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作成日時:2018.12.07
更新日時:2019.01.19

【F1第26節/すみだ× 湘南】タレントがいない中で見つけた最適解「ゴール前で3つの選択肢を持ち続けることが重要」(すみだ 須賀雄大監督)

PHOTO BY軍記ひろし

12月7日(金)、DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の第26節、フウガドールすみだvs湘南ベルマーレが墨田区総合体育館で行われ、2-1ですみだが勝利した。

立ち上がりから湘南にチャンスを作られるすみだだが、6分には岡村康平がポスト直撃のシュートを放つなど徐々に攻勢へ。しかし、8分にはゴール前の混戦から失点を喫した。すると9分、アキレス腱断裂の大ケガから5カ月ぶりに復帰した田口元気がピッチに登場。迎えた11分には、その田口のアシストから栗本博生が同点ゴールを奪った。さらに18分にはガリンシャの突破を阻んだロドリゴが退場したことで数的優位に。しかし逆転はできずにハーフタイムを迎えた。

迎えた後半は湘南を圧倒してすみだが主導権を握る。28分にはガリンシャが落としたボールに大薗諒がダイレクトで合わせるがボールはクロスバーを叩いた。しかし38分に諸江剣語の右足で放ったシュートがゴールネットを揺らしてついに逆転した。終盤は湘南がパワープレーを仕掛けたが、逃げ切りに成功。今季2敗中だった湘南を相手に、ホームでリベンジを果たしている。

6ポイントの価値がある試合

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)

──試合を振り返って。

今日は、自分たちが辿り着きたい上位にいるチームが相手でした。ここを勝つことで6ポイントの価値がある試合だと思って臨みました。逆にいうと、自分たちは1試合でも落とすとプレーオフは難しいですし、プレーオフどころか上位進出も難しい状態になっています。その中でしっかりと結果を出した選手たちを誇りに思います。

湘南に関しては、Fリーグの中でもかなり独自のフットサルをするチームです。今回、改めて自分たちは挑戦者として、彼らに対する対策をしてきました。その対策をしっかりと体現して、1つになるためのツールとして利用した選手たちは本当に素晴らしかったと思います。

──田口元気選手が復帰したが、彼の取り組みなどを含めて思うところは。

試合中にケガをしてしまって、呆然としている顔を今でも覚えています。そこから試合の途中に切り替えて、自分にできることは何なのかと考えた中で、ベンチから声を出してくれました。結果として、その浦安戦は逆転して勝つことができました。

彼のようなメンタリティ、マインドを持っている選手というのは、かなり稀有な存在です。そのエピソードに象徴されるように、全てに言えることで、その時に最適な答えを体現することは非常に難しいことです。

ケガをしている時も自分に何ができるのか。今日の試合でも、短い出場時間で何ができるのか。その中で最適な答えを見つけて続けました。彼自身、今週ではなく来週が復帰の予定でした。ボラのケガがあり、ドクターにどうしてます彼を使いたいと要望した経緯があります。その中での出場で、彼自身が少しナーバスになるかなと思っていましたが、逆にそれも力に変えて頑張ってくれたと思います。

──今日の2得点を含めて素晴らしい崩しを見せるシーンが多かった。しかし2点止まりで、また、今の順位に甘んじているのはなぜか。

ゴールを決める部分に関して、少ない人数でゴールを決めるのはタレントの力だと思います。例えば1人に対してディフェンスが3人ついてるのにゴールを決める。そういう選手がいればそれはすごく良いことです。自分たちには残念ながらそんなに圧倒的な選手はいません。

その中で、どうすればゴールが奪えるのか。導き出した答えが、人数をかけていくこと。ボールを追い越して、選択肢を増やして、ゴール前で選択肢を3つ持つことが大事です。それはシュート、セカンドポストへのパス、そしてリバウンドポジションでこぼれ球に詰める。この3つの選択肢を常に持ち続けることが重要だと思っています。

ただ、これに満足せずにタレントというものを生み出す努力もしなければいけないと思っています。ただ、監督としてタレントがいないから勝てないとか、タレントがいないと嘆くことは大っ嫌いです。

この中で名古屋オーシャンズに噛み付くためにはどうしたらいいのか。そう考えた時、これが最適解なのかなと思っています。ただ、若い選手を含めてこれからタレントが出てくる可能性もあります。スペインに移籍した清水和也はまさにそういうタレントです。そういう選手がいなくなった中で、自分たちはどうするかと考えているところです。

選手たちはこれに甘んじず、自分が決めてやるというマインドで練習したり、普段から生活することが大事だと思います。今の順位に甘んじているのは、逆にそこに甘んじてチャンスを外していいというマインドを僕が作っているのなら、そこはもう少しシビアな姿勢を見せていかなければいけません。そこはクラブとしても来季に向けて考えていかなければいけないところなのかなと思います。

ただ、3つの選択肢を持つということは、それだけ相手のコートの深くに入るということでもあります。そこからカウンターの守備をすることは非常に難しく、苦しいことです。それを今日、ほとんどの選手がミスなくこなしていたことで、湘南はカウンターの糸口が掴めなかったのかなと思います。そこも合わせてハードワークしてくれたと思います。

──次節に向けて。

この2連勝の前に2連敗ということで、正直に自分たちよりもポイントが下のチームに負けてしまったことは非常に残念なトピックでした。ここで2つ勝てて素晴らしい結果ではありますが、次の試合に勝つことで初めて少し進めるのかなと。ここで勝ち点を落とすとまた振り出しに戻ってしまうので、トーナメントのつもりで次の試合も戦いたいなと思っています。

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