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ブルーノ・ジャパンの挑戦
2020.12.22

「他クラブがやっていないことをしないと現状を変えられない。圧倒的な資質を持つ選手をフットサルにアジャストさせる」【Fの主役は俺だ!全チームインタビュー|前田佳宏監督|Y.S.C.C.横浜】

PHOