更新日時:2026.01.24
【日本代表】2月7日の決勝戦で娘のバースデーゴールを。新井裕生の原動力は“家族”の応援「大会に出られることを楽しみたい」

PHOTO BY伊藤千梅
フットサル日本代表は、1月27日から2月7日にかけてインドネシアのジャカルタで行われるAFCフットサルアジアカップインドネシア2026に臨む。
1月15日から18日は国内で活動した後、インドネシア入りして調整を継続。前回大会の予選敗退の雪辱および、2大会ぶりのアジア王座奪還に向け、健介ジャパンは準備に万全を期している。
現在30歳の新井裕生は、Fリーグでも安定的にハイレベルなプレーを披露し、万能アタッカーとして活躍。前回大会に続き、自身二度目のアジアカップに挑む。そんな彼の心を今、突き動かしているのは「家族」の存在だ。アジアカップ決勝の日は、第二子の2歳の誕生日。「これは運命」と語る新井が、家族への想い、そして父と掲げたワールドカップ出場への目標を語った。
取材=本田好伸
編集=柴山秀之
僕が頑張れているのは、裏で頑張ってる人たちがたくさんいるから

──長い遠征中に身の回りを整えるのも大事だと思いますが、新井選手が気にしていることはありますか?
俺は「気にしないこと」が一番だと思っています。人によっては、普段の生活により近づけることを意識するかもしれないですね。
僕も以前に、他のプロアスリートと同じようなルーティンを整えてやっていた時があったんですけど、それができなかった時に不安になっちゃうタイプで。なので、それ以降は何も気にせず、ただ適応して、普通に過ごすのがリラックスできます。
──例えばどういうことをやろうとしてたんですか?
朝食の内容や、試合前の食事の時間まで決めてやっていた時もありましたけど、海外遠征に行くとそれができない時が多く、いい気分にはなりませんでした。だから、日本にいる時から何も気にしない、何も考えずにすることにしました。
──新井選手といえば、髪型にこだわっていると思いますが、ケアはどうするんですか?
髪のケアは、シンプルにトリートメントとシャンプーを持っていきます。
──今回は編み込みはせずに?
そうですね(笑)。期間も長いので。
──ご家族のお話も聞かせてください。お父様は新井選手の活躍を期待しているのでは?
今回は応援に来ないと思いますが、本人は僕以上にワールドカップに備えていると思うので(笑)。そこまでは健康に過ごしてもらって、僕がその期待に応えてワールドカップに連れていくことが、僕たち家族においても一つの大きな目標です。
──思い返せば、前回の2024年大会が初めてご家族が代表戦を見に来られた機会でしたよね。
代表戦を見るのが初めてで、僕自身の日本代表としての初の公式戦でした。
──その時は初ゴールも決めました。
あの大会は3点取ることができて、僕の親にとって大きいことでした。ただ、悔しい結果に終わってしまい、フットサル界にとっても大きい出来事という、二つの意味がありましたね。
先日のブラジル戦もそうですし、家族のパワーは僕の一番の原動力だと思っています。そこは今回は来れなかったとしても、DAZNで見てくれてると思うので、しっかり期待に応えたいです。
──新井選手自身も、今や二児のパパになりました。
上が4歳で、2024年2月にあったポルトガル遠征の時に2人目が生まれました。アジアカップの決勝戦の日が下の子の2歳の誕生日なので、自分の中で「これは運命だ」と言い聞かせていますし、しっかり勝ち進んで、バースデーゴールを決めて勝つのが最もいいストーリーですね。
──長期間会えない寂しさは、どのように対処しているんですか?
本当、子どもには申し訳ないですね。この間、(皆本)晃さんの引退試合を見に行って、お子さんからのメッセージがありました。もともと知ってはいましたが、奥さんもそうですし、そういう思いをさせてしまっているんだと改めて感じました。
僕がここで頑張れているのは、裏で頑張ってる人たちがたくさんいるからなので、そういう人たちのためにも優勝はマストだと思いますし、その先につながるようなプレーをできたらなと思います。
──上の子は少しずつパパがフットサル選手だと認識しているじゃないですか?
ブラジル戦も見てたんですけど。どれくらいすごいかどうかは、まだわかっていない(笑)。パパがゴールを決めたぐらいで(笑)。
──あのバイシクルシュートがすごいゴールだったとわかってますかね(笑)。
たぶん、わかってないです(笑)。でも、試合を見に行ってから、下の2歳になる子はテレビでサッカーやフットサルを見てると、「にっぽん!」って応援してます。
──会えない期間はすでに始まっていますが、どんな感じでお別れを?
最後はみんなでご飯を食べに行って、近くの駅まで送ってくれました。下の子は全然理解していないんですけど、上の子は泣いてました。
でも奥さん曰く、演技だと(笑)。涙でパパに悲しいぞっていうのを見せて、その後は割とケロっとしてるらしいです(笑)。それが本人の中で切り替えるためなのか、本当にケロッとしてるのかどうかはわからないですけど(笑)。
電話をすると悲しくなっちゃうらしいので、あまりしてないです。本人が「電話したい」と言った時に、するくらいですね。
──その娘さんが泣いている姿を見て、どうですか?
こっちも泣きそうになります(笑)。我慢です(笑)。
──今日は家族をテーマに、アジアカップへの意気込みを聞きました。この大会にどんな気持ちで向かっていきたいですか?
2024年は少し気負いすぎていたかもしれません。ケガ人などいろいろな悪い出来事が起きて、さらに自分たちが「やらなきゃ、やらなきゃ」という思いがプレーの硬さに出てしまったので、もう少しリラックスすることが必要でした。
今回は、責任と覚悟をもちながらも、まずはこういう大会に出られることを楽しみたいです。過去2大会は初戦で負けているので、全員でいい関係をこの合宿期間で作り上げて、いいマインドで初戦で勝利することが大事になってくると思います。そこに向けて、みんなでいいコミュニケーション、いい集中力、いい強度を持って、1日1日を積み重ねて、準備していきたいです。
──新井選手自身の準備も万全ですか?
そうですね。今まで呼ばれるか呼ばれないかギリギリなラインでした。健介さんが監督になってからは、個人としても積み重ねてきたものがあるので、アジアカップに「絶対、選ばれるぞ」という自信と覚悟をもって、この半年を過ごしてきました。
年齢的にも上になってきたので、ピッチ内外でも自分の役割を示していきたいです。個人のパフォーマンスのことで言えば、普段やっていないピヴォやマンツーマンディフェンスに、日本での事前合宿中にしっかり合わせたいと思っています。
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