更新日時:2022.09.20
【代表戦後コメント】42歳で代表復帰。祖国と“ホーム”で戦ったピレス・イゴール。「国歌を聴いて泣きそうになりながら我慢していた」
PHOTO BY高橋学
9月15日、島根県・松江市総合体育館で日本代表vsブラジル代表の国際親善試合が行われ、日本は1-5で敗戦した。
久しぶりに行われる国内での代表戦。代表初キャップの選手も多いなか、ピレス・イゴールは違った意味で特別な思いを持ってこの試合に臨んだ。
イゴールとしては、代表選手としてピッチに立つのは昨年のFIFAフットサルワールドカップ以来。新体制になった日本代表に42歳で再び呼ばれ、生まれ育った国と日本で戦い、何を感じたのか。
取材=本田好伸
編集=舞野隼大
ここにいることは当たり前ではない
──昨年のワールドカップ以来となるブラジルとの対戦。いかがでしたか?
若い選手も経験の多い選手も、世界のトップにいるチームと戦いました。少しプレッシャーがあったと思います。試合の立ち上がりでうまくできなかったことで、前半から難しい試合になりました。ミスをしてしまうと、相手は経験のあるうまい選手がいるので。
第1ピリオドは特にうまくプレーできなかったのですが、後半は少しずつ落ち着いてプレーできました。もちろんまだ足りなかったですが、アジアカップで優勝するために、この試合はどんなミスをしても、うまくなるため、課題を直すためにもいいと思う。僕たちは学んで、直して、しっかりとアジアカップの準備ができると思います。
──ハーフタイム中はピッチでアップをしていたのでロッカールームにはいませんでした。第2ピリオドから出場するにあたって、選手たちにどう声をかけたのでしょうか?
まずは1点を取ること。1点ずつ、1点ずつと信じてやることでした。チームとしてボールをもっと早く回して、もっとプレッシャーをかけて、第1ピリオドと比べて良くなったと思います。まだ足りなかったですけど、いいパフォーマンスを出せたと思います。
──日本で、ブラジルと戦うこと。ブラジル国歌と日本国歌を聞くのは特別な瞬間だったと思います。
もちろんそうです。W杯も今日も、感動しました。ここにいることは当たり前ではないですし、特別な試合。42歳でいつまで日本代表にいられるかわからないですけど、いつも考えているのは、今日が最後だという気持ちでやること。ブラジルが相手というのは特別ですし、国歌を聴いて鳥肌が立ちましたし、泣きそうになりながら我慢していました。
──相手に、普段から戦っているロドリゴやダルラン、そしてチームメイトのガリンシャがいることも不思議な感覚だったのではないでしょうか?
いいですよね。彼らはFリーグで活躍していますし、世界を狙える選手ですから、いいプレーを見せていました。ダルランはゴールも決めました。バルセロナのセットなど、うまい選手と一緒にできることは、彼らもすごく幸せだと思います。あまりチャンスがあるわけではないですから、すごくうれしかったのではないでしょうか。でも、彼ら自身もうまい選手。代表でプレーして長い時間プレーできたことは良かったと思います。
──ガリンシャ選手とは何か話したのでしょうか?
ちょっとだけです。彼はすごく試合に集中していたので、ちょっとだけです(笑)。
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