更新日時:2022.10.08
【アジアカップ|前日会見】決勝の相手は、“シャムサイー率いるイラン”。木暮賢一郎監督は「運命的というか、決勝で彼と戦えるのは感慨深いものがある」
PHOTO BY勝又寛晃
7日、アジアカップの決勝戦を翌日に控える日本代表の木暮賢一郎監督が前日会見に臨んだ。
8年ぶりアジア王座まで、あと1勝。決勝の相手は、過去12回の優勝を果たしているイラン。チームを率いているのは、かつてイランのエースだったヴァヒド・シャムサイー。現役時代、何度も対戦してきた相手と監督として対峙することになり、木暮監督はどんな心境でいるのか。そして、日本とは対照的にここまで全ての試合で大勝を収めてきた今のイランに対する印象は。
彼らの強さも、どうやって勝てるかも、その構図は誰よりも理解している
──準決勝の後、イランが来てもタイが来てもよいと話していましたが、決勝の相手がイランに決まりました。今の気持ちを教えてください。
ずっと言っているように、日本のフットサルの成長はイランの存在がなくしてなかったと思いますし、このアジアカップでイランとやるという積み重ねが、礎というか土台になっているのは間違いありません。決勝でイランと当たる構図はザ・AFCというところもあります。そういった場所で、新しい選手たちが戦えるのは素晴らしいこと。もちろん勝って日本に帰りますが、この状況が最高だなと思います。
──アジアカップを通じて成長させることを強く意識していると感じます。
ここ10年以上、長らく日本代表で活躍した選手が引退したりするなか、次のフェーズに舵を切らなければいけない状況で、ベストのチームを構成したという背景があります。結果と成長という両方を目指す、大きなチャレンジをしているのは事実としてあります。新しいグループの選手たちがすごいスピードで適応してくれていますし、それは日本フットサルの底力というか、Fリーグを含めた育成や指導者養成で努力した成果だと思っています。
──イラン代表を率いるヴァヒド・シャムサイー監督とは、木暮監督は現役時代にアジア最高の選手を争う、好敵手だった関係性です。そんなシャムサイーとお互いに監督として対戦する気持ちは。
個人的な話で言えば、運命的というか、決勝で彼と戦えるのは感慨深いものがあるのも事実です。お互いにアジアの舞台で選手として、指導者として長年やってきた中で、大きなリスペクトを受けていると感じます。
──決勝までイランは1回も苦戦せず、大量得点で勝ち上がってきています。日本とは対照的だと思いますが。
それは今回に限った話ではないですし、20年前だろうと今だろうとイランは決勝までは圧倒的に勝ってきていましたし、むしろシャムサイーがいた時のほうがもっと怖かったなと(笑)。イランは常にイランですし、自分の経験上はこれまでと同じだと思っています。僕自身はおそらく日本人で一番イランと戦ってきて、彼らの強さも、どうやって勝てるかも、その構図は誰よりも理解しているつもりです。どういうふうに臨むかというメンタリティーについても、選手にしっかりを話をしていきたいと思います。
──準決勝は日本時間の深夜にかかる時間でしたが、多くのファン・サポーターが応援していました。
もちろん、チーム全体として心強いですし、現地にもサポーターの方々が来てくださっています。現役時代から応援してくれているポエイラもまた、日本代表チームの歴史だと思っています。みなさん(ジャーナリスト)も長らく代表チームを見てくださっています。歴史をつなげていくというのは、すごく大事にしています。
──今大会はDAZNで配信されているので、普段はサッカーを見ている方も注目していると思います。改めて、フットサルの魅力を教えていただけますか。
こういう機会はなかなかないと思いますので、フットサル日本代表の魅力が伝わるようなゲームをしたいですし、大会が終わった後もFリーグ、女子Fリーグ、地域リーグなど全国各地で行われているリーグ戦が活発になるのは僕の願いの一つでもあります。
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