更新日時:2025.09.18
【日本代表】“バンコクの悲劇”を味わった日本の10番が、再びアジアの舞台へ。金澤空「責任を果たすために」
PHOTO BY伊藤千梅
日本代表は20日、22日、24日にAFCフットサルアジアカップインドネシア2026予選の3連戦に臨む。今予選は、2024年8月に就任した高橋健介監督が率いる“健介ジャパン”にとって初のアジアの公式戦。カンボジア、マカオ、タジキスタンとの戦いに3連勝を収め、1月にインドネシアで行われるアジアカップ本戦出場を狙う。
日本代表の10番──。163cm、60kgの小柄な体で、金澤空は大きな責任を背負う。自チームの名古屋オーシャンズでは、木暮賢一郎監督から「チームを引っ張ってほしい」とリーダーの役割も求められていくなかで、醸し出す雰囲気にも変化が現れた。
W杯予選敗退の悔しさを取り戻し、アジア王者に返り咲くために、何をしていくべきか。国内キャンプのトレーニング後、金澤に話を聞いた。
自分がリーダーシップを発揮する
──今シーズンのリーグ戦の結果を踏まえて、今回の代表メンバーに選出されていると思います。Fリーグでのここまでのご自身のパフォーマンスをどのように振り返りますか?
全体的にはいい状態でプレーはできていると思います。今、チームは首位に立ててますが、ここからすべての試合に勝って優勝するためにも、自分自身がゴールやアシストなどの結果を残していきたいです。
──リーグ戦やカップ戦の金澤選手の姿を見て、雰囲気が少し変わったように感じました。
そうですか?チームの監督やコーチからは、もっとリーダーシップを発揮して、チームを引っ張るぐらいの気持ちでやってほしいと求められています。ピッチでのプレーだけじゃなく、表情や声かけ、外に見えるものをもっと増やしてほしいと。
練習から積極的に声を出すとかは自分でも意識しているところではあるので、そこが雰囲気が変わったと感じられたのかもしれません。
──「チームを引っ張ってほしい」というのは木暮賢一郎監督から個人的に言われた?
はい。ただ、まだ足りないですし、自分も24歳になる年齢なので、もっとピッチ内外でチームを引っ張っていきたいです。
──チームとしても、何か変化を感じることもありますか?
練習や試合で、チームの中でのポジティブな声かけは昨シーズンよりも増えたと思います。それは、失点した場面や、流れが悪い状況でも、落ち着いてプレーできている要因の一つだと思います。
あとは、強度や質、コミュニケーションの部分で、毎日いい練習が積めているので、それも自信につながっていると思います。
──例えばどのようなコミュニケーションを?
同じセットで出ている選手たちでのやり取りは増えていますし、試合中に流れが悪くなった時に、前向きな声をみんなでかけることは増えました。
必ずアジア王者に戻らないといけない
──改めて、6カ月ぶりの日本代表活動はどんな気持ちで臨んでいますか?
僕にとって、日本代表に呼ばれるのは、常にうれしいこと、誇らしいこと。久しぶりの代表活動で、新鮮な気持ちで臨めています。
──金澤選手は1年前、高橋健介新監督になった最初の活動から呼ばれています。
(高橋監督はこれまで)コーチとしても一緒にやってきていますし、しっかりコミュニケーションは取れています。プレーモデルも(木暮前監督から)大きく変わったわけではないので、チームとして積み上げができてきていると思います。
──アジアカップ予選への意気込みを聞かせてください。
自分たちは必ずアジアチャンピオンに戻らないといけない。アジアカップでの悔しい思いを取り返すためにも、前回の大会に出ていた1人として責任を果たすためにも、まずは、この1次予選を強い気持ちで戦います。
特に、タジキスタンは前回のグループステージ最終戦で1点足りなくてワールドカップに行けなかった相手です。そういう相手にしっかり勝つことでチームとしても自信を積み上げていけるはず。ウズベキスタンとの親善試合を含めて全部、勝ちます。
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2025.09.16