更新日時:2025.05.15
【女子日本代表】史上初のW杯出場決定!宿敵イランとの激闘を制し歓喜の笑顔 アジア女王を懸けタイとの決勝へ
PHOTO BY伊藤千梅
【AFC女子フットサルアジアカップ2025】日本 3-2 イラン(日本時間5月15日/フフホトスポーツセンター)
5月15日、日本女子代表は中国・フフホトスポーツセンターでAFC女子フットサルアジアカップ2025・準決勝を戦い、イラン代表に3-2で勝利。激闘を制して決勝に進出すると共に、悲願のW杯初出場が決定した。
■日本vsイラン ライブ配信(準決勝) ※画像クリック
筏井、高橋のゴールで序盤に2点をリード!
13日に準々決勝でベトナムに勝利した日本は、準決勝でイランと対戦。先発はGK井上ねね、FPはグループステージを含む今大会4試合と同様、江口未珂、四井沙樹、筏井りさ、松本直美の1stセットで試合に入った。
先制は3分だった。ゴール前右の位置で受けた江口のシュートは一度はGKに防がれたものの、こぼれを拾ってすぐさま中央へラストパス。これを受けた筏井が冷静にゴールに蹴り込み先制に成功した。
しかし4分、日本は高橋京花、池内天紀、追野沙羅、江川涼の2ndセットに交代した直後、江川にアクシデント。ディフェンスの際に足を痛め、ピッチで右太もも裏を押さえながら倒れ込んだまま無念の交代となった。
その直後、交代でピッチに立った岩崎裕加がピヴォで受けて右サイドに落とすと、走り込んだ高橋が右足を一閃。日本はわずか4分で2点のリードを奪い、試合を優位に進めていった。
5分には岩崎がそのまま残り、宮原ゆかり、伊藤果穂、網城安奈がピッチへ。須賀雄大監督はこれまでの戦いと同様に3セット回しで戦いを進めた。同じく5分には、相手に左サイドから攻め込まれてシュートが左ポストをたたくピンチを迎え、さらに7分には1対1で守護神・井上がかろうじてシャットアウトするなど堪える時間が続く。
それでも日本は、集中した守備で対応し無失点のまま第1ピリオドを終えた。
迎えた第2ピリオド、日本は四井、松本、江口、筏井からスタート。その後、22分には宮原、岩崎、伊藤、網城とセットを組み替えて追加点を狙っていくも、24分に失点してしまう。
イランにゴール正面でのFKを与えると、直接シュートはGK井上がシャットアウト。しかし、エリア外で拾われたボールを繋がれた後、強烈なシュートをたたき込まれる追撃弾を許してしまった。
その後、25分に追野が遠目からのシュートを左ポストに当てるなどチャンスを逃してしまう。しかし30分、日本は待望の瞬間を迎える。カウンター局面でGK井上から左サイドに送られたボールを網城が受けると、敵陣深くで右足アウトの華麗なパスを右に通し、これを走り込んだ宮原が左足のダイレクトで合わせてリードを2点差に戻した。
残り10分を切り、イランがパワープレーを開始。日本は準々決勝のベトナム戦に続き、長時間にわたって守備に回る時間を迎えると、32分、ゴール前で与えたFKをグラウンダーで直接決められ、またも1点差に迫られた。
それでも、今大会を通して結束を深める日本は最後まで連動した守備で対応し、最終スコア3-2で試合終了。
この結果、日本は決勝に進出するとともに、今年11月に初開催される女子フットサルワールドカップのアジア出場枠3チーム以内に入り、悲願のW杯出場が決定。次戦、アジア女王の座を懸けた決勝は日本時間17日21時から行われ、同15日の準決勝に勝利したタイ代表と対戦する。
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<日本女子代表>インタビュー
- 須賀雄大監督
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初のアジア制覇と、初のW杯出場権獲得へ。「歴史を変える野心と強い気持ち、覚悟をもって挑みたい」
“真面目”に戦い続けたベトナム戦で得たもの。「自分たちにはボールに対して5人で守るという秩序がある」 - 井上ねね
競技転向から6年、たどり着いた自身初のアジアカップ。「すべてを投げ打ってでもW杯への切符をつかむ」 - 伊藤果穂
「私がきっかけをつくる。仕事を全うする」日の丸を背負うキャプテンの責任 - 松本直美
MVPを受賞も慢心はなし。「献身的な動きでゴールを生み出す」 - 宮原ゆかり
日本最高峰のレフティが、アジアカップで結果だけにこだわる理由。「優勝は“マスト”です」 - 江口未珂
“スーパーエース”から“ウニベルサーレ”へ。「7年前は何もわからなかったけど……」 - 網城安奈
三度目のアジアカップで誓う、イランへのリベンジ。「日本の勝利のためにハードワークしたい」 - 筏井りさ
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2025.05.15