更新日時:2023.10.17
42歳で海外挑戦!台湾でプレーする元日本代表GK・村山竜三の現在地。「誰も行ったことのないところに行きたかった」
PHOTO BY高橋学、北健一郎
フットサル日本代表は10月11日、AFCフットサルアジアカップ2024予選の第2戦でチャイニーズ・タイペイ代表に3-0で勝利し、4月にタイで開催される本大会への出場権を獲得した。
木暮ジャパンの戦いをスタンドから見つめる、1人の元日本代表選手がいた。
村山竜三。
2007年のFリーグ開幕年からデウソン神戸、府中アスレティックFC(現立川アスレティックFC)をはじめ計6クラブを渡り歩き、2009年から2011年には日本代表のゴールマウスも守ったレジェンドGKの1人だ。2021-2022シーズンにバサジィ大分を退団したあと、海外でのプレー機会を求めて、台湾にたどり着いた。
42歳にして初めて異国の地でプレーをする村山に話を聞いた。
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台湾で見つけた日本代表レジェンド
\🇯🇵元日本代表
👥村山竜三▶記事はこちらhttps://t.co/bSMkgh2eNp
──いつから、台湾でプレーを?
「だいたい、1カ月前ですね」
──日本人選手は他にいますか?
「(他には)いません。パラグアイ人は4人います」
──台湾リーグのレベルは?… pic.twitter.com/WWtRrqRfOG
— SAL-フットサル全力応援メディア- (@sal_japan) October 17, 2023
あと1年、選手として終わりたい
──村山さんは今、台湾でプレーされているとのことですが、いつ頃から?
だいたい1カ月前からですね。もともと去年台湾に新しいリーグができることと、入るにはテストがあることは聞いていたので、一応エントリーだけはしていたんです。一方で、本当はイタリアでプレーしたくていろいろと進めていたのですが、途中で契約締結が難しくなってしまって。台湾リーグの入団テストはキャンセルしたんですが、もう一度受けられないかを聞いてみたら2週間くらい待ったあとに「いいよ」と返事が届いて、そこから加入が決まりました。
──Fリーグで長くプレーしてきた村山さんですが、海外に行く決断をしたきっかけは?
あと1年、選手としてやって終わりたいなと思ったからです。去年イタリアで出場する資格もらえたんですけどチームが見つからなくて。バサジィ大分ではプロ契約でしたけど、選手兼コーチとしてやってたんで出場機会はなかったので。あとは、今までとは全然違う環境、それこそ日本人選手が誰も行ったことないところに行きたかったんですよ。
──台湾は新しいリーグが今年から立ち上がったそうですが、村山選手が所属しているのは?
SF1リーグの「台北海洋海豹」という、今2位のクラブです。といっても、4チームのなかでの2位ですけどね。次の試合でリーグ自体は終わって、そこからプレーオフが12月31日にあります。プレーオフといっても4チーム全部が出場するんですが(苦笑)。
台湾のフットサルはまだまだ発展途上
──台湾代表については元名古屋オーシャンズのアジウ監督が教えていることもあり、ジョガーダのバリエーションもあって、日本ではF2くらいのレベルかなと思いましたが。
台湾代表はF2でもやれると思います。でも、チームに関してはそこまでのレベルではありません。Fリーグが始まる前にもまだ達してないんじゃないかな。
──日本との差を最も感じるところは?
今日の日本代表との試合を見ていても、台湾代表は前からプレスをかけられなかったですよね。リーグのレベルや練習の差が出ているなと。個々の技術はそれなりにあっても、プレー強度はまだまだ低いというのは感じます。
──村山選手のチームは台湾リーグで2位ということですが。
僕のチームも、パラグアイ人の4人とGKは僕の5人が出て、もう一つのセットに台湾のプレーヤーが出るという形になっています。外国人セットと台湾人セットで戦い方も全く違うので、1チームに2つのチームがあるような状態です。
パラグアイ人と一緒に住んでます
──村山選手のチームには他にも外国人選手がいるんですか?
パラグアイ人が4人と日本人が僕1人です。外国人選手自体はたしか5人保有できて、競技のレベルアップを図るために最低4人は外国人がいないいけないというリーグの決まりがあるみたいです。
──海外のチームでやるのは言葉の壁もあると思います。
言葉が通じないのは難しいですね。通訳はクラブにも僕にもいないですし、スマホを使ったりして、なんとかやっている状態です。中国語は今覚えている途中で週1回先生が来て勉強してます。スペイン語は自分で勉強するしかないです。
──どうやってチームメートと会話をしているんですか?
パラグアイ人にはスペイン語を喋って、台湾人は中国語なんで「右、左、真ん中」とか「ついてくれ」と言う単語を今覚えている最中です。パラグアイ人と一緒に住んで自炊もしているので、彼らの地元の料理を食べれたりとか、そういう交流も楽しみのひとつですね。
──42歳で初の海外挑戦というのは、やりたくてもなかなかできることではないと思います。改めて、今は楽しいですか?
すごく楽しいです。環境は日本の方が圧倒的にいいですけど、フットサル選手としてプレーできるのが、やっぱりうれしいですね。
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