつもりです。
──試合後、輪になっていた時は選手たちになにを話していたのか。
これが今の実力だから、それを受け止めて練習につなげていこうという話をしました。自分も監督歴が長いので、勝てない時期もたくさん経験しています。こういう時期はあるけれど、乗り越えられるのもわかっている。自信も失っていない。より一層努力していい練習をして、次こそは勝ちにいこう、下を向かずに前を向いていこうという話はしました。
──次節に向けて。
毎試合やるごとに良くなっていると実感しているので、信じてやり続けるだけ。実際、昨シーズンの映像を見た時は、3セットで回すことは考えもしなかった。でも今は誰が出ても戦えるのがわかっていますし、これを収穫にして次につなげたいです。
4失点した責任を感じている
●フウガドールすみだ|諸江剣語
──試合を振り返って。
しながわはいいチームで強かったですが、今日に関しては勝てるチャンスもあったと思います。勝ち点1でもぎ取りたかったのが正直なところです。自分は守備のポジションなので、4失点した責任を感じています。後悔の残る失点もありました。例えば集中力、準備、コミュニケーションで防げた失点もあったと思うので、そういった試合運びやゲームを読む力をつけていく必要があると感じた一戦でした。
──試合後は率直になにを感じていたのか。
本当にどっちに転んでもおかしくない試合で、勝ち点を取れるチャンスがあったなかでの敗戦なので、すごく悔しいです。失点のところを振り返ると、特にカイオ選手のフリーキックは、確認していい準備をしていたつもりだけれど、失点してしまったのは改善しなきゃいけないところだと思います。完敗というよりも、勝てるチャンスがあったからこそ悔しかったです。
──ここからチームとしてどういう道を進みたいか。
今岡山さんがやろうとしているフットサルを100%信じてやっていますし、練習から全力で取り組んでいて、練習からすごくいい雰囲気です。そこは前向きに、ブレずにやっていかないといけない。
その上で、ゲームの流れを読む力や勝負どころ。経験も大事ですが、今日はそこの差が出てしまいました。でも上位に食い込んでくるであろうしながわ相手にやれた部分もたくさんあったので、信じてやっていけば結果はついてくると思うし、切り替えてやっていきたいです。
──ホームの力は感じたか?
もちろんホームの力や後押しは感じています。その期待に応えたいというプレッシャーもあります。ただ岡山さんからも「勝敗に囚われすぎると逆に良くない、もっと楽しんでプレーするのが大事で、その先に勝利がある」というのを試合前に話をしてもらって、自分としてはその言葉がすんなり入ってきました。
今日の試合はもっと冷静にやらないといけなかったし、レッドカードのところももっと冷静に熱く戦えば、違う結果になったと思います。その辺は変えないと。熱く戦わないといけないけど、頭はクールにしておかないと、相手がなにをしてくるかを常に想定して戦わなきゃいけないので。今回は自分たちのイメージしていたものを相手に上回られました。しっかり反省してやっていきたいと思います。
昨シーズンはホームでの勝率は高くて、昨シーズンはアウェイで引き分けしかしていないので、次節アウェイでも勝てるように準備したいと思います。
──次節に向けて。
アウェイで湘南ベルマーレと対戦するので、会場の雰囲気に飲み込まれず、自分たちから主導権を握ってアグレッシブに戦って勝ち点をとれるように頑張りたいなと思います。
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