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作成日時:2025.07.29
更新日時:2025.07.30

退団か、残留か。チームの窮地で、山本想が下した決断と、仲間への想い「やっぱり辞められない」【女子第5節|インタビュー/湘南】

PHOTO BY伊藤千梅

【メットライフ生命女子Fリーグ2025-26シーズン】アニージャ湘南 8-1 流経大メニーナ龍ケ崎(7月25日/ひがしんアリーナ)

7月25日、メットライフ生命女子Fリーグ2025-26シーズンの第5節が行われ、アニージャ湘南と流経大メニーナ龍ケ崎が対戦。湘南は8-1で勝利を収めた。

この試合、第1ピリオドは1-0で拮抗した展開が続いたが、22分の山本想のゴールをきっかけに、湘南は第2ピリオドに一挙7ゴールを決めるゴールラッシュを見せた。

昨シーズン終了後、主力選手の退団が相次ぐなど、チームの存続も危ぶまれたアニージャ湘南。山本は自身の将来について「シーズンが始まってからも悩んでいた」と語るが、湘南での契約更新を決断。加入2年目にして、今シーズンはチームをけん引する立場へと変わった。

湘南で“想い”をつなぎ続ける山本に、試合後、話を聞いた。

取材=伊藤千梅
編集=柴山秀之

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他の人のためにという想い

──試合を振り返っていかがですか。

第1ピリオドは全然点を取れなくて、めちゃめちゃ苦しい時間が長かったです。第2ピリオドは心を入れ替えて、怒涛の連続得点でたたみかけられたのは良かったかなと思います。

──ハーフタイム中に何か指示はありましたか?

シュートを決めることができていないことは指摘されました。ディフェンスの質を上げて、そこから攻撃への切り替えで点を取ることを意識しました。

──自身の2得点についてはいかがですか?

1点目は全然覚えてないんですけど(笑)。2点目は(小澤)弥奈がシュートを打つと思っていましたが、最後まで走りきれたことでパスを出してくれたと思います。自分のハードワークが生きた2点目でした。

──1得点目のゴール後は喜んでいなかった印象ですが、どんな思いでしたか。

自分のなかでもそこまで点が取れなさすぎたので、「くそー」と思っていた部分もありました。でも、それからみんなの笑顔を見たら落ち着けましたし、あの場面で点を取ることができて良かったです。

──チームメイトが決めた時は喜んでいましたね。

昨シーズンサテライトに所属していた子たちが点を決めてくれるのは、自分としてはうれしいです。高校生にも点を取らせてあげたかったですが、そこは次の目標にしてやっていきたいですね。

──今の話にもあったように、チーム内での立場は変わりましたか?

昨シーズンよりチームを引っ張るべき立場になっているのはわかっています。自分のプレーもするけど、みんなを生かしてあげたい。今シーズンはより周りを生かすプレーを多くやっていきたいと考えています。

──今シーズン、アニージャ湘南に残留した理由は?

チームの状況は苦しかったのですが、年上のお姉さん方やスタッフの方が、チームを存続させるためにめちゃめちゃ裏で頑張っていたのを見ていました。

正直、自分はこのまま辞めていいのか、違うチームに行っていいのかという気持ちがありました。シーズンが始まってからも悩んでいたんですけど、「想が残ったから自分も残ったんだよ」と言ってくれたチームメイトもいたので、やっぱり辞められないなと、考えました。

性格的にも自分のためにというより、他の人のためにという思いがあるので、辞めなくて良かったと今は思ってます。

──ここから中心選手としてどんなふうに戦っていきたいですか?

点を取ることもそうですし、昨シーズン行けなかった上位リーグを第一の目標にしています。みんなも、自分も、点が取れるチームになっていけたらなと思います。

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