更新日時:2020.10.14
【U-19日本代表/WEB取材】「A代表に入ることや、世界と戦う活動の第一歩だと伝えている」木暮賢一郎監督が立川・府中との練習試合を含めた3日間を総括
PHOTO BYSAL編集部
10月12日から14日に千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで行うU-19フットサル日本代表候補のトレーニングキャンプ。合宿最終日には立川・府中アスレティックFCと3本のトレーニングマッチが行われ、3戦合計で6-9という結果に終わった。2本目までのスコアは5-5と、初めての活動にしては上々と言えるスタートを切ることができた。
立川・府中との試合後、木暮賢一郎監督のオンライン取材が行われ、この3日間の活動を総括。木暮監督自身も手応えを示した。
トレーニングマッチの概要は以下のとおり
■スターティングメンバー
#1 成田宇弘
#6 毛利元亮
#13 甲斐稜人
#14 倉科亮佑
#20 金澤空■第1ピリオド
1分 失点
3分 失点
7分 毛利元亮
13分 黒田智暉
18分 失点
19分 オウンゴール
1st 終了 3-3■第2ピリオド
3分 失点
5分 失点
10分 倉科亮佑
19分 毛利元亮
2nd 終了 5-5■第3ピリオド
7分 失点
10分 失点
16分 失点
19分 黒田智暉
19分 失点
試合終了 6-9
クラブに帰って、自分の環境を変えるために何をすべきか
──トレーニングキャンプを振り返って。
コロナ禍の中で無事に終われてよかったですし、いいキャンプができました。今日の立川・府中アスレティックFCとのトレーニングマッチは、最初の2本で5-5、最終的には3本目を行い6-9でした。最初のミーティングから、このあとの最後のミーティングのトータルパッケージとして、代表チームの立ち上げとしてはいい出来だったと思います。支えてくれたスタッフの方にも感謝の気持ちを伝えたいです。
──立川・府中を相手に競り合っています。どんなゲームだったのでしょうか?
立ち上がり2分くらいは非常にいい試合の入りを見せ、相手コートでやりたいこともできました。1本目のカウンターからのフィニッシュで0-1となり、前半で0-2になりましたが、崩れることなく前半を3-3で終えることができました。終盤までは4-5でしたが、ラスト2分くらいはパワープレーを行い、パワープレーからではないですが、1分を切ったくらいで5-5に追いつきました。3本目は、もう一踏ん張りして、延長戦や強度が苦しいところで勝ち切るチームになろうと話しをしましたが、少し引き離されてしまいました。
──今回の合宿でピヴォを4人+α呼んでいたことも特徴的ですが、どんな手応えを感じていますか?
全体感としてはポジティブです。相手コートを使う、ピヴォを使う、サイドで優位を作るという攻撃の3本柱でやってきました。その意味で、チーム全体としては、最初のセッションからすれば、体現できた時間や相手コートでプレーするために相手コートで守備をすること、高い位置でのプレスは、できたこともありますし、押し込まれて回避されることもありましたが、全体的には代表チームのコンセプトを恐れることなく発揮してくれました。16人のフィールドプレーヤーに対して4人なので、セット分けでは4人が4グループに分かれる形になりました。(アジア選手権の)大会基準では、4人中3人は、15歳から17歳くらいの、次の大会も出場可能な世代なので、日常とは違う強度やトレーニング、ゲームで苦しいところもあったと思います。ですが、大事なのはこの経験を次に変えていくこと。ピヴォだけに限った話ではなく、ポジティブな要素しかない、ネガティブな要素がない、いい滑り出しができ、ここからどう進めていくかという入り口に立てました。
──木暮監督自身がトップチームのコーチですし、今後、A代表にあげていくためのトップとの連携というとこでは、どのように取り組まれていますか?
最初のミーティングから、練習前にブルーノ・ガルシア監督にも参加してもらい、選手に話をしてもらいました。セッションもすべて見に来てくれていますし、今日のゲームにも来てくれました。3セッション目の最後でも試合に向けて、試合後にも話をしてもらいました。情報共有やマインド、同じファミリーだということは、僕からもそうですし、ブルーノ監督からも話をしてもらっています。選手からすると、そうした緊張感もあり、アピールするという側面でもいい刺激になったと思います。鈴木隆二コーチもすべてのセッションに参加してくれていますし、コーチングスタッフもトップと同じ。寝食を共にしたのはU-19のスタッフ陣ですが、小森隆弘サブダイレクターを含めて見てくれていますので、ファミリーとして同じマインドです。もちろん、プレーモデルは選手も監督も違うので、すべてが一緒ではないですが、情報共有であったり、A代表を目指すことについては同じフィロソフィーでやってきています。
──前回のチーム立ち上げの際は同世代の大学生と対戦していたが、今回はFリーグのトップチームと試合を行い、結果を出しています。アジア連覇への手応えを感じるのでは?
このグループの考え方として、僕の口からはまだ、アジア選手権を優勝しようという話をしていません。それ以上に、A代表に入ることや、世界と戦う活動の第一歩だと伝えています。当初は、名古屋オーシャンズのトップと対戦するプランもありましたが、スケジュールの問題もあり実現しませんでした。立川・府中アスレティックFCに協力してもらい、ベストメンバーでやってほしいという要望にも応えていただき感謝しています。より高い目標をもった選手がこのタイミングでFリーグのトップと戦えた。「経験しろ」ということではなく、勝ちにいった真剣勝負の先に、結果的にいい経験ができる。最初から学ぶために胸を借りるつもりではなく、3セッションやってきたプライドや野心を持って戦うことを求め、僕からの課題に対して全力で向き合ってくれました。大事な入り口の姿勢としては非常に満足しています。
──では、個々に持ち帰ってほしい課題としては?
ポジションごとに異なりますが、こういったトレーニングやゲームの強度を習慣化してほしいというオーダーはあります。Fリーグですでにプレータイムがある選手は、今が3分であれば、それを15分とか20分になることが求められます。今はメンバーに入れていない、入っていても出場できない選手は、一日も早くそこを勝ち取る、サテライトにいる選手はいち早くトップに上がる、ユース以下の選手は、いち早くサテライトやトップの練習に参加するということを勝ち取ってほしいです。当然、フィットネスや技術などの部分もありますが、3日間で激しいトレーニングを行い、その疲れもあるなかで代表クラスの選手と(3ピリオドの)60分を戦いました。そのなかでどんなパフォーマンスができるかが今後の鍵となります。クラブに帰って、自分の環境を変えるために何をすべきか。そういうメッセージを出したいと思います。
【初日トレーニング前インタビュー】
・「19歳は決して若くはない。1日でも早くA代表にたどり着いてほしい」木暮賢一郎監督
【2日目午前トレーニング後インタビュー】
・「前回よりは全体的にコミュニケーションが取れている」井口凜太郎
・「ここに15歳でも立てるということをいろいろな人に伝えていけたらもっと下から突き上がっていく」柴山圭吾。
【3日目練習試合後インタビュー】
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