更新日時:2019.02.24
【入替戦プレーオフ/浜松×長野】F2王者・長野が浜松を下して1年目で昇格権を獲得「ボアルースを支えてくださるみなさんに感謝」(長野 柄沢健監督)
PHOTO BY川嶋正隆
24日に駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で、Fリーグ2018/2019 ディビジョン1・2入替戦プレーオフ第2戦が行われた。F1で12位となったアグレミーナ浜松とF2で優勝を飾ったボアルース長野の一戦は、4-1で長野が勝利している。
F1昇格に向けて勝つしかない長野だったが、前半は立ち上がりから浜松に押し込まれる展開が続く。しかし徐々に持ち味であるボールを奪ってからのカウンターが機能し始め、チャンスを作り出すが決められないまま前半を終えた。
迎えた後半の31分、左CKのチャンスから石関聖の強烈なボレーシュートが決まって、長野が先生に成功。さらに32分には左サイドからの折り返しをゴール前の北原健治が押し込んでリードを広げた。その後、浜松がパワープレーに入るが、逆に36分に伊藤広樹が追加点を奪う。その後1点を返されたが、試合終盤に有江哲平がパワープレー返しを沈めて勝負あり。
4-1で勝利した長野は2戦合計で7-4とし、来季のF1昇格権を獲得。3月13日に行われる理事会で承認されると正式にF1昇格が決定する。
全力で戦った昇格戦
柄沢健監督(ボアルース長野)
──この2試合を終えた率直な感想は?
今、言葉が見当たらないのですが。10回やって1回勝てるかの相手に対して、選手は真っ向勝負をしました。我々がいつもやっているように全力で戦ってくれたなと思います。我々はベンチ一体となって戦うチームでした。
F2リーグの開幕当初は、戦えない選手はベンチ入りさせませんでした。10人で戦う試合もありました。その基準を設けてきた中で、最終戦の柏戦から14名がベンチに入るようになりました。私の考えでは、相手よりも自分に勝った選手がベンチに入る。
その状況で10回に1回勝てる戦いになると思っていました。まさにその通りの試合でしたし、今日実りました。
──この2戦はいかがでしたか?
初戦はすごく大事だと思っていました。初戦に負けてしまえば、こちらがパワープレーを仕掛ける荒れた展開になっていたと思います。そこがなんとか、昨日の試合で逆転しながら同点にされるもなんとか踏ん張れたところ。そして今日の前半に5ファウルになった中で、次を与えなかったところがペースをつかめた要因だと思います。
──最大の勝因は?
ピッチ上の監督は9番の石関です。彼と伊藤の経験です。浜松は何年もF1で日本のリーグを引っ張ってきたチームです。一方で我々のベースになっているのは去年の北信越リーグで戦ったメンバー。石関や伊藤のバックグランドから経験を持ってきてもらいたいと思っていました。良い顔されない時期もありましたが、彼らの気持ちや思いを現場に落とし込んでそれが選手にも伝わり出しました。彼らが先頭に行き過ぎることもありましたが、試合を積みながら一体感を生み出せました。
──今日の試合のポイントは?
前半の5ファウルの後、長い時間ありましたがそこでファウルを与えなかったことです。与えない1つの要因は、5ファウルでも我々はボールを奪います。そこに集中していて、引いて相手にボールを回させて何かをするようなチームではありません。5ファウルでもボール奪いに行く、点を取りに行く。神様がそれを見ていてくれたと思います。
──先制点はチームを引っ張ってきた石関選手でしたが、何か感じることはありましたか?
(ゴールシーンは)選手と話をしていて見れていないです(笑)。ただ、彼のストロングとしてセットプレーで相手を認知して、それを伝える力が非常に優れています。なおかつ、チーム全体としてみると 10回に1回勝てる相手との対戦ではセットプレーが大事です。止まったボールをどうゴールに結びつけるか。それは相手がセレソンであろうとオーシャンズであろうと、セットプレーのボールはこちらのボールです。1つ、弱いチームが強いチームに勝つためにはセットプレーの攻撃が重要だと思います。
──いよいよF1の舞台ですが?
実は、3月の理事会で決まることです。ただ、私としてはボアルースを支えるみなさんに感謝したいです。今日も選手たちがピッチに入る前に、マインドが大事だよと伝えました。試合に入る時と終わる時に、携わってくれる人に感謝する。
2番目にピッチの中で弱った選手がいれば、声を掛け合う。弱った選手がいれば、ベンチから声を掛け合う。ベンチを見ろと。もしF1で戦う機会を与えられたら、そこを見せたいです。
また、これは個人的なことですが、2003年にブラジル行ったとき、今日の相手チームの監督の豊島も一緒にいました。彼は日本のトップで、当時もブラジルのカスカヴェウというチームとプロ契約して、私はフットサルを学びに行っていました。
そんな中、彼はずっと日本のトップで戦ってきました。そういう彼と16年ぶりにこの場に立てて、今回は勝たせてもらいましたがそれでも豊島のフットサルに追いついていないと思っています。2人で日本のフットサルを本当の意味で盛り上げていきたいと思っています。
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