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2018.11.18

初の代表招集!! 進化する平田ネトアントニオマサノリ

PHOTO BY軍記ひろし

帰化──。自己の志望によって後天的に特定の国の国籍を取得し、その国の国民になること。

スポーツ界では、日本国籍を取得して素晴らしい活躍を見せる選手が多い。例えば大相撲ならば武蔵丸光洋は第67代横綱として活躍し、ラグビーのリーチ・マイケルは2015年に行われたワールドカップで南アフリカに勝利した歴史的一戦でトライを決めている。

プロ野球界では、今シーズン限りで現役を退いた広島東洋カープの新井貴浩内野手など。サッカー界では90年代の日本代表を支えたラモス瑠偉など、活躍してきた帰化選手を挙げるのに枚挙にいとまがない。

そんな中、フットサル界でもそうした先人たちに倣うように、これからの日本代表を背負っていく存在がいる──。

金城ふ頭のシャバーニがついに日本代表へ

平田ネト・アントニオ・マサノリ、23歳。ブラジル国籍ながら日本で生まれ育った彼は、18歳でFリーグの絶対王者である名古屋オーシャンズの下部組織に入団した。

それは大相撲ならばウルフこと千代の富士を輩出した名門の九重部屋、ラグビーならばリーグ戦でしのぎを削るサントリーやパナソニック、野球ならば平成最多タイの日本一回数を誇る福岡ソフトバンクホークス、サッカーならばACLを制覇し20個目のタイトルを獲得した鹿島アントラーズに入団したようなもの。

下部組織時代には強靭なフィジカルを活かしたプレーでゴールを量産。さらに2015年には東海1部リーグのベスト5に選出されるなど結果を残し続けると、2016年にトップチームへ昇格する。さらに同年11月11日にはブラジル国から日本国への帰化が承認された。

そうなると、次に期待されるのは日本代表への招集。名古屋では平田と同様に下部組織からトップチームに昇格した八木聖人、齋藤功一、橋本優也がすでに日本代表に招集されていた。

「自分も代表でプレーしたいという思いはあります」

しかし平田のポジションは代表チームでも激選区となるピヴォ(=サッカーでいうFW)。平田自身が目標と語るキング・オブ・Fリーグこと森岡薫ら経験と実績を残してきたエース達が相手だ。平田自身も「(代表への思いは持ちつつも)まずはクラブで結果を出す。今はそれしか考えていません」と地に足をつける。

そんな中、1つの転機が訪れる。それは今年の8月に開催されたAFCフットサルクラブ選手権。サッカーでいうACLと同様のこの大会で、平田は4試合で3ゴールを奪うなど好パフォーマンスを見せた。

指揮官であるペドロ・コスタ監督も「アジア選手権(AFCフットサルクラブ選手権)では大きく成長を感じた。常に良いパフォーマンスを見せて、中には選手の中で一番よかった試合もあった」と手放しで称賛。すると今月6日に発表された日本代表候補によるトレーニングキャンプでついに平田が初招集となった。

「可能性に満ちた選手だが、リーグ戦ではまだ波がある。それでも成長しているし、監督としては今後にとても期待している」と、平田を我慢強く使い続けてきたペドロ・コスタ監督は言う 。「今回の招集は貴重な経験になるだろう。代表に選ばれたことで、大きくなって帰ってくる」と、新たな刺激を受けることで平田のさらなる成長に期待した。

平田といえばその風貌から、チームメイトからも「ゴリラ」と言われる。特に、下部組織でも一緒にプレーしてきた八木、橋本、齋藤は、平田のプレースタイルでさえもゴリラに例える。

名古屋、ゴリラといえば、東山動植物園で飼育されているイケメンゴリラこと「シャバーニくん」を連想させる。平田もピッチで戦う姿は荒々しく野生的で、鋭い眼光でゴールを見据える。まさにイケメンゴリラだ。そんな「金城ふ頭のシャバーニ」こと平田が今回の代表招集で何を掴み、何を学ぶのか──。これからのさらなる活躍に期待したい。

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