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作成日時:2024.01.11
更新日時:2024.01.11

【F1ファイナルシーズン|ミックス/名古屋vs立川】苦しいシーズンでも残した、優勝への可能性。名古屋・吉川智貴「チャンスが転がってきたら、つかむ以外ない」|上位リーグ第26節

PHOTO BY本田好伸

1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてFリーグ2023-2024 ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第26節が行われ、名古屋オーシャンズ立川アスレティックFCが対戦。名古屋は4-2で勝利した。

絶対王者と言われる名古屋が、ペスカドーラ町田を追いかけることになった今シーズン。苦しい状況でも、ベテランとしてチームを引っ張り続けてきたのが、吉川智貴だ。

数々の経験を積み重ねてきた吉川からみて、今シーズンはどんなシーズンだったのか。ミックスゾーンで話を聞いた。



みんなが成長して良い過程をたどってきた

●名古屋オーシャンズ|吉川智貴

──どんな気持ちで試合に臨みましたか?

勝つしか(優勝への)可能性が残ることはなかったので、シュライカー大阪戦も、今日も勝つ想定でいましたけど引き分けになったことはショックでしたし、落ち込むところもありました。ただ落ち込んでいても仕方ないし、まだ可能性が残っていたので、切り替えて今日は勝ち点3をとれた感じですかね。

──得点シーンを振り返ってください。

ボールがこぼれてきた時にキーパーが出てきたので、流し込みました。

──大阪戦と比べても、ベンチを含めたチームの雰囲気がよかったように感じたが。

なにが変わったかと言われたら、正直わからないです。自分たちのメンタリティ的な部分も、シーズン途中から変わったわけでもないです。今日の試合ではある程度圧倒できて、昨シーズンやその前のような名古屋のゲームだったかなとは思いますけど、今節でそうなれた要因はわかりません。だからこそ苦しんだシーズンだったと思います。

──今シーズンは攻守で多くの役割を求められ、吉川選手の負担が大きかったのでは?

それがベテランの宿命だと思います。答え方が難しいですけど、プレーに関しては役割を変えられるのは自分の一番の長所だと思うので。そこに関しては、苦労したところは別にありません。大変なシーズンというのはみんな一緒です。

──適正ポジションは、前に二人いて後ろに一人いるのがベストなのかどちらでしょうか?

あまりないかもしれないですね。フィクソに入っても、なにかが変わることはないですし。前にいってめちゃくちゃ背負うプレーはできないですけど、ピヴォの役割はできると思っています。そういった意味では(適正ポジションは)どこなんですかね。

──代表でも一番後ろをやっていました。

フィクソより、アラの方が運動量が上がる感覚はありますけど、それ以外はないですね。



──大阪戦では、遠目から普段では選択しないような逆足のシュートでゴールを決めて優勝へ向けた意地を感じました。

1-2になってパワープレー返しを決められて、1-3になった時は、自分も含め、みんなの気持ちが落ちるところは確実にありました。でもそこで負けてしまったらすべてが終わりで、それだけは自分は嫌だったので、「自分がなんとかするしかない」なと。だから、自分がゴールを取るというよりも、チームがなんとかしてゴールを取らなきゃいけないなという思考で、普段ああやってシュートを打ちにいくことを普段はしないですけど、やらなきゃいけない状況だと思ったので、そこは打ちました。

──昨シーズンは2位以下に勝ち点で大きく差をつけて優勝していました。今シーズンはチームにどんな変化があったのでしょうか?

チームが若返ったのは事実だと思います。それは悪いことではないですし、いずれかのタイミングで若返らなきゃいけない時は来る。たまたまこの年にそれが来たと自分は思っています。それを踏まえて、今までいた選手、自分も含めて、もっとできた部分もあるんじゃないかなと思います。

──ただシーズン終盤につれて良くなっていたようにも感じます。

そうですね。若い選手は試合をすればするだけ伸びると思います。シーズン終盤にかけてよくなるのは当たり前と言ったら変ですけど、試合に出続けたらそうなっていくものだと思うので。その過程をたどってきたのかなと思います。セットも分かれていますけど、遜色ないと思いますし。昨日に関してはむしろセカンドセットが一番よかったし、自分たちのセットが一番ダメでした。若いからどうのこうでなく、みんなが成長して、いい過程をたどっていると思います。

──大阪戦の後、甲斐稜人選手に話を聞いた時、「もっと早くによくしていかなきゃいけなかった」と言っていました。

僕たちからしたら若い選手が来て、いきなりフィットしてくれる方がチームにとってはベストですけど、他のクラブとかかるプレッシャーも正直全然違います。各チーム全力でやっていますけど、そこへの慣れは、ある程度の時間は確実に必要なのかなと。それが今になってよくなってきたんだと思います。

──昨シーズンは「勝ち点が転がってついてきた」と言っていましたが、今シーズンはむしろ勝ち点に逃げられていた。勝ちを積み上げることで、悪かったこともポジティブに振り返っていたのか。

どれだけ悪い内容でも、勝てば自然と乗ってくると思います。特に若いチームは余計にそうだと思うので。今シーズンは勝ちに転ばなかった時点で、実力がそもそもなかったのかなと思います。それは別に若手が悪いとかじゃなくて、ベテラン含めて、それがチーム力だと思うので。

──今、取材の最中に行われている町田vs浦安との試合結果によれば、逆転優勝の可能性が残されています。来週行われる町田との直接対決へ向けた気持ちを聞かせてください。

本当に神頼みなので、今はもう祈ることしかできないかなと思います。現時点で町田戦はあまり考えられないですけど、こういう状況になってる時点で、自分たちの責任ですし、自分たちがダメなシーズンを送ったという結果なので。こういう状況にはしたくなかったですけど、そのチャンスが転がってきたら、つかむ以外ないです。



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