更新日時:2024.04.21
【アジアカップ2024|ミックス/日本vs韓国】強烈個性の3rdセットのかじ取り役・山田凱斗「(仁部屋との)連係は一緒にやった2年前の感覚が残っている」
PHOTO BY本田好伸
4月20日、日本代表はタイ・バンコクアリーナでAFCフットサルアジアカップ2024グループステージ第2節・韓国代表戦に臨み、5-0で勝利した。
初戦とは異なり、3つのセットを固定して回した韓国戦において、山田凱斗は仁部屋和弘、長坂拓海、山中翔斗とともに3つ目のセットで出場。1対1に強いメンバーがそろうなかで個人の突破からたびたびチャンスをつくり出すと、山田は残り5分、右サイドからのマイナスの折り返しで仁部屋のダメ押し弾の起点となった。
フィクソとして3rdセットをまとめ上げた山田に試合後、話を聞いた。
■韓国戦 ハイライト(グループC第2戦)
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シンプルに縦へというのは意識していた
──初戦は難しい結果で終わりましたが、今日はしっかりと勝ち切りました。
見ていただいたとおり、今日は3セットで回していて、僕たちのいいところである個人突破などは出せたと思います。そのなかで点を取れたことも僕たちのセットとしては大きいものですし、チームとしてもいい形で得点を重ねて、失点も0で終われてポジティブな結果だと思います。3戦目もそこは引き続き頑張っていきたいと思います。
──山田選手のセットが一番「自分が点を取る」という意識が強いと感じました。周りをあまり使っていないようにも感じましたが(笑)。仁部屋和弘選手に出していればチャンス、というシーンもありましたね。
僕らのセットはどちらかと言えば、仁部屋選手や山中(翔斗)選手を含め、1対1に強みをもっている人が多い。その強みを生かしていこうと監督からも言われているので、そう見えたのかもしれません。でも、逆にそう見えたのは良さを出せていたことにもつながっていると思いますし、そこは引き続きもっともっと精度を上げられると思うのでいい準備をします。
──仁部屋選手は独特なリズムがありますが、連係という点では、初戦で山田選手がバッと縦パスを入れて「あっ、ここのタイミングで山田選手はパスを入れられるんだ」という場面もありました。バサジィ大分で一緒にやっていた感覚が大きいですか?
まあ2年間一緒にプレーしているので、なんとなく感覚として残っているものがあります。(あそこに)いるなと思って、普段から話してイメージの共有ができているので、より精度を上げれると思います。仁部屋選手は独特ですが、相手にとってもつかみどころがないので、逆にそこをうまく使えればと思います。あのプレー(初戦のプレー)はまあ、慣れですね(笑)。
──今回はセットが固定されました。狙いや役割などはどんな話を?
僕らのセットでいうと、左アラで仁部屋選手、右アラで山中選手が1対1を生かしていくのが強みになります。いかに簡単にプレス回避するかが課題としてありながらも、シンプルに縦にというのは意識していました。
──ガンガン狙っていいぞという監督の指示もありましたか?
そうですね、僕らのセットでいうと翔斗とかはパンチ力もあるので、変にこねるよりはどんどん打っていったほうが事故も起きる。今日も惜しいシュートを何本も打っているので、強みを生かすためにも、シュートを打ったほうが乗ってくる。それは事前に話をして伝えていました。
──山田選手もけっこう狙いにいってましたよね?
最近あまりないんですけど、相手を見ながらいけそうだなというのがあったので、タイミングで久々にいい形を出せたと思います。結果的にそこから点につながっているので、改めて自分自身の自信につながるところではあります。それこそ僕だけじゃなくて、他の選手ももっとやれると思うので、さらにいい形で得点を重ねられたらいいなと思います。
──山田選手はスペインリーグという、審判の質や基準が安定している舞台で普段やっています。その点、アジアカップの基準の難しさがあるのではないでしょうか。今日は日本にすごく有利な判定をしてくれましたが、逆もありえます。そうなると、フィクソにとっては相当に難しくなる。
そうですね、そこは今日の試合でも感じた部分でした。ただプレーしている以上、審判のジャッジは絶対ですから、合わせないといけないというのはある。その上で戦えるところは戦わないといけないので、難しいところですが探りながらですね。
──初戦のファウルも「ん?」というような判定でしたよね。
初戦に関しては自分の軽率なミスだったというところは自覚しています。今日はそういうミスをせずにプレーすることを課題にしていたので、それができたのは良かったと思います。難しいところではありますが、うまく調整しながらやりたいです。
──次のタジキスタンはフィジカルが強く、守備も堅い印象を受けました。
フィジカルも強くてガツガツくる特徴がありますが、違った特徴が日本にもあるので。もちろんフィジカルでも戦わなきゃいけないし、球際を負けちゃいけないけど、僕らはスピードがあったりするので、相手のフィールドで勝負しすぎないことが大事だと思います。そこは自分たちの持ち味を生かすことを大事にしていきたいです。
──次勝てばベスト8で、やることはシンプルだと思います。次戦に向けて。
今日すごくいい形で勝利できて、チーム全体としての雰囲気も上がっているので、ベスト8も大事ですが「1戦、1戦が決勝戦」と監督も言っています。そういった気持ちをもってしっかりと準備していきたいと思います。
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