更新日時:2019.03.14
日本人になったブラジル人。イゴールとヴィニシウスが考えるFリーガーのセカンドキャリア論
PHOTO BY川嶋正隆
今月2日、3日にわたって、ブラジル代表を率いるマルキーニョス監督を講師として「ブラジルフットサルメソッド体験」が行われた。
今回のイベントは、ペスカドーラ町田でプレーするクレパウジ・ヴィニシウスとピレス・イゴールが企画、立案して実施したもの。今年で39歳になるイゴールと、32歳になるヴィニシウスは以前から「引退後も日本に残りたい」と語り、そのために選手である現段階から引退後のプランを練っている。
「日本には感謝している」と語る2人が考える「日本のフットサルへの恩返し」。そして、日本のフットサルファンが喜ぶであろう彼らの壮大な目標とは──。
引退後は育成や指導者を養成していきたい
──今回お二人でブラジル代表のマルキーニョス監督を招へいして「ブラジルメソッド体験」を実施されましたが、以前からこういう取り組みに興味があったのですか?
ヴィニシウス 僕とイゴールでいつも話していることがあって、それは引退した後にどうするかということ。イゴールも僕も日本語が喋れるし、ブラジルと日本の間に入ればすごくいいことができるなと思っています。いろいろなことに繋がると思うので、まずは今回のイベント。引退した後にも何かできるように、これからもいろいろなイベントをやりたいと思っています。
──引退後を視野に入れた動きなんですね。日本のフットサル界にとっても現役のブラジル代表監督にメソッドを教えていただける機会は貴重です。
ヴィニシウス 僕は日本で8年目、イゴールも10年目で日本のフットサルから多くのものをもらいました。僕の家族も日本で素晴らしい生活できて、僕も良い経験をして言葉も学びました。なので、日本のフットサルに何かを返さないといけない気持ちがあります。元ブラジル人ですし、日本のフットサルがレベルアップするために。それはプロのレベルの話ではなくて、子どもたちの育成や指導者の育成。そういうものをやっていきたいと思っています。
イゴール 僕もバナナ(ヴィニシウスの愛称)と同じ気持ちです。引退した後はGKコーチやフットサルスクールで教えていきたいと思っています。その他、イベントもしたいね。ブラジルから監督が来る、そして日本で教える。そういうイベントを作りたいね。
ヴィニシウス そうだね。日本でそういうイベントをこれからもしたい。そしてブラジルから日本に指導者が来るだけじゃなくて、日本の選手でブラジルに留学したい選手を送り出す。そうの両方をしていきたい。マルキーニョス監督とも話したけど、日本人の技術は高いレベル。でももっと経験することが必要。例えば清水和也はスペインで活躍していて、逸見(勝利)ラファエルもポルトガルでプレーしている。吉川(智貴)もスペインから戻ってきてこの前はMVPを取った。日本人は世界に行かないといけないと思う。
【独占インタビュー】なぜ日本人とブラジル人の子どもは差がつくのか? 現役ブラジル代表マルキーニョス監督が教える「フットサルの重要性」
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