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作成日時:2019.01.10
更新日時:2019.01.10

【僕の必殺技、教えます!】わかっていても止められない! ペスカドーラ町田の“バナナ”が魅せる超絶カットインを伝授!

PHOTO BY軍記ひろし

わかっていても止められない。それがペスカドーラ町田のクレパウジ・ヴィニシウスが得意とするサイドからのカットインシュート。

来日8年目で積み上げた252ゴール(1月10日時点)は、チームメイトである森岡薫が持つFリーグ最多得点記録の286ゴールについで歴代2位。2015/2016シーズンには1シーズンの最多記録となる48ゴールをマークするなど生粋のゴールハンターだ。

バナナの愛称で親しまれるクレパウジ・ヴィニシウスの必殺技であるバナナ・カットイン。長年培われてきた技術も素晴らしいものだが、その真髄は意識的なところが大きい。バナナから極意を学べば、きっとプレーヤーとしてのレベルアップ間違いなしだ。

ボールを止めない意識

■極意その壱:ボールを受ける前に状況確認

1つ目のコツはボールをもらえる前にディフェンスがどこにいるのか、自分はピッチのどこにいるのか。状況を確認することが大事。そのセンスがあればシュートが打てる場面を作り出せる。周りをよく見て、ディフェンスとの距離も考えて、距離があればダイレクトシュートを狙うし、シュートが難しかったらトラップする。なのでボールをもらう前に周りを見てどのプレーするかの判断が大事。

■極意その弐:ボールを止めないこと

2つ目のコツは、1つ目の時にダイレクトでシュートが打てなかった場合。そしてこれが1番大事なこと。絶対にボールを止めないこと。動きながらボールをもらうことで、ディフェンスはマークしにくい。ボールを受ける時に止まってしまうとディフェンスがすぐに寄ってくるけど、そこで止まらずに動きながらボールを受けることで相手と入れ替われる。止めるためにトラップするのではなくて、次の動きをするためにトラップする。それができれば、もうディフェンスは遅れているね。

■極意その参:シュートコースはギリギリに決める

3つ目は少し難しいかもしれないけど、シュートを打つときはギリギリまでコースを考えること。ディフェンスを使って隠したり、ボールに回転をかけたりギリギリで体をひねったり。シュートと体の向きはすごく関係があること。(ピレス・)イゴールともよく話しているけど、うまいGKは体の向きを見て、打ってくるコースがわかる。だから、俺はギリギリで体をひねったり、ボールに回転をかける。そして、どんな時でも、シュートはポストの内側、ギリギリのところを狙っている。

■極意を体得した経緯:ブラジルの指導者に言われ続けた連続したプレー

この形を自分のものにしたのは2006年の頃。俺が19歳の時でU-20のカテゴリーだった。その時の監督の戦術はボールを止めないでみんなが動くもの。今は「クアトロ」というけれど、当時は「ヘドンド」。そこで言われていたのが、ゴールを決めるためには必ず動いていないければいけないということ。

その監督が言っていたのは、ゴールを決めるためには2つ以上の動きが必要ということ。例えばサイドの状況で最初から斜めに動くとディフェンスもマークしやすい。でも1度、縦に行くような動きを入れると、ディフェンスは下がるしそこからカットインすると自分とディフェンスに間ができるからシュートも打ちやすい。

だから動きは1つではなくて2つ以上入れる。カットインしたときにディフェンスが外せていないなら、また縦に運ぶとか3つ目の動きで外すことも大事。イメージはジグザグ。ディフェンスはボールも見ながらこちらの動きも見ている。だから俺が縦に行こうとすれば相手は下がる。そこからカットインしたら、相手との間ができる。

■極意の応用編:アラだけでなくピヴォとしても活用可能

その2006年の時はアラだけやっていたけど、今はピヴォもしている。でもあの時の動きや考えは今も大事だと思う。ピヴォの位置でボールを受けても同じように動きながらもらうことで間が作れる。そしてピヴォなら、相手のマークが外せていないなと思ったらしっかりとキープする選択がある。キープするにしても、動きを2つ以上入れることで時間ができてゆっくりキープできる。この動き方はフットサルで大事なことだよ。

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