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偉大な2人の先輩を超えていけ。“F選抜1期生”三笠貴史が迎える飛躍の時。

PHOTO BY軍記ひろし

「自分にもできる」というマインドでトライする

諸江との初の同時起用が実現した一戦で、チームは終盤に町田の追い上げを許したものの、7-5で勝利。アウェイで貴重な勝点3を獲得した。そして三笠自身にとっても、トップチームのフィクソとして十分にやれるだけの実力があることを証明した、実りある一戦となった。

だが、この結果に一定の手応えを感じつつも、三笠は「まだ何も達成していない」ことを強調した。引き続き渡井、2人の先輩フィクソの技を盗みながら、貪欲に成長していく考えだ。

「2人とも僕から見たら天才ですけど、それを『あの2人はすごいよね』って思うだけで終わるのか、それとも『いや、自分にも真似できる技術だ』と捉えるのかで、今後の自分の成長度合いは大きく変わってくると思うので。なるべく特別視しないで、『自分にもできるぞ』というマインドでトライしていきたいと思います」

1年間の充実した下積みを経て、心から渇望した環境に戻ってきた三笠は今まさに、飛躍のときを迎えようとしている。将来的な日本代表入りを公言する若者は、今シーズンどこまで成長を遂げるのだろうか。

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