更新日時:2025.09.14
湘南の21歳・鎌野憲佑がトップチームデビュー。カップ戦準決勝で痛感したトップレベルの壁「一つのプレーで試合状況が変わる」【Fリーグカップ2025|インタビュー/湘南】
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【Fリーグカップ2025 準決勝】名古屋オーシャンズ 2-1 湘南ベルマーレ(9月6日/バルドラール浦安アリーナ)
9月6日、Fリーグカップ2025の準決勝が行われ、名古屋オーシャンズと湘南ベルマーレが対戦。湘南は1-2で逆転負けを喫した。
今シーズン、育成組織のS.B.F.C. LONDRINAから昇格した鎌野憲佑は、今大会の1回戦でトップチームデビューを飾った。勝ち上がった準決勝でも出場機会を得た鎌野だったが、「2失点に絡んでしまった」と悔しさを露わに。
慣れないプレースピードのなかで、トップレベルとの差を痛感した鎌野に、試合後、話を聞いた。
取材=伊藤千梅
編集=柴山秀之
本当にすべてがまだまだ
──今大会でトップチームデビュー飾りましたが、ピッチに立っていかがでしたか?
厳しい世界だと感じました。レベルがとても高いですし、自分の強みを出す以前に、まず基準を上げないといけないと感じました。
──厳しさというのは対戦相手との対峙で?
対戦相手もそうですし、プレースピードがすべて速いです。どれだけ認知をたくさんできるかや、より良い選択肢を多くもてるかがこのレベルでは大切で、一つひとつのプレーで試合状況が変わるのを痛感しました。
個人的にはもう、まだまだです。本当にすべてが、まだまだだなと思いました。
──1回戦のしながわシティ戦も、準決勝の名古屋オーシャンズ戦も前線からガツガツ守備に行っている印象でした。意識していたことはありますか?
伊久間監督から「強みを出すように」とは言われていました。スピードを生かしてアグレッシブに前線からプレスにいくことは意識していました。
──ただ準決勝ではあまり出番を得られていない印象でした。
そうですね。個人的には2失点に絡んでしまって、チームに迷惑をかけてしまいました。どこかで取り返したかったですけど、力不足でした。
──デビュー戦に向けてどんな気持ちで準備してきましたか?
長所を出さないと、起用してくれた意味がなくなってしまいます。なので、長所を出しつつ、チームの勝利に貢献できたら、と考えてました。
開幕する前の4月の中旬ぐらいに怪我をしてしまって、3カ月のリハビリ期間を経てようやく復帰できました。「やっとだな」という思いですね。
──ここからの意気込みを教えてください。
プレー時間が他の選手に比べて格段に少ないので、プレー時間を勝ち取るために、信用してもらうために、長所を出して起用してもらえるような選手になりたいです。
この立ち位置にいる時点で結果が求められています。個人の結果もチームの結果にも、細かい部分にこだわって練習から取り組んでいきたいと思います。