10月13日と10月14日、Ｆリーグ2023-2024ディビジョン１の第16節が、各会場で行われた。

唖然、呆然。加藤竜馬の開始5秒弾

10月13日には、バルドラール浦安アリーナにて、バルドラール浦安とバサジィ大分が対戦した。

日本代表活動に伴う中断期間が終了し、約3週間ぶりにＦリーグが再開。上位リーグ進出をかけたし烈な争いが繰り広げられるなか、上位と下位のボーダーラインに立つ6位・浦安と7位・大分による“6ポイントマッチ”で、電光石火の「開始5秒ゴール」が生まれた。

ゴールネットが揺れたのは、文字通りの“瞬く間”の出来事だった。浦安ボールで試合が開始すると、本石猛裕が右サイドに寄りながら、同サイドで高い位置をとる長坂拓海にパスを送る。すると、大分ディフェンスの裏を加藤竜馬が走り抜け、折り返しのボールに左足を伸ばして先制点をマーク。観客が息をつく間もなく、試合開始からわずか5秒で浦安が1点をリードした。

浦安は続けて3分、左サイドのキックインから、今度は田中晃輝が相手の守備網を掻いくぐり、 ダイレクトに胸で押し込み追加点を奪った。

その後も、長坂、加藤、そして日本代表戦帰りの石田健太郎を中心にゴールに迫るも、浦安は得点を重ねられず。第2ピリオドは代わって大分に攻め込まれ、35分にカウンターから失点を許すも、最後は逃げ切り2-1で浦安が勝利。大分との勝ち点差を8ポイントに広げ、ファイナルシーズンに向け弾みをつけた。

代表帰りの清水和也が、堂々の2ゴール

14日には、横須賀アリーナにてY.S.C.C.横浜と名古屋オーシャンズが対戦した。

10月7日から11日まで、ともにAFCフットサルアジアカップ2024予選を戦った横浜の堤優太、名古屋の吉川智貴、清水和也、金澤空の日本代表メンバー4人が、2日ぶりに再会した。

「今日の友は明日の敵」と言わんばかりの顔合わせとなったこの一戦は、清水の凱旋2ゴールを含む合計6得点で、名古屋がその強さを見せつけた。

まずは開始2分、右サイドのダルラン、八木聖人とつないで、最後はギレルマオが先制点を決める。さらに12分、キックインからピヴォ当てで清水にボールが渡ると、“らしさ”あふれる反転シュートを突き刺し、代表戦後の凱旋に自ら花を添えた。

さらに名古屋は、15分、吉川が敵陣内左のギレルマオにボールを預け、そのままゴール前中央へ突破。折り返しのパスを受け右にはたくと、これを受け取ったダルランが技ありの股抜きシュートを決め、3-0で試合を折り返した。

続く第2ピリオドも名古屋の勢いは止まらず、24分にはフリーキックのチャンスで甲斐稜人が鋭いシュートを叩き込むと、28分には再び清水がネットを揺らす。

33分にはついに失点を許した名古屋だが、37分に水谷颯真がパワープレー返しで6点目を決めて試合は終盤へ。残り2分を切り、横浜に意地の1点を決められたものの、6-2で試合は終了。リーグ1巡目の接戦と変わって大差をつけ、名古屋が敵地で手堅く勝利をつかんだ。

■試合結果

10月13日（金）

10月14日（土）

■順位表

■次節試合日程

10月20日（金）

10月21日（土）

10月22日（日）