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作成日時:2023.12.07
更新日時:2023.12.07

湘南・佐藤玲惟が今季限りでの現役引退を発表。「湘南以外のエンブレムを付ける選択肢は一切なかった」クラブ愛あふれる“2000字超え”のコメントで思いを吐露。

PHOTO BY高橋学

湘南ベルマーレは12月7日、佐藤玲惟の今シーズン限りでの現役引退を発表した。

ピッチ内外でチームを盛り立てる、“湘南の情熱”

佐藤は、地元・小田原市のサッカークラブである三の丸FCから、湘南の育成組織であるP.S.T.C. LONDRINA JYを経て、大学までサッカーをプレー。卒業後、P.S.T.C. LONDRINAにて本格的にフットサルのキャリアをスタートし、2017-2018シーズンに特別指定選手として第3節・名古屋オーシャンズ戦でデビューを飾ると、最終節の名古屋戦では初得点をマークした。

2019-2020シーズンは、Fリーグ選抜の第2期生として若手選手たちと切磋琢磨したのち、湘南のサテライトチームへ。2021年に待望の「正式昇格」をつかみとり、開幕戦から先発メンバーとして出場した。

ところが、2021-2022シーズン終盤に右膝半月板を損傷し翌シーズンにピッチに戻るも、直後に右膝半月板断裂と前十字靭帯損傷の大怪我を負い、再び戦線離脱。全治10カ月の長いリハビリ生活中も、地域貢献やパートナー企業との活動に精力的に参加し、ピッチ外からもチームを鼓舞し続けていた。

復帰を果たした今シーズンは、3試合にベンチ入りし実戦に向け調整を進めていたものの、選手生活に区切りをつけることを決断。

公式ホームページにて佐藤はこれまでの思いや感謝の気持ち、そして“湘南愛”あふれるコメントをつづり、「まだチャンスは残っています。ピッチで皆様に恩返し出来るよう毎日を全力で過ごしていきます」とリーグ戦残り6試合での出場に向け、決意を新たにした。



【名前】 佐藤 玲惟(サトウ レイ)
【出身地】 神奈川県小田原市
【生年月日】 1996年12月6日
【経歴】
サッカー:三の丸FC→P.S.T.C. LONDRINA JY→向上高校→日本体育大学
フットサル:P.S.T.C. LONDRINA→湘南ベルマーレフットサルクラブ→ Fリーグ選抜→S.B.F.C. LONDRINA→湘南ベルマーレフットサルクラブ

■佐藤玲惟 選手コメント

今シーズン限りで、Fリーグの舞台から引退することを決断しました。

まず、これまで怪我した時も試合に出られない時も、どんな時でも応援し続けてくださったファン・サポーターの皆様、
いつも1番近くで支え続けてくれた家族のみんな、
本当にありがとうございました。

言葉では言い表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです。

僕のフットサル人生において、
ファン・サポーターの皆様と家族の存在は1番大きかったです。

フットサル選手としての約7年間を振り返れば、楽しいことや嬉しいことよりも苦しく辛いことのほうが多かったです。
特に立て続けの怪我は辛かったです。
約2年前に右膝半月板損傷をし、半年かけてやっと復帰出来ました。
しかし、その1ヶ月後に再受傷。
右膝半月板断裂、前十字靭帯損傷。
全治10ヶ月以上、手術しか選択肢がない大怪我をしてしまいました。
さすがに、この時は一度心折れました。
フットサルが出来ない時間が長く続きました。
日常生活すらままならない時間も少なくありませんでした。

今は痛みや違和感と戦いながら自分の膝と上手く付き合い、その時その時の全力を出しています。
痛みや違和感なくプレー出来ないこと。
もっとやりたい。やらなきゃいけない。
それなのに痛くてやれないことが、悔しくもどかしいです。
自分の実力不足なのは分かっているけど、試合に出られない日々が続いています。
正直、精神的にも辛くフットサルが嫌いに、楽しくないって思ってしまった時も少なくありませんでした。

それでも、ファン・サポーターの皆様と家族のお陰でここまで頑張ることが出来ました。
皆様の応援、支えがなければ、
とっくに心折れて辞めていたと思います。

そんな皆様に、復帰してからまだ公式戦のピッチでプレーする姿をお見せ出来ていないことが1番悔しく申し訳ない気持ちです。
ごめんなさい。
でも、まだチャンスは残っています。
諦めてないです。
そのチャンスを掴み取り、ピッチで皆様に恩返し出来るよう毎日を全力で過ごしていきます。

湘南ベルマーレフットサルクラブのファン・サポーター、そして応援は間違いなく「日本一」です。
自信と誇りを持って言えます。
選手にとって、こんなにも心強いことはありません。
皆様の声や手拍子はいつも選手に届き、力になっています。
たくさんの想いや様々なものをかけて応援してくださる皆様に、
最大限のリスペクトを持っています。
ありがとうございます。

スポンサー・サプライヤー様、後援会FAOの皆様、湘南ベルマーレフットサルクラブに関わる皆様、
いつもたくさんのご支援、ご協力ありがとうございます。
皆様のお陰で、僕たち選手はフットサルをすることができ、Fリーグという舞台で試合をすることが出来ています。

これからも湘南ベルマーレフットサルクラブと共に戦っていただけたら嬉しいです。

フットサル選手としての活動に理解と応援をしてくださり、
クラブの活動を最優先に働かせていただいた小田原ガス様、社員の皆様ありがとうございました。
午前練習、午後仕事という二足の草鞋を履きながらの4年間は様々な経験を出来ました。
フットサルだけでは出来なかった経験をすることが出来たのは、これからの人生においてとても大きな財産となりました。

ロンドリーナジュニアユース時代、サテライトのロンドリーナ時代を含めるとこのクラブでは約10年間過ごしました。
プレー面だけでなく、人としても成長させていただきました。
湘南ベルマーレフットサルクラブの選手としての時間は残り僅か。

正直言うと、
もっともっとこのクラブでやりたかったです。

監督、クラブが求めるレベルのパフォーマンスを発揮出来なかった、取り戻せなかった自分の実力不足です。

Fリーグの舞台で、この湘南ベルマーレ以外のエンブレムを付ける選択肢は一切ありませんでした。

それはずっと決めていたことです。
これだけは誰になんと言われようとこだわりたかった。
なので、この決断に後悔はありません。

この湘南ベルマーレのエンブレムを胸に戦えたこと、地元・小田原でプレー出来たことは、
人生で1番の喜びであり、一生の誇りです。

「小田原のヒーローになる」ことを自分自身最大のテーマにこれまで取り組んで来ました。
小田原のヒーローには程遠いですね。
何ひとつ記録を残すことは出来ませんでしたが、
皆様の記憶に少しでも佐藤玲惟が刻まれていたら嬉しいです。

これまでトレーニングはもちろん食事管理などピッチ内外で、自分に厳しくプロフェッショナルを全うしてきたつもりです。
でも、今だけは自分に甘く、
「ここまでよく頑張った」と自分を褒めてあげても良いかなと思っています。

これまでもこれからも、
湘南ベルマーレフットサルクラブとチームメイト、ファン・サポーターの皆様のことが大好きです!!

本当にたくさんの方に応援をしていただけて幸せです。
何度も何度も言わせてください。

佐藤玲惟を応援してくださり、
本当にありがとうございました!!!

これまで関わってくださった皆様に、
愛と感謝とリスペクトを。



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