更新日時:2024.04.19
【アジアカップ2024|ミックス/日本vsキルギス】責任を感じつつも、気持ちはすでに次戦へ。吉川智貴「ここで下を向いたら本当に終わり」
PHOTO BY本田好伸
4月18日、日本代表はタイ・バンコクアリーナでAFCフットサルアジアカップ2024グループステージ第1節・キルギス代表戦に臨み、2-3で敗れた。
13分には、左サイドからのクロスに対し、吉川智貴がマークしていた相手に先に触られ先制点を許すなど、日本としては苦しい立ち上がりを見せた。その後もペースを取り戻せないまま失点を重ね、31分時点で0-3に。その後、2点を返したものの、反撃は及ばなかった。
日本の戦術とメンタル面のキーマンでもある大黒柱の吉川は「責任を感じている」と漏らしたが、取材エリアでも厳しい表情を崩さなかった。
■キルギス戦 ハイライト(グループC第1戦)
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やるべきことをやるだけ
──お疲れ様です。なかなか厳しい試合になってしまいましたけれども、率直に試合を振り返ってみてどうでしたか?
一言で言えば、うまくいかなかったですね。これまでやってきたところが、あまり出せませんでした。うまくいかないなかで先制点を与えてしまって、だいぶ苦しくなってしまったなという印象です。
──セットプレーの警戒はもちろんされていたと思いますが、あのようにセットプレーでやられてしまったところはどのように考えていますか?
1番警戒していたところですし、やられちゃいけない場面でやられてしまいました。最後のところは自分がもっと前に入らなきゃいけなかったですし、1失点目にしても、3失点目にしても、自分がどうにかしなきゃいけなかったなと思います。
ああいうシーンでしっかり防ぐことが自分の仕事です。それができずにゲームを難しくしてしまったと思いますし、責任を感じています。どう言えばいいかはわからないですけど、やらなきゃいけないことができなかったと思っています。
──若手の選手からは、ベテラン選手たちが「もう次に切り替えて」という話をしてくれたと言っていましたが、ロッカーではどんな声をかけましたか。
いえ、(自分は)まだそんなに話はしていないです。いったんバスとかで落ち着いて、ホテルに帰ってからのほうがいいかなと思っているので、特に何も話していないですけど。もう切り替えるしかないので、それだけですね。また2試合目でいい方向にいけるように、やるべきことをやるだけかなと。
──実際、序盤にうまくいってない感覚はおそらくあったと思うんですけど、そういう時はどうしていくと話をしていましたか?
「やってきたことをやろう」と、もうそれだけですよね。それ以外なかったですし、今回は自分たちがやらなきゃいけないことが、攻撃に関してもできていなかったです。
──その要因は何だと考えられていますか?
初戦の硬さもあったと思います。その他に、現時点でこれというのは難しいですけれど、タイやオーストラリアと練習試合をやりましたが、そこでも正直あまりうまくいっていない時間帯も長かったです。ただそれが終わってから、この3日間ぐらいの練習は非常にいいリズムに戻ってきて、いいフットサルができるだろうなという感覚もすごくありました。
そのなかでまた、今日あのような入りになって、あまり良くない流れになってしまった。初戦の硬さもあったということしか、今の段階ではわからないですね。
──当然、いろんな想定をされてきたと思いますが、外から見ている限りでは、1点、2点と失点したタイミングで、少し下を向く雰囲気が漂っている印象がありました。ピッチ内ではどのように感じていましたか?
そんなに下を向いている感じではなかったかなと思います。みんなプラスの声もすごく出していますし、個人的な感覚としては、別に雰囲気が悪いわけでもないのかなと思いました。
1点2点取られて、少しだけ下を向きそうだったのも事実ですけど。そんなにがっくり落ちているわけではないですし、雰囲気が悪いということはないのかなと思います。
──これまでの歴史を見てきている流れがあるので、こちらが余計に感じてしまうのかもしれないですが、キルギスを追いかける展開になって大丈夫なのかなと感じたところもありました。焦りとかは特になかったですか?
1-0、2-0となりましたけど、個人的に焦りとかはそんなになかったです。1点入れたら流れは一気にもってこれるだろうと信じてやっていましたし、そのためにもやるべきことに集中しなきゃいけないなと自分は思っていました。ベンチのメンバー含めて、そんなに雰囲気が悪かったとかは別にないです。1人ずつ聞いてみないとわかんないところもありますけど、全体として焦りがあったかと言われたら、感覚的にはそんなにないですね。
──意地悪な話かもしれないですが、オリベイラ・アルトゥール選手、清水和也選手という軸の選手が離脱した影響もあるのではないかと思います。その状況を踏まえてこの初戦を落としてしまって、次に向けてはどう戦っていきますか?
今その2人のことを言っても、正直ここに戻ってくるわけではないので、考えても一緒かなと思います。2人の思いだけは、背負ってやるだけです。
例えば(去年の親善試合で対戦した)アルゼンチンやポルトガルに対しても、(清水)和也はいましたけど、アルトゥールがいない状況もこれまでありました。そういった意味で、2人がいないから自信がないというわけでもないです。もちろん、今日このような結果も出てしまったので、外からしたらそういうふうに捉えられても仕方ないと思います。でもまだ取り返すチャンスはあるし、ここで下を向いたらほんとに終わりなので。切り替えて、自分たちがやらなきゃいけないことだけにフォーカスして、やるしかないかなと思っています。
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