更新日時:2024.02.16
【入替戦後会見/しながわ】ピッチで涙。会見でも号泣。主将・白方秀和からあふれ出た無念。「神様がいるなら絶対、僕らは昇格できると思っていた」
PHOTO BY高橋学
3月4日、5日の2日間、Fリーグ2021-2022 ディビジョン1・2 入替戦が行われ、F1で最下位(12位)のボアルース長野と、F2で優勝したしながわシティが対決。第1戦はしながわが2-1で勝利し、第2戦もしながわが2点をリードしたものの、第2ピリオドにパワープレーから3失点を喫して、2-3で逆転負け。両チームは1勝で勝利数が並び、かつ2戦合計スコア4-4で得失点も並んだため、レギュレーション通り、F1の長野が残留することになった。
しながわにって、F1昇格はまさに“悲願”だった。
昨シーズンは、F2王者として入替戦に臨むはずが、試合直前にF1ライセンス不交付(F2ライセンス交付)となり、ピッチに立つことさえできないまま、望みを断たれてしまった。それから1年、つまりクラブにとっては2年越しとなるF1昇格のチャンスが、ようやく訪れた。
にもかかわらず、絶好の機会をモノにすることができなかった。
キャプテンの白方秀和は「人生を懸けて、このチームに来た」と強い覚悟を抱いていた分、この結果は到底受け入れ難いものになってしまった。失意の中、試合後の記者会見で白方は涙を流し、声を振り絞りながらこの入替戦へ懸けていた思いを口にした。
「僕がもう1点でも決めていれば……」
──試合を振り返って。
言葉が見つからないですが……僕は人生を懸けて、このチームに来て……F1に行きたかったですし、昨日もですし、今日も、僕がもう1点でも決めていれば、チームを救うことができたのに。本当にみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
──第2ピリオド開始からすぐに長野がパワープレーを始めてきました。相手の気迫がプレーに影響した?
長い時間、パワープレーをやっていたので、体力的にキツかったと言われればそうでもなかった。最初、周りでポゼッションしていて、僕らの体力を削りにきているような感覚があったので、ラインも少し低かったこともあって僕のなかではそんなに深追いをせずにいましたが、最後のセグンドのところだったりでしっかり対応できず、同じような形で入れられていて、メンバーでそこを修正できなかった。長い時間出ていたのに情けない思いです。
──ABEMAを通じて多くの方がこの熱い試合を2試合を見て、フットサルの魅力が伝わったように思えますが。
僕もF1の何チームかでプレーしてきましたが、このチームに来て「こんなに良いチームはない」なと。こういうチームがF1に行ってフットサル界をもっと盛り上げていくと思っています。だからこそ、多くの選手がこの2年間必死でやってきて、練習から誰一人手を抜く選手はいませんでしたし、そういうチームが絶対に負けるわけないと思っていました。だから、神様がいるなら絶対、僕らはF1昇格できると思っていたので本当に頭の整理がつかないです。いいフットサルを見せることができたかもしれないですけど、結果がすべてなので、フットサルの盛り上げを止めてしまった思いです。
──試合後は立ち上がれないなか、ボラ選手に引き上げてもらっていました。どんな声をかけてくれたのでしょうか?
「全力でやったから仕方がない」、「頑張ったから」と声をかけてくれました。
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