【インタビュー】皆本晃だからできること。公式マスコット作成プロジェクトに込めた思いとは──。
PHOTO BY軍記ひろし
今のままのFリーグを次の世代には渡したくない
──今回のクラウドファンディングだけでなく、これからも仕掛けていきたいですね。
当然、何かをするときには制約もあります。ただ、動き出すことは大事だなと。Fリーグは今、停滞していると思います。選手から言えば、レベルは絶対に上がっています。変なミスなんてありませんし、ポルトガル代表と2試合をやって引き分けるレベルにまできています。それなのにお客さんは減っています。
それは残念な結果ですが、確かに、僕たちがうまくなったからだけではお客さんは増えません。自分たちの環境も変わらないとわかっています。じゃ、クラブ、リーグが頑張ってと言っても変わらないものは変わりません。
変わらないから待ってて、気が付けば歳をとって引退。それは嫌です。なら、自分たちで動くしかないと。リーグ全体を動かすことは無理でも、まずはクラブや個人。特に僕は立場的にクラブを動かせる立場です。そういう選手は他のチームにはあまりいません。
そういう自分の立ち位置、これからのキャリアを考えて、このトライはやったほうが良いなと。これが他のクラブなどに波及すれば良いなと思っています。僕たちだけのトライではなく、これが成功することによってFリーグ全体、他のクラブの違うトライが出てくるのかなと。
なので、失敗すれば「あれはダメだ」、「あれは危ない」となるので。成功すれば「あれ良いな」となるでしょう。僕らとしてもすみだでは(田口)元気が、色々としかけています。あれですみだが盛り上がっている状況も素晴らしいなと思っていました。
僕と元気ではキャラも違えば得意なことも違います。同じようなことはしませんが、同じように動きだして、今までやれていなかった動きを他のクラブもやっていければ良いのかなと思います。
──選手発信での企画やイベントがどんどん出てきて、Fリーグの中で新しい1つの流れができてきそうですね。
元気がやってくれたのが1つ大きかったと思いますよ。それに僕たちも違う形で乗っかった形はあります。きっかけややることは違いますが、そういう動きが大事だと思います。
Fリーグが始まって10年以上が経ちましたが、何も変わっていないなって。でも選手のレベルは上がっていて、僕たちはそれを見てもらいたいですし、だから発信しています。その中で、僕は次の世代にこのままFリーグを渡したくないと思っています。
チームにも若い選手がいますが、彼らに今のままFリーグを渡したくはありません。もう少し盛り上げた状態で渡したいと思っています。僕がこういう活動をしたことで、このクラブの若い選手は見ています。それで、彼らが歳を取った時に「アキラくんはやっていたな。俺らもやらなきゃいけない歳だな」ってなってくれれば嬉しいです。
それもクラブとしての繋がりですし、そういう伝統が受け継がれていくものだと思っています。
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