今シーズンから立川・府中アスレティックFCのキャプテンを務めている上村充哉。チームは開幕から4試合勝ちなしだったが、その後5連勝と1分。上村自身の活躍もあり現在2位に上り詰め、U-25代表のメンバーとして出場した2017年のアジアインドアゲームズ以来の代表招集となった。

シーズンが始まってまだ2カ月だが、勝てない苦しさと勝利を重ねる成功体験を得た立場として、そして久しぶりに代表に選ばれた若手選手として上村は代表チームにどんな影響を与えられるだろうか。

また本人はこの招集にどんな意味を見出しどんなモチベーションでトレーニングキャンプに臨んでいるか。さらには翌日に控えている所属クラブとのトレーニングマッチへの意気込みも聞いた。

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内田の活躍は「すごく刺激になっている」

──代表活動は、U-25代表のメンバーとして出場した2017年のアジアインドアゲームズ以来となります。今シーズンの活躍を評価されて選出されましたが、選ばれた際の心境は？

素直に嬉しかったです。2、3年離れていましたし、久しぶりではありますが、戦術を思い出したり、新しいことを覚えるというマインドではなく、3年間ずっと入っていたかのように堂々とプレーすることを心がけています。

──コロナ禍で開幕が遅れ、前半戦がかなりタイトだった。連戦での移動もあった。そこで、コンディションや疲労の蓄積はどうですか？

毎年、毎週試合があり、たまに連戦という流れはそこまで変わらないですね。コンディションは問題ありません。逆に、試合が空いているチームのほうが難しいのかなと個人的には感じています。

──立川・府中ではキャプテンですが、代表ではどんな存在感を出したい？

立川・府中ではキャプテンですが、正直なところ、僕のマインドは去年とそこまで変わりません。まずは自分が一生懸命やる。そのことで、周りにいい影響を与えらたらいいのかなと。代表でもそれは同じで、自分がまず一生懸命、ひたむきにやることが大事だと思っています。

──どういったプレーでアピールしていきたいですか？

今回のメンバーは左利きが少ないので、セットプレーでも、インプレーでも、オプションが増えますし、僕はシュートを武器にしているので、そこを前面に押していきたいです。

──立川・府中は今、若手の活躍が目立ちますが、日本代表も若手の台頭を求められています。立川・府中は開幕直後に苦しみながら、一気に上がってきています。そうした過程は、日本代表で若手が台頭していくために必要なことにも通じるような気がしますが。

若手がピッチ内外でも盛り上げて、ベテランを脅かすパフォーマンスを出すことが大事かなというのは、今シーズン負けている時に思いました。勝っていくと自然と雰囲気が良くなるので、負けているときにどれだけみんなで盛り上げられるかですね。

──その意味では、明日の立川・府中戦は気合が入っているのでは？

相手が立川・府中だということは抜きにしても、若い選手が結果を残さないといけないと思っています。

──チームメートの内田隼太選手の活躍も際立っています。上村選手にとって彼はどんな存在でしょうか？

すごく刺激になっています。同い年で圧倒的なパフォーマンスを出していて、日頃からの練習も真面目ですし、練習後には自主練にも取り組んでいる。すごく自分に矢印が向いていることを感じています。隼太が試合で結果を残したり、代表に入ったりすることが、刺激になっていますし、自分にとっていい存在です。

──仲は良いんですか？

仲良いです。つるむことは少ないですが、普通に仲良いですよ（笑）。