【全日本選手権準々決勝/名古屋×浦安】2点差から苦しみながらも逆転勝利した名古屋「明日は立ち上がりからしっかりしないと……」(名古屋 篠田龍馬)
PHOTO BY軍記ひろし
Fリーグを優勝した価値を下げてしまうような試合はしたくない
──試合を振り返って。
最初、8秒でゴールを決められて、試合の入り方がよくなかったです。アップの段階からギアを上げて、試合の最初から出せるようにしないといけなかったと思います。その影響できびしくなってしまいましたし第2PKも決められ0-2になりました。けど、相手が疲れているのが見えたので、そういう部分では焦りはなかったです。0-2の時間帯は自信は失っていましたけど、追いついて逆転していつものように安定した試合運びができたのかなと。
トーナメントなので勝つことが大事です。僕らはFリーグで優勝しましたけど、簡単に勝てる試合はないですし難しい試合になると思って臨んでいます。そういう意味で今日は勝って明日に繋げることができたのは良かったと思います。
──スコアは全然違うが先週のボルクバレット北九州戦のようなどこかやりづらそうに戦っている印象だった。
そうですね。プレーオフが終わってすぐに全日本だったので気持ちの切り替えが難しかったです。でも過ぎたことですし、僕はいつもよかったことも悪かったこともすぐ忘れるようにしていますが今回はフォーカスする部分がブレてしまっていました。毎年経験していますけどFリーグが終わってすぐの大会なので難しい大会だとは思っています。でもそんなことは言っていられないですしそれはみんなわかっているので。
ボルクとの試合も100%ではありませんでした。なので今日よりもギアを3段も4段も上げないといつもリーグで見せていた戦いというのはできないと思うので気持ちの面だけですね。
──名古屋の選手は誰が見ても技術を持っているのは間違いないですからね。
そうですね。それをしっかり出すモチベーションや気持ちを出していかないとこういう試合になってしまう。入りが緩い試合になってしまうと難しくなる。来る前からわかっていましたけど簡単には勝てないですし甘くはないです。Fリーグを優勝した価値を下げてしまうような試合はしたくないのでしっかりやり切って、悔しい思いをしないためにもしっかりやらないとなと思います。明日は立ち上がりからしっかりしないと今日の反省が生きなかったことになってしまうので、万全の状態で戦っていきたいなと。
──2点差を追いつけた要因は。
監督からも指示がありましたけど、相手が特殊な守り方をしていたので最初に立てた対策と違う形に切り替えました。それが上手くいったのと、ペピータが退場してしまい熱くなった場面もあったので一度「落ち着こう」と声掛けができていました。僕は一番後ろで見ている立場なので、常に冷静にプレーしています。熱くなってしまいましたけどいつものリズムに戻れたのは良かったです。あのまま崩れていてもおかしくないような内容でしたけどそこは今シーズンの積み重ねがあってしっかり立て直すことができたのかなと思います。
──改めて自身の強みは。
一番の強みは冷静でいること。試合の流れをしっかり読んで気持ちが出すぎてしまうところでも試合を客観的に見てどういうプレーが必要かを見てプレーを選択しています。今日は危ない場面も止められましたけど3点取られてことについては納得していないのでそこは改善点です。
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