SAL

フットサル全力応援メディア

MENU

ブルーノ・ジャパンの挑戦
SAL LINE公式アカウント
SALペディア
2020.10.26

【日本代表/記者会見】「私たちが取り組んでいく軸はまったく変わらない」4度目の延期を受け、いつになるかわからないアジア選手権へ向けたブルーノ・ガルシア監督のプランとは。

PHOTO BYSAL編集部

10月26日から28日まで、3日間に渡って高円宮記念JFA夢フィールドで行われる日本代表のトレーニングキャンプ。最終日にはY.S.C.C.横浜とのトレーニングマッチも予定されており、2021年に延期となったAFCフットサル選手権へ向けて準備を進める。

4度目の延期になり、開催は「2021年以降」と漠然としたものに。そんな中でブルーノ・ガルシア監督はどんな基準でメンバーを選考し、今回の代表活動ではどんな狙いを持って取り組もうとしているのだろうか。トレーニングキャンプを前に、ブルーノ監督がオンラインの記者会見に臨んだ。

小刻みな変更は負荷が高い

──今回のトレーニングキャンプに向けて。

ご存知のことかと思いますが、AFCフットサル選手権の日程の変更がありまして、再びプラニングの調整が必要になっているという簡単ではない時期になっています。ですが私たちが取り組んでいく軸はまったく変わりませんので引き続き改善、強化をしていきます。もちろんプランニングの微調整は簡単ではないですけど、多方面の方々の調整、努力によって実現できたこの機会ですので、最大限有効活用したいです。こういう状況下の中、今年に入ってプロジェクトの最終フェーズに入ってきているため「試合機会はたくさん作っていきたい」という方針はある中でそれが叶っていない状況が続いていました。今回も「トレーニングによる向上」と、国内のクラブチームと組むものになりますが「実戦機会」の2つの軸を立てて進んでいきたい。そういうキャンプにしたいと思っています。

──これだけ延期が重なっていると強化への影響は?

これだけ度重なる変更が小刻みに起きると正直非常に厳しいプランニングの要求を突きつけられていると思っています。元々延期するなら、だいぶ長い期間を先に設定してもらえればある程度の期間をもったリプランニングができます。ですがこれだけ複数回も刻まれると、特にアジア諸国と比べて日本の整備されたリーグのカレンダーの環境を考えると、小刻みな変更は負荷が高い。そういう意味では代表チームだけでなく全体的にプランニングの再調整について疲弊させられているなと。ただ、私たちのやるべきことは先ほども言ったように一切ブレていない。ぼやっとしてしまうのではなく、フォーカスを再セットしていく。毎回毎回、“一期一会の精神”じゃないですけど、得られた機会を大切にベストを尽くす精神をもって活動していきたいです。

──2021年以降に延期になったアジア選手権へ向けていつ開催になるかわからない難しさもある中、どんなプランニングを立てていこうと考えていますか?

非常に難しく大きな変化に晒されています。最初の延期から数えれば今回で4度目の日程変更です。クラブにおいてリーグのカレンダーが変わることも非常に大きなことだと思います。さらに代表チームの活動も影響してくるとかなりイレギュラーな状況でリーグもクラブも代表チームも調整、適応していかなければいけないという困難な調整に追われている状況です。ただ、JFAの各部署もそうですし、Fリーグと各クラブの共同と協力の元、再設定をしようとしています。大変な努力と犠牲の上で成り立っていると思いますが再設定のための準備を具体的に進めているところです。

──ある程度メンバーを固定してブラッシュアップしていく最終のフェーズに入っていると思うので、夏以降の初招集の選手は水谷颯真選手と米村尚也選手だけ。今回は仁部屋和弘選手など久しぶりに呼ばれている中、改めて代表活動に呼ばれるための基準は?

