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作成日時:2019.10.11
更新日時:2019.10.11

平均年齢20歳! 町田の“ニュー・ジェネレーションズ”が絶賛売り出し中。

PHOTO BY軍記ひろし

ハットトリックを達成したのは、21歳の新鋭。驚異的なことだが、しかし、ペスカドーラ町田において、若手がチームに貢献する姿はもはや珍しくない。第21節のヴォスクオーレ仙台戦で、中村充が3得点、伊藤圭汰が1得点を挙げて7-2で勝利したことは、今シーズンのチームを象徴する出来事だった。

若手新世代の核となる「クワトロボーイズ」

「メンバー選びは本当に難しいが、試合では、ベンチで力強く待っていてくれる。本当に心強い」

今シーズンから指揮を執るルイス・ベルナット監督は、開幕節から積極的に若手を起用してきた。「一人ひとりに試合に出られる実力がある。みんなにチャンスがある。チームに素晴らしいものを与えてくれている」という言葉を証明する采配だが、指揮官が若手を登用し続けるのは簡単ではない。実際、以前までの町田は、主軸がみな30歳を超える一方で若手の台頭が見られず、世代交代を何年もテーマにしてきたクラブの一つだった。

しかし、今の町田は違う。

昨シーズン、Fリーグ選抜で頭角を現した21歳の伊藤を筆頭に、17歳の倉科亮佑、中村充、21歳の菅谷知寿の4人は、クワトロと呼ばれるパス回しを主体とする2ndセットを託されている。彼ら“クワトロボーイズ”は、森岡薫や滝田学、室田祐希という日本代表でも中軸の1stセットと同程度の出場機会が与えられているのだ。

さらに、倉科とともに“高校生Fリーガー”の毛利元亮、甲斐稜人、それと22歳の二井岡嵩登は、ベテラン2人と組む3rdセットに起用され、試合の重要な局面で登場することも少なくない。ゴレイロで23歳の藤原幸紀も、ピレス・イゴールに次ぐ選手として、3回の先発を含む5試合でゴールを守ってきた。

「彼らに求めているのは、常に勇者であること。自分たちのクリエイティブで攻撃的な力を加速させるためにも、相手に圧力を与え、味方に勇気を与えられるように『強くあれ』と伝えています」

クラブのビジョンと、固い決意でそれを実行するルイス監督がもたらした変革。カスカヴェウという、日本フットサルをけん引してきた歴史を持つチームを支えているのは、シーズン開幕前には名前すら知られていなかった選手たち。台頭する新世代が、チームを、リーグを席巻している──。

【町田のニュー・ジェネレーションズ】

14 伊藤圭汰(22歳/20試合出場・3得点)
17 GK 藤原幸紀(23歳/5試合出場・0得点)※16試合メンバー登録
18 毛利元亮(18歳/8試合出場・2得点)※9試合メンバー登録
20 甲斐稜人(18歳/8試合出場・0得点)※9試合メンバー登録
21 二井岡嵩登(22歳/13試合出場・3得点)※17試合メンバー登録
22 倉科亮佑(17歳/10試合出場・3得点)※13試合メンバー登録
23 中村充(21歳/17試合出場・6得点)
41 菅谷知寿(21歳/19試合出場・3得点)
※21節終了時点

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