更新日時:2018.12.09
【インタビュー】皆本晃だからできること。公式マスコット作成プロジェクトに込めた思いとは──。
PHOTO BY軍記ひろし
立川・府中アスレティックFCは7日、インターネット上で資金調達を行うクラウドファンディングを介して公式マスコットの作成プロジェクトを実施することを発表した。
Fリーグが開幕して12シーズン目を迎えるが、選手やクラブを取り巻く環境の整備はいまだに十分ではない。こうした現状を踏まえ、立川・府中で選手会長を務める皆本晃は「停滞するFリーグやクラブの現状を打破する一つのきっかけ」として、クラウドファンディングによる公式マスコットの作成プロジェクトを開始した。
選手の主導でクラブやファン・サポーターを巻き込む一大プロジェクト。こうした動きには「今のままのFリーグを次の世代には渡したくない」という、皆本の強い思いがあった。
みんなで作った愛されるマスコットを
──クラウドファンディングを通して立川・府中アスレティックFCのマスコットを作ろうと思ったきっかけは何だったのですか?
元々の始まりはAbemaTVさんのニシノコンサルに出させていただいた時で、Fリーグやクラブのことを相談させてもらいました。色々なアドバイスを受けた中の1つにクラウドファンディングの使い方を教えていただきました。
その時には「照明を買えば良いんじゃん」って言われたんですね。でも照明を買うくらいなら、ましてやクラウドファンディングをやるのならば、みんなが作って形に残るものが良いなと。そうなると、うちのクラブは以前からマスコットが欲しいという話があった中で、お金がなくて作れませんでした。
ならちょうど良いやと。むしろみなさんで作ってもらったほうが、愛されるマスコットになると思います。そうなれば一石二鳥ですね。みんなで作れて、さらに愛される。お互いに良いのかなと思ったのでトライすることにしました。
──Fリーグ界にもマスコットを持っているチームってありますよね。北海道や浦安、大分など。
大阪もいますよね、すみだも。僕たちのように作ったわけではないので、有効活用していないところもあるかもしれません。ただ作れば良いものではないので、今回のようにイベントとして作ってしまえば、みんながマスコットを知っている状態からスタートになります。一石三鳥ですね(笑)
──マスコットの作成や維持にはお金がかかると思いますが、具体的にどれくらいですか?
着ぐるみの作成は50万〜60万円で、一般的なものが作成できます。最高クラスの着ぐるみを作るとなると90万円くらい。これにデザイナー料や維持費としてクリーニング代などもかかりますよね。あとは稼働させるのにもお金がかかります。プロのダンサーなどに頼めばそれなりのお金がかかりますよ。
──結構大変な金額ですね…。
だから他のクラブは頑張ってるなと思いますよ。維持することも大変ですから。
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