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作成日時:2023.03.18
更新日時:2023.03.19

【全日本選手権】湘南が名古屋に大逆転で決勝進出!初のファイナルを目指した横浜はすみだに延長の末に惜敗

PHOTO BY高橋学

18日、JFA第28回全日本フットサル選手権大会の準決勝2試合が駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われた。2試合ともに延長戦にもつれ込む死闘の末に、湘南ベルマーレとフウガドールすみだが決勝へ進出。初顔合わせとなる決勝は19日(日)13時から、駒沢で開戦する。両チームともに、Fリーグ開幕以降では初の優勝を目指す。

準決勝試合結果 3月18日(土)駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

時間 試合結果
12:00 名古屋オーシャンズ 5(EX.1-1/PK.3-4)5 湘南ベルマーレ
14:55 Y.S.C.C.横浜 0(EX.0-1)0 フウガドールすみだ

決勝 3月19日(日)駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

時間 カード
13:00 湘南ベルマーレ  vs フウガドールすみだ

一時3点差を追いつき延長→PKで決着!湘南が名古屋を撃破

名古屋オーシャンズ 5(EX.1-1/PK.3-4)5 湘南ベルマーレ

立ち上がりから名古屋の勢いが上回っていた。開始わずか38秒、右CKからダルランが左上隅を突く強烈なボレーシュートを突き刺すと、3分には、平田・ネト・アントニオ・マサノリが追加点をゲット。9分、湘南に1点を返されたものの、13分にオリベイラ・アルトゥール、17分に平田が立て続けにゴールネットを揺らし、第1ピリオドを4-1と大差で折り返した。

第2ピリオド、試合を盛り返したのは湘南だった。24分、GKフィウーザが中央を持ち運んで自ら強烈なミドルをたたき込み1点を返すことに成功。さらに33分、左サイドからロドリゴが右隅へ突き刺すスーパーミドルで1点差に迫ると、直後の34分、左で持った内村俊太がカットインからフィニッシュを決めて、試合を振り出しに戻した。

5ファウルを貯めてしまっていた湘南は、残り2分半のタイムアウト後からロドリゴをゴレイロにしてのパワープレーを選択。すると残り50秒、左のロドリゴからのシュートパスをファーで靏谷春人が合わせて、ついに湘南が逆転に成功した。名古屋は、すぐさまアルトゥールをゴレイロにしてパワープレーを開始。すると残り27秒、左の西谷良介からファーのアンドレシートにパスが通り、またしても同点に。壮絶な展開となったゲームは、延長戦へと突入した。

先に仕掛けたのは名古屋だった。キックオフからパワープレーを開始し、相手を押し込んでいく。しかし再三にわたる攻撃を湘南も集中して耐え抜いて延長第2ピリオドへ。今度は湘南ボールでキックオフすると、鍛代元気がゴレイロのユニフォームを着てパワープレーに。そして残り3分54秒、試合が動く。中央のロドリゴのフィニッシュは相手に当たりながらゴールネットを揺らし、湘南が先に勝ち越しに成功した。

直後に名古屋は、今度はアンドレシートをゴレイロにしてのパワープレーを開始。すると残り時間2分18秒、中央やや左の位置からダルランが強烈なシュートを左上に突き刺し、同点に追い付いた。

合計スコア6-6のまさに死闘は、40分+10分でも決着がつかずにPK戦へと突入した。名古屋は、GKを篠田龍馬から田淵広史に交代して臨む。先行の名古屋は1人目のアンドレシートが決めて迎えた2人目のアルトゥールのシュートをフィウーザがストップ。さらに3人目のダルランも外し、湘南が3人連続で成功と一気に優位に進める。

名古屋の4人目は吉川智貴が決め、続く湘南・高橋広大のシュートを田淵が止めて、勝負の5人目へ。今シーズン限りで引退を表明している西谷は、重圧のかかる1本をきっちり沈めて望みをつなぐ。迎えた湘南の5人目、靏谷が決め切って勝負あり。試合スコア6-6、PKスコア3-4で湘南が大激闘を大逆転劇で制して、2010年大会以来、13年ぶりの決勝進出を果たした。

優勝すれば、クラブの前身P.S.T.C. LONDRINAで2003年の第8回大会以来、2度目の日本一となる。なお、敗れた名古屋の西谷良介は、この試合が現役ラストマッチとなり、ファン・サポーターの心に刻まれる勇姿を披露した。

終盤までスコアレス…決めたのはまたも中田秀人!すみだが横浜に競り勝つ

Y.S.C.C.横浜 0(EX.0-1)0 フウガドールすみだ

もう一つの準決勝は、先の試合とは打って変わってスコアが動かないながらも緊迫したゲームとなった。

横浜が、開始から7分で5ファウルを貯めてしまうと、その後9分に6つ目のファウルを犯してしまう。ここですみだは星龍太がキッカーで登場したものの、枠を捉えることができず。スコアレスで試合を折り返した。

迎えた第2ピリオドも一進一退の攻防が繰り広げられた。共にゴール前の決定的な場面を作り出すも、すみだの岸将太、横浜の矢澤大夢、両者の守護神を中心に守り抜き、さらにはポストに嫌われスコアが動かない展開が続いていた。

そのままタイムアップを迎え、2試合連続で延長戦へと突入した。

そして延長第1ピリオド、残り2分3秒、すみだが試合を動かした。清水和也がカウンターから中央を駆け上がると、左へラストパス。走り込んだ中田秀人がていねいに左足を振り抜くと、戻ってきた相手の脇をすり抜けながらネットを揺らした。

ようやく動いた試合は延長第2ピリオドへ入り、3分半を残して安井嶺芽をゴレイロにしてパワープレーを開始。横浜が猛攻を仕掛けていく。残り1分を切ったところでアダイウトンが放った左足シュートはクロスバーに嫌われてしまうも、決定的なシーンを作り出していく。さらに残り1秒、左サイドから笠篤史が流し込むように蹴り込んでシュートもポストに嫌われ、天運尽き果てる。横浜にとっては運を呼び込むことができないまま、試合終了のホイッスルが吹かれた。

すみだは2009年、2013年、2017年以来、4度目のファイナル進出となり、優勝すればクラブの前身FUGA MEGUROで、地域リーグ所属ながら名古屋を打ち破って頂点になった2009年の“伝説の”第14回大会以来となる。

なお、この試合が横浜・宿本諒太の現役ラストマッチとなり、試合後はファン・サポーターの前で仲間に胴上げされてピッチを後にした。

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