更新日時:2021.03.07
【柏 記者会見/全日本選手権決勝vsすみだ】柏が史上初の快挙!驚異的な強さを見せ続けたF2クラブがF1勢に“4連勝”して初優勝!
PHOTO BY高橋学
3月7日、JFA 第26回全日本フットサル選手権大会決勝が静岡県・浜松アリーナで行われ、トルエーラ柏とフウガドールすみだが対戦。第2ピリオドに先制した柏は、追いつかれて延長戦を戦うと、佐藤建也が勝ち越し弾を奪い、その後は、相手のパワープレーの隙を突いて佐藤、内野脩麻、岩永汰紀のゴールも飛び出し5-1。F2クラブながら、大会を通して強さを発揮した柏が、クラブ史上初めてとなる日本一の栄冠を手にした。
試合後、岡山孝介監督と中村友亮、サカイ・ダニエル・ユウジがオンラインでの記者会見に出席した。
選手に恵まれ、彼らに連れてきてもらった
岡山孝介監督/トルエーラ柏
──優勝おめでとうございます。日本一のチームを率いる監督になった気持ちは?
非常にうれしいです。本当に選手たちに恵まれ、彼らに連れてきてもらったような気分です。選手に感謝していますし、素直にうれしく思っています。
──今大会で優勝しましたが、来週のF1・F2入れ替え戦が一番だとずっと話してきました。その意味で、今大会で得られたことや、慢心など、注意しないといけないことはありますか?
まさに、慢心が一番怖いですが、選手たちは名古屋に勝ったあとも変わらなかったですし、今大会の初戦だった2回戦と3回戦は、カテゴリーが下の相手にも最善の準備をして出しきってくれたので、心配はしていません。
──若手はもちろんですが、ベテラン選手もこれまで以上に成長し活躍していました。シーズンを通して彼らのプレーがどのように監督の目には映っていたのか。また、どうやって素晴らしいチームをつくってきたのか。
おっしゃる通りで、まさにベテランも成長しています。自分が町田や浦安で監督をしてきたときも、ベテラン選手がしっかりトレーニングを積んで成長していく姿を見ていたので、探究心をもって練習すればまだまだ上達できますし、フットサルはそういうスポーツだと思っています。彼らのあくなく探究心がすごいなと。それを見て、若い選手も良い手本にして練習に取り組んでくれているので、その二重の意味で良かったと思います。
練習から充実した1年間だった
中村友亮/トルエーラ柏
──今日の試合と、大会を通して成長していることは?
今大会だけに向けてやってきたわけではなく、2回戦から、自分たちが積み上げてきたこと、自分たちのフットサルができているという自信があったので、チームの一体感や、やりたいことは思っていたよりもできました。
個人としては、柏は前からプレスをかけるスタイルなので、そのスイッチ役でした。前からどんどんプレスにいくのが僕の役割なので、その部分はできたと思っています。
──試合を通してスピード、運動量、要所を締める安定感が素晴らしかった。キャリアの中でもかなり良い状態にあり、充実感もあるのではないでしょうか?
そうですね。今シーズンはコロナの影響もあって練習できないこともありましたが、その期間中も、チームからいろんなメニューをもらっていて、みんなで集まったときもそれを意識高くやってきていたからこそ、良いシーズンの入り方ができたと思います。1年間を通して、120%を出してやっていこうということを決めていました。その意識を守って取り組めているので、僕自身も練習から充実した1年間だったと思っています。
──出身地の静岡であり、かつてアグレミーナ浜松で本拠地だった場所でタイトルを獲得できました。
本当であれば、この大会の準決勝などは東京で開催していますが、今の世の中の状況もあり浜松での開催となり、自分たちが勝ち上がって、この浜松アリーナでできることに、気持ちが高まるところはありました。結果として優勝もできましたし、充実した大会でした。
痛みとともに試合してきたが、今日は痛みがマシだった
サカイ・ダニエル・ユウジ/トルエーラ柏
──優勝おめでとうございます。感想を聞かせてください。
チームとして対策をしていたので、良い戦いができたと思っています。
──準決勝に比べて、前に出ていく機会が多かった。戦術なのか、個人の判断なのか。
昨日までは、ケガのこともあり、自分のコンディションに少し不安がありました。痛みとともに試合をこなしてきたのですが、今日はその痛みがマシになっていたので、通常通り攻撃できるところは参加していきました。ですから、攻撃参加は特別な指示ではなく、自分のコンディションを踏まえて、今日のほうが動きやすかったということです。
──岡山監督の下で良いプレーができていますね。
岡山監督とは、町田時代から一緒にプレーさせてもらっていたので、岡山さんのやりたいフットサル、考えているプレーモデルを含め、ある程度、自分のなかで把握できていたことが、今シーズンのパフォーマンスに直結していると感じています。その上でハードワークして、チーム全体として戦っていくなかで、チームメートも自分の長所、ストロングポイントをわかってくれました。F2で優勝して、全日本選手権で優勝して日本一となり、残りは入れ替え戦に向けて良い準備をして、最後に力を振りしぼって頑張りたいと思います。
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