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作成日時:2023.12.18
更新日時:2023.12.20

“世界最高のGK”ニコラス・サルミエントの強さの秘訣はロングパンツ?「プレースタイルを生かすため、15年以上ずっと履いています」

PHOTO BY本田好伸

日本代表は12月17日、北海道・帯広市総合体育館でアルゼンチン代表との国際親善試合第2戦に臨み、第1戦に続いて1-1で引き分けた。

今回の親善試合2試合でアルゼンチンのゴールマウスに立ったのは、2016年のFIFAフットサルワールドカップの優勝メンバーで、2021年にもファイナルまで駒を進めたニコラス・サルミエント。現在、世界最高と言われるGKだ。

Fリーグの選手も「憧れの選手」に名前をあげるトッププレーヤーに、その強さの秘訣を聞いた。



スピードやポジショニングで体格をカバー

──日本代表と2試合戦って、どんな印象を持ちましたか?

一言でいえば、素晴らしかったです。強度が高く、スピードも速い。2試合ともに1-1だったという結果が示すように、とても拮抗した試合になったと思います。

──日本はアルゼンチンが前からプレッシングをかけることでできる背後のスペースを狙っていましたが、どのように対処しようと考えていたのでしょうか。

試合を通じてディフェンスラインを高く保って、背後のボールにはGKができるだけペナルティエリアから出てカバーしようと。裏を狙ってくる意味では、GKのカバーは第1戦ほどでは必要ではなかったです。いずれにしても日本代表は縦への動きをうまく生かしたプレーができていたと思います。

──サルミエント選手は168cmとGKとしては小柄な体格ですが、どのようにカバーしていますか?

私の身長は実際には168cmではなく174cmです。Wikipediaが間違っています(笑)。

──え、そうなんですか!?

どちらにせよ、そんなに背が高い方ではありませんが、195cmのGKよりは素早く動けるから、スピードやポジショニングを最大限に生かすプレースタイルを心がけています。

──サルミエント選手に憧れている日本人GKはたくさんいますが、アドバイスをいただけるでしょうか。

とにかく真剣に練習に取り組むこと。そして、自分の長所を生かすこと。私であればサイズでは他のGKに劣るかもしれませんが、その短所を長所でカバーするのが大事になります。

──日本代表で印象に残った選手はいますか?

6番、ヨシカワ(吉川智貴)です。あの年齢であれだけのパフォーマンスができるのは素晴らしいし、プロとして真面目に取り組んだ成果でしょう。それからシミズ(清水和也)、ヒラタ(平田ネトアントニオマサノリ)という2名のピヴォは素晴らしかったし、私と同じポジションのフィウーザ(・ファビオ)クロモト(黒本ギレルメ)もレベルが高いGKでした。

──ちなみに、サルミエント選手はロングパンツを着用していますが、こだわりはあるのでしょうか?

ははは(笑)。若い時からずっとアレを履いてきていて、やりやすいんです。自分のプレースタイルは床に滑り込むことが多いので、素肌が出ていると火傷をしてしまう。15年以上ずっと、ロングパンツでプレーしています。FIFAの大会規定でワールドカップでショートパンツを履かなければならないときもありましたが、やっぱり自分がやりやすいのはロングパンツです(笑)。

──日本にはFリーグというトップリーグがあります。将来的に日本でプレーする可能性はありますか?

もしも、そういった話があれば光栄です。今はクラブとの契約がありますが、Fリーグは昨日の記者会見でも話したように、競争力が高くて、アジアで最もハイレベルなリーグの一つです。

──ありがとうございます!日本でプレーを見られる日を楽しみにしています!



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