おっしゃる通り、延期と言っても日程がわかっていない中、最終フェーズに近いことは明らかです。実際、今回のトレーニングキャンプのメンバーも本来は年内にアジア選手権があることを目して最終的な段階での準備というものになっていました。招集の基準は今までのものとまったく変わらず、基本的には中核メンバーをさらに絞り込んでいく最終フェーズにあります。それは自然なことだと思いますが、短期、中期、長期のプロジェクトを考えたときの年齢バランス、そしてポジション別のバランス。そういったものが取れている状態で、なるべくアクティブに、どの選手にどんなことがあっても、国内でもそうですけど海外でもこのイレギュラーな活動がかさんでいる時期はケガやサプライズが起きて参加できないパフォーマンズになっていることは想定されます。それに備えるためにも、私たちとしては中核メンバーをより磨き上げていくことと同時に、ポジションバランスや短期、中期、長期のプロジェクトを考えた年齢バランスも考慮しながらトレーニングキャンプを重ねていくという考え方です。ですので選手選考の基準自体はこれまでと変わっていないの状況です。

──先日U-19日本代表の合宿がありましたが、U-19の代表監督でもある木暮賢一郎コーチと共有したことは?

トレーニングキャンプ中もキャンプが終わった後も、若手選手のステップアップについてはずっと話をしています。当然、A代表の強化に一緒に携わって働いているので短期、中期、長期の選手がどのように育っていくべきか。どのように経験を積んでステップアップしてもらうべきかというを話をずっとしています。

──育ち盛りの選手に期待することは?

代表チームのカテゴリーで言えば、U-20のその上がA代表なのでその2段階で見てしまうところがありますが、選手たちには段階的にステップアップした結果、A代表にたどり着いてほしいと思っています。どういうことかと言いますと、2019年にAFC U-20アジア選手権に日本は優勝していますが、U-20の代表に選ばれて国際経験を積む機会を勝ち取るというステップがまず一つ。

そのあと、その経験とマインドを持って所属するクラブでポジションを勝ち取ってチームで中核的な役割を果たしていく。その次に初めてA代表の枠組みのレーダーの中に入ってくる。前回の優勝メンバーの中で対象になる選手は、大澤(雅士)選手がエルポソ・ムルシアFSのBチームで活躍し始めていますがそういった選手がステップアップを段階的にを踏んでいる例だと思います。国内でも畠山(勇気)選手らが各クラブで少しずつ自分の居場所を確立して活躍しようという状況に入ってきています。その後に、(リストの中にいる既存の選手たちと)横並びになった状況になり、そこでさらに勝ってA代表の中に入ってくると考えています。そこのステップアップを念頭に入れながら、自分が目指すべきところはどこかを取り組んでもらうことが一番だと思っています。

ただ、スポーツの世界ではこれまでに他の種目でもあったように、例外もあります。清水和也選手のようにU-20のカテゴリーからジャンプアップしてA代表にいくという特例もあります。世の中には大きなステップアップをやってのける選手もいます。U-20代表が生まれたのは2017年で、この短い期間の中で大きなジャンプをした例は清水選手にしか見られていません。ですが大きなタレントであればそのような飛び級のようなことが可能ということも一つの事例としてあります。なので今のU-20の選手に対しては、そのような事例があることを励みに、念頭に入れながら是非大きなジャンプアップを狙ってほしいです。

──コルドバ・パトリモニオの清水和也がバルセロナ戦でスーパーゴールを決めて、日本フットサル界にとって明るいニュースで話題になりました。

清水選手のバルセロナ戦のゴールはもちろん見ましたし、ずっと追ってきている中でここのところ非常にパフォーマンスも高く調子がいいなと思っています。我々としても嬉しく、頼もしく見ています。ゴールを決めたバルセロナ戦以外の試合でも非常にいいパフォーマンスを見せています。コルドバの前の時代では、安定した出番は得られず十分な出場機会に恵まれていなかった状況でしたが着実なステップアップを図っているなと思います。

海外組に関して言えば、他に逸見(勝利ラファエル)選手と森岡(薫)がいますがこの2人についても毎試合追っています。逸見選手に関してはベンフィカで素晴らしい高いパフォーマンスを維持して中核的な役割を果たしています。森岡選手に関してはコロナ禍の影響でチームへの合流が遅れてしまい、スタートが難しいところもあったようですが、徐々にフォームを取り戻してチームに円滑な合流ができています。海外組に関してもこの3人は逐一情報を入れながら、向こうの人たちとも情報を交換しながら補足して見ています。

▼ 関連リンク ▼

▼ 関連記事 ▼

Close Bitnami banner
Bitnami