SAL

MENU

作成日時:2024.07.18
更新日時:2024.07.18

日本代表・木暮賢一郎監督が退任 連覇を狙ったアジアカップで史上初のGS敗退&W杯出場権を逃す「フットサルに関わる全ての方々が、真に手を取り合って力強く前に進んでいくことを心より願っています」

PHOTO BY本田好伸

日本サッカー協会(JFA)は7月18日、フットサル日本代表・木暮賢一郎監督の退任と、同チームでコーチを務めてきた高橋健介氏の新監督就任を発表した。

「 フットサル三国志」プロジェクト|クラファン詳細ページ
https://camp-fire.jp/projects/view/745928

アジアカップで敗退、W杯出場権を逃す

木暮氏は、2021年11月に日本代表監督に就任。2021年10月のFIFAフットサルワールドカップリトアニア大会を率いたブルーノ・ガルシア前監督の下でコーチを務めた後、指揮を託された。その後、海外を軸に戦う選手とFリーグで際立つパフォーマンスを発揮する選手、同時に若手有望株を招集して強化を続け、2022年10月、AFCフットサルアジアカップクウェートで初優勝を果たすなど成果を挙げた。

コロナ禍の影響もあり、当初2020年に予定されたW杯が2021年となり、次のW杯まで3年と準備期間が短縮されたなかで、強化の道のりは概ね順調に進んできた。

2023年10月のAFCフットサルアジアカップタイ2024予選を危なげなく突破すると、12月にアルゼンチン、2024年1月にポルトガルと、直近のW杯優勝国との国際親善試合でも実力伯仲した。

木暮ジャパン結成当初からの目標は大きく2つあり、2024年4月のアジアカップにおける大会連覇とそれによって得られるW杯出場権の獲得、そしてW杯本大会におけるベスト8以上の成績だ。その一つ目の目標達成を前に、つまづいてしまった。

4月、タイで行われたアジアカップでは、グループステージ初戦でキルギスに敗れ、続く韓国には大勝したものの、3試合目のタジキスタンに引き分け、グループ3位に。この結果、史上初のグループステージ敗退となり、ベスト4進出でW杯出場権を獲得できる条件を達成することができなかった。

大会直前に、清水和也、オリベイラ・アルトゥールといった日本代表の主軸2人が負傷離脱したことなど不測の事態はあったものの、近年、レベルアップするアジア各国に力負けする結果に終わった。

木暮氏は、2000年から2012年まで日本代表としてプレーし、2004年、2008年、2012年の3回、W杯に出場。2006年にはAFC年間最優秀フットサル選手賞を受賞するなど、アジアナンバーワン選手として活躍してきた。クラブチームでもスペインのクラブで存在感を示した後、2008年から名古屋オーシャンズでプレーし、2013シーズンをもって現役を引退。その後、指導の道に進み、FリーグU23選抜、シュライカー大阪の監督を歴任。2018年から日本代表コーチを務めるかたわら、2018年から2021年までフットサル日本女子代表監督、2019年からU-20フットサル日本代表監督を務めるなど、キャリアを重ねてきた。選手としても、指導者としても成果を残してきたが、今回は臨む結果を手にできなかった。

大会後、木暮氏の進退に注目が集まるなか、7月18日の退任の発表となり、木暮ジャパンとして約2年半の活動に終止符が打たれた。

高橋氏はコーチから昇格

新監督に就任する高橋氏は、現役時代にバルドラール浦安など国内クラブでプレーし、スペインのカハ・セゴビア FS、CD グアダラハラなどでもプレーした。

2016年に現役を引退すると、浦安のテクニカルダイレクター兼コーチとして指導者の道を歩み始める。 2017年から浦安の監督に就任し、2018年にはインドネシア代表、女子インドネシア代表監督に就任。さらにU-20インドネシア代表監督を務めるなど、同国の育成年代でも指揮を執った。2022年からは木暮監督の下で日本代表とU-20日本代表のコーチを務めていた。高橋新監督の下、日本代表はFIFA フットサルワールドカップ 2028を目指す。

■フットサル日本代表 木暮賢一郎監督が退任(JFAリリースより)

この度、フットサル日本代表の木暮賢一郎監督が契約満了に伴い退任することになりましたのでお知らせします。

■コメント

この度、私、木暮賢一郎はフットサル日本代表監督を退任することとなりました。2018 年から様々なカテゴリーで、たくさんの経験を積ませていただいたことに心より感謝申し上げます。また、この6年間で関わった全ての選手と関係者、ファン・サポーターの皆さんにも感謝を伝えたいです。私は自分のことを勝ったから最高の監督とも思いませんし、負けたから最低な監督とも思いません。ゴールが入ったか入っていないかだけで物事を見るのではなく、これからもプロセスを大切にするという信念を貫いて生きていきたいと思います。そして、フットサルに関わる全ての方々が、真に手を取り合って力強く前に進んでいくことを心より願っています。6年間、本当にありがとうございました。

■フットサル日本代表監督に高橋健介氏が就任

フットサル日本代表の監督に、新たに高橋健介氏が就任しましたのでお知らせします。

■コメント

フットサル日本代表の監督に、新たに高橋健介氏が就任しましたのでお知らせします。 ■コメント この度、フットサル日本代表監督に就任しました高橋健介です。まずはじめに、フットサルワールドカップ出場という目標を達成できなかったことについて大きな責任を感じています。ファン・サポーターの皆様、関係者の皆様には、この結果を真摯に受け止め、フットサル日本代表が本来いるべき場所に再び導いていけるよう全力で取り組んでいく決意をお伝えさせていただきたいと思います。  「フットサル日本代表のために」という情熱と献身的な姿勢で取り組んでいた前任の木暮監督から学んだことを活かし、その想いを引き継ぎ、共に目指してきた「日本代表が世界で勝つためのフットサル」を継続しながら、自分の色を加えてさらなる発展を目指していきます。全ての関係者の皆様の想いと期待を背負い、勇敢に挑戦するフットサル日本代表を作り上げていきたいと思います。今後とも、皆様のご支援とご声援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

「 フットサル三国志」プロジェクト|クラファン詳細ページ
https://camp-fire.jp/projects/view/745928

▼ 関連リンク ▼

  • Fリーグ2024-2025 試合日程・結果/チケット情報/放送情報
  • Fリーグ2024-2025 最新移籍情報/加入・退団・引退
  • 【大会・試合情報】JFA 全日本大学フットサル大会

▼ 関連記事 ▼