更新日時:2023.02.23
【PO決勝第2戦/試合後インタビュー】攻守で圧巻のパフォーマンスを魅せた35歳・安藤良平「この舞台で僕たちが勝つために、フットサルをやってきた」
PHOTO BY勝又寛晃
今月3日に35歳を迎え、今シーズン限りでの引退を発表している西谷良介に次ぐ年長選手として、Fの最強軍団・名古屋オーシャンズを牽引する安藤良平。
このプレーオフの戦いでも守備の要として立川の攻撃の芽を潰し、第2戦では名古屋の先制点であるガブリエル・ペネジオの得点の起点となり、自らもゴールネットを揺らして、今シーズン初ゴールをマークした。
駒沢での2戦を終え、チームは15度目、自身にとっては6度目の優勝まであとひとつとなった安藤に、このプレーオフへの思いを聞いた。
■この試合の無料ハイライトはこちら(ABEMAビデオ)
プレーオフが近づくにつれてかなりワクワクしていた。
──この試合、守備面でも攻撃面でも一番の活躍をしていたように思いました。改めてご自身のプレーを振り返っていただけますでしょうか。
ゴールシーンはカウンターの状況で、僕も少しだけ高い位置にいるなか、走り込んだいいタイミングでパスが出てきました。走ってる時に相手のディフェンスと並んでいて、ファーストタッチを前に運んだらそのままゴールに向かっていけるなというイメージが頭のなかにあったので、トラップから右足で決めました。黒本は下の方が苦手かなという印象があるので、イメージ通りのゴールだったかなと思います。あんまりああいうプレーはしないんですけどね(笑)良かったです。
守備については、ポジション的にもやはりメインで考えていました。攻撃でキャラクターを出せる選手はほかにもたくさんいるので、守備を安定させることが僕の仕事だと思っています。そのなかで、この2試合はピヴォに仕事をさせる時間はなかったのかなと。上手くコントロールできたかなと思います。
──フエンテス監督から守備がパーフェクトだったという話がありました。そこまで褒めることは珍しいかと思いますが、手応えはやはり感じましたか?
ははは(笑)あんまりいつも褒めないですよね。守備に関しては前からずっとプレスをかけつづけることは難しいので、相手にある程度やらせるつもりでした。相手が切れたところで取ってカウンターでゴールも狙えてましたし、上手く前線から行くところもありながら、引いて相手にプレーさせるところもあってという感じでしたね。相手にシュートまで持ち込まれたところは、印象としては良くなかったかもしれないですが、そこも想定内でした。ペナルティエリアに侵入してくるというよりかは、外から相手が焦れてシュートを打ったシーンが多かったので、そこはキーパーに任せようという考えでしたね。
──1月に立川に負けた試合がやはり参考になったのかなと見ていて思いましたが、特に守備面でもあの試合を経験してやりやすくなったことはありましたか?
もちろん負けたことは悔しいですけど、そこから活かせた部分はあります。僕たちは1位を決めたことで準備期間も長かったので、1週試合が無いことで試合感という部分で難しさはあるのかなと思ったのですが、思った以上にみんな試合の入りも良かったです。良い準備をした結果がこの2試合に繋がったかなと思います。
──主な仕事は守備という話でしたが、1点目のピヴォ当ても素晴らしかったと思います。
あれは、ダルランが逆サイドに動いているのはもちろん見えていて、相手はそちらに食いついていくだろうなと。立川は試合を壊しにくるというか、そのくらい突っ込んでくるなというのはわかっていました。立川の3人が後ろ向きになって、奥でダルランが対角に動いていたので、当てれば良いなと。真ん中の空間をみんなで共有できたのかなと思います。
──耳の痛い話かもしれませんが、今季初ゴールでしたね。ここまで長いキャリアのなかで初めてではないかなと思いますが。
リーグ戦でもチャンスはあったのですが、なかなか決められなかったですね。今シーズン、自分のなかでも色々取り組んできて、1年間を通して過去1番身体の調子が良いと思ってるんですけど、それがゴールという形に繋げられなかったのはちょっとだけ悔しいですね(笑)フィクソとはいえ点は常に狙っているので。ただ、イメージ通りのアシストは自分のなかでは結構あったので、ゴールは無かったですけど点に絡めてるという部分はあるのかなと思っています。
──名古屋での生活も長くなりましたが、こんなにすんなりなプレーオフも珍しいのでは?
そうですね。大体初戦落としていたので。ただそこも想定に入れた上で、落としちゃったとしても動じずに。5試合あるので、1試合に対しての一喜一憂はしないように臨みました。この舞台で僕たちが勝つために、フットサルをやってきました。やっとキツい練習からから解放されて、試合に挑めるなという感じでした(笑)プレーオフが近づくにつれてかなりワクワクしていました。試合が出来て嬉しいです。
──スポーツコートはどうだった?
正直戸惑いましたね(笑)オーシャンアリーナで2日間やって対策をしましたけど、全く感覚も違うので。やれることはやったって感じですね。
──最後は安藤選手と、第1戦と第2戦で出番のなかった選手が同じセット出て試合を締めるかたちとなりました。
出場時間が短くなってしまっている選手も、絶対に試合には出たい。でもスタッフも含め、出れてない選手は試合中にめちゃくちゃ戦ってくれています。そのなかで、ピッチに立っている僕らがやらないわけにはいかないですよね。そして、試合の終盤にその選手たちと僕が出たときには、思い切ってやってほしいし与えられた時間を全力で楽しんで欲しい。ああいう舞台で短い時間でもピッチに立つことで、成長できることはあると思います。なので、声をかけながら意識して、一緒にピッチに立っていました。
──次はホーム……。といっても、パロマですが地元の人たちの前で優勝を決めるチャンスです。3戦目で決めるというのは過去にあまりないですが、次の試合に向けて。
そこに向けて全力を尽くそうというのはもちろんですが、上手くいかなくても2試合はあります。ただ気を抜くのではなく、最高の準備をして金曜日を迎えたいです。
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