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2021.09.08

【日本代表/WEB取材】自身9年ぶり2度目のW杯へ。現役ラストイヤーの星翔太が伝えたいこと。

PHOTO BY高橋学

FIFA フットサルワールドカップ リトアニア2021まで、いよいよ1週間を切った。14日のアンゴラ代表との初戦に向け、大会前最後のオンライン取材が8日に行われた。

このW杯は星翔太にとって9年ぶり2度目。代表選手に選ばれている16人のうち逸見勝利ラファエルと自分自身しかW杯を経験していないため、星の役割は言うまでもなくピッチ外でも大きなものになる。今シーズン限りでの現役引退を表明している星は、これから戦う大舞台に向け、選手たちにどんなことを伝えバトンを渡そうと考えているのか。

W杯初戦まで一週間を切った中、星が伝えたいこととは。


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Fリーグがここまで続けてきた一定の成果をこの大会では出せる

──前回の取材で「2012年から止まってしまった日本フットサルの国際大会での歴史を動かすチャンス。『自分たちが主役になる大会にしたい』」と話していた。W杯前最後のモロッコ戦を終えて、あらためて日本代表はどんなチームで、どんなアピールポイントがあるかを教えてください。

今のフットサル日本代表は、年齢層も今までに比べてかなり幅広いと思っています。年代の差があれば、コミュニケーションに問題が生じることは往々にしてあるんですけど、そういうことがなく、集団としてかなり完成度が高いグループになっている。ピッチの中で言えば、ディフェンスの強度が間違いなく武器になっています。攻撃の部分では、得点という部分では少ないですが、同程度での相手であれば試合を支配できるようなレベルにはなってきている。グループリーグ全体を通して言えば、格上が1チームいますが、その試合の中でも、僕たちが主導権を握って攻撃している時間が必ずあるので、そこの部分は注目してほしいなと思っています。

──日本の高い強度のディフェンスは手応えを持っていると思う。どういうところで自信を得ていて、どんなところを詰めていきたいと考えていますか?

それぞれのポジションの選手の特徴をみんな理解しているプラス、チームの戦術が合致しているというのがあるので、戦術の中で個々の能力を出すところを見てもらえればいいかなと思います。例えばドリブラーであれば室田祐希、逸見(勝利ラファエル)、八木聖人、吉川智貴という選手がいるので、そういう選手たちがボールを持つ瞬間。逆に吉川智貴やフィクソの3人、パッシャン(西谷良介)といった選手のボールを持っていない動きも見てほしいです。ピヴォに関しては分かりやすく(前線で)張る選手がいて、左利きの選手も2枚いる。そういった(個の)特徴がピッチの中で出るのが、今の日本代表の強みかなと思います。

あと細かい部分で言えば、セット間でその瞬間何を狙っているのか。要は苦しい時間になったときに、どういう解決策を取るのかというすり合わせは、ここまでの親善試合でかなりコミュニケーションを取れた。実際に、昨日のモロッコ戦でもそういうコミュニケーションは最後の最後まで取られていました。そういったころでの課題感というのは埋まってきて、本大会ではそこの部分での誤差がない状態にはなっていると思う。残りの期間で、もう少し全選手でコミュニケーションを取りながら詰めていきたいと思います。

──アンゴラ代表について全然情報がありませんが、モロッコ代表と似ているそうですが実際に対戦してみてどんな印象でしたか?

前回(2012年大会)のW杯ではリビアと対戦していますが、そのときもシステムがなかった。今のフットサルはどの選手もどの国もシステムに慣れている中で、(モロッコもアンゴラも)システムがないので4人でプレスにハマらないように回避して、シンプルに縦に速かったり、ワンツーを狙ったり、ピヴォを置くよりも、どちらかと言えばサイドで1対1を仕掛けたり、個の能力を生かしてくる。ディフェンスで言えば自分たちのリーチ生かして、手も使ってかなり飛び込んできて、予期せぬディフェンスもしてくると思うので、システマチックに考えすぎるとハマってしまう。初戦の相手、アンゴラも同じような感じになるのかなと思います。とはいえ、全体の分析をした映像をまだ見ているわけではないので、情報と少しの映像を見た上での予測です。

──モロッコを完封して相手に勢いに乗らせる時間がなかったように、先制点がより重要になると思いますが。

もちろん先制点はどの試合でも大事ですし、先制すれば試合を有利に進められるというのは間違いなくある。ただ、焦れないことがすごく大事だと思っています。どんなにシュートを打っていてもGKが止めることがあるし、少しのタイミングで枠を外れることもある。そこでフラストレーションを溜めないで、自分達がやるべきことを整理できるか。一喜一憂しないで、自分たちがやるべきことをやりたいことをやり続けられるかが大事。先制点というよりは、まずはそこに集中して、取るべきチャンスを仕留めることがすごく大事だと思っています。

──星選手と逸見選手の2人はW杯出場経験があります。パフォーマンスをしっかり発揮するために、他の選手たちへ伝えたいこと、過去の出場経験を踏まえて実践したいことは?

「W杯だから」とか、そういうものではなく、「日本代表」というものがどういう立ち位置のものなのかというのは、伝えるようにはしています。この16人のメンバーに選ばれなかった多くの人たちがいて、歴史をつないでいる人たちがいる。そういう積み重ねの先に今がある、と伝えています。

とはいえ、「責任を背負いましょう」と言って背負えるものではないので、まずは緊張感をプレーで感じる必要があります。それは「ピッチの中でこういうことをしてはいけないんだ」といったもので、基準を練習や試合で感じること。その上で、自分がもっているスタイルやそれぞれの個性を出すことに集中してほしい。

それに、「責任」をあまり強く意識しすぎないことも大事だと思います。自分のやれることを最大限やりながら、自分が思っている以上の行動を取る。そうした振る舞いが、ピッチにも出てくると思いますから。僕は、そうした考えをなるべく行動で示すことで、次の世代にバトンを渡せるようにしたいと思っています。

今が史上最強かどうかはわからないですが、続けてきた一定の成果を今大会で出せると思っています。

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