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作成日時:2022.10.07
更新日時:2022.10.08

【アジアカップ|試合後コメント】いくつもの苦境を乗り越えた選手を讃える木暮賢一郎監督。「大会を制覇するチームは、苦しい経験をしながら勝ち上がっている」

PHOTO BY勝又寛晃

6日、日本代表はクウェートで行われているAFCフットサルアジアカップの準決勝を戦い、ウズベキスタン代表に2-1で勝利。2大会連続の決勝進出を果たしてみせた。

しかし、それまでの道のりは楽なものではなく、試練の連続だった。

グループステージ第1節のサウジアラビア戦では、まさかの逆転負け。出鼻をくじかれる形で大会はスタートし、ノックアウトステージへ進出できない可能性もあった。それでも日本は韓国戦、ベトナム戦を勝利してグループ1位で準々決勝へと進出。

インドネシアとの接戦を3-2で制し、今回の準決勝に臨んだ日本だったが、そこで先制点を許してしまう。それでも、精神的に成長し、タフに戦った選手たちは慌てることなく、継続して良い内容で戦っていると、逆転に成功することができた。

これまで何度も苦境を乗り越えたことで、掴み取った決勝の舞台。試合を振り返って、木暮賢一郎監督が選手の成長ぶりやチームの一体感について語った。

困難を乗り越える力を持っている選手たち

──今大会を通じて最も良い内容だったのかなと思います。

おっしゃるように、入りも良かったですし、たくさんのチャンスを作れました。ただ、内容とスコアが結び付かず、0-1で折り返しました。ハーフタイムの雰囲気や、選手たちの表情を見ていて、必ず逆転できると感じました。すごく頼もしかったですし、素晴らしい選手たちと一緒に戦うことができて幸せです。

──ゴールはどちらもセットプレーから生まれました。

1点目はハーフタイムに(あの形を)「狙える」という話をしたものです。2点目については、実はベトナム戦のために用意したものでした。それをウズベキスタン戦でうまく使ってくれました。

──パワープレーの守備で水谷颯真選手のところに上村充哉選手が入っていたのは?

颯真が体力的にキツいということだったので、充哉が入りました。パワープレーの守備は、例えば(吉川)智貴が苦しくなったら(内村)俊太が入るというようなことをポジションごとに決めています。

──先制された後に長坂拓海選手を入れてクワトロで回すことでリズムを取り戻しました。

選手選考の時点で、さまざまなものを想定して、Fリーグをスカウティングして、我々の解釈のもとでいくつかのオプションを持っています。拓海を呼んでいる一番の理由は、まさしく今日のように4枚気味にしてリズムを変えるところです。ウズベキスタンが嫌がるだろうなということで準備していたものです。

──こういう苦しい試合を経験することでチームは自信をつけていますか。

それは間違いありません。定説として、大きな大会を制覇するチームというのは、PK戦で勝つとか、逆転勝利をするとか、そういう苦しい経験をしながら勝ち上がっていくというのがあると思います。流れがあるかないかで言えば、あると思います。ただ決勝の相手はまだ決まっていませんが(※その後、イランとの対戦が決定)、流れだけでどうにかなるものでもありません。

それでも、チャンピオンに手の届く位置まで来れたというのは、選手たちの努力だと思います。ここまでの道のりは決して簡単ではなかったはずですが、苦しい時だからこそできる人間関係が生まれていますし、困難を乗り越える力を持っている選手たちだなと思います。

──準決勝では黒本ギレルメ選手が、準々決勝ではイゴール選手が「PLAYER OF THE MATCH」に選出されました。GK2人が選ばれたことについては。

疑いなく、素晴らしいプレーをしています。本当にお互いに特徴が違う中、戦術的な相性などを考えて、どちらが出ることもあるという話はしています。(バックアップメンバーの井戸)孔晟も含めて、内山(慶太郎GKコーチ)の下、素晴らしいチームになっています。そういった普段からの取り組みを、まさしく今日は体現してくれたと思います。

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