12月23日、町田市立総合体育館にてＦリーグ2023-2024ディビジョン１ファイナルシーズンが行われ、ボルクバレット北九州としながわシティが対戦し、3-2でしながわが勝利した。

試合の入りは決していいものではなかった。第1ピリオド8分にGKの岩永汰紀が決定機阻止のため、一発退場。自陣で与えたFKを直接決められて先制される。12分に藤川侑哉のゴールで追いついたものの、13分にカウンターから失点。またも追いかける展開になったが、18分にカイオが、19分に藤川がオウンゴールを誘い、連続してスコアを動かすとこの日初めてリードに成功した。3-2で迎えた第2ピリオドでは、リスクをかけながら攻めてくる北九州に対し、しながわは防戦一方となった。自陣ゴール近くでFKを与えてしまうこともあったが、最後までリードを守り抜いたしながわが勝利を収めた。

試合を終え、松田大次郎監督と白方秀和が記者会見に出席した。

2点差、3点差をつけて勝つことが理想

●しながわシティ｜松田大次郎監督

──試合を振り返って。

昨日に続き、選手が戦い切ってくれたことには満足しています。いい時間、よくない時間は2試合ありましたけど、自分の想像していたくらいかそれ以上に優位な状況を作れました。2日間で1勝1分でしたけど、いい結果は得られたと思います。今日は昨日のフウガドールすみだ戦と同じような展開でしたけど、それに対してどう振る舞うか、みんな頭に入れながらやってくれて、そこはすごくよかったです。ただ2点差、3点差をつけて勝つことを理想にしているので、そこへ向けて練習で高められるようやっていきたいです。

──監督就任から1カ月以上が経って、戦績もよくなっています。チーム内に感じる変化はどんなところにありますか？

まずは選手が練習から100％でやってくれているので、それを見て自分がいじっている状況です。今はボールを奪ったあとどうするかとか奪われたあとどうするかという、細かなところの意識をみんなで統一するようにしたことが大きい。うちにはいい選手が揃っているので、みんながやりやすい環境を作るため、自分がわかりやすい方向性を示して、選手がそれに対応してくれています。チームを新しく作っている状況で、もうチームが出来上がっているとは思っていないので勝ちに必要なことを毎週毎週詰めて取り組んでいます。

──ファイナルシーズンの残り3試合と全日本フットサル選手権がまだ控えています。今後、どんなチーム作りをしたいと考えていますか？

2つあって、一つはみなさんが見ていて楽しく、応援したくなるチームを目指しています。もう一つ目は勝てるチームになることです。勝つことから逆算して考えて、大きく言えば、どんどん点を取ることで3点差、4点差とつけていく試合をしていきたいです。具体的な中身としては、先ほども言ったようにボールを取ったあと、奪われたあとにどうするかということや、定位置でゆっくり攻める時にポジショニングをどう修正するかの決まりごとをもっと精度高くしていきたいです。

守備対応の使い分けがうまくできた

●しながわシティ｜白方秀和

──試合を振り返って。

とにかく、勝ち切れたことが本当によかったです。昨日はパワープレーで追いつかれているので、「今日は絶対に同じミスをしない」という気持ちで試合に入りました。細かなミスはありましたけど、最後ギリギリのところで体を張って、みんなでよく守れていました。あとはチャンスを決めていたらもう少し楽な展開になったと思うので、まずは休んで、年明けに控えている試合で連勝して、少しでも多くの勝ち点を挙げられるよう頑張りたいです。

──昨日の試合では試合運びを課題に挙げていました。修正する時間はほとんどなかったと思いますが、どんなことに気をつけながらプレーをされていましたか？

今日は引いて相手の攻撃を受けて、カウンターを狙おうとしていて、それで作れたチャンスもありました。あとはそれを決められればというところでしたけど、前から行く時と引いてブロックを作る対応がうまくできたと思います。昨日と同様にGKが上がってきた時も、自分たちのなかではうまく守れていたので、そういうところは継続してやりたいです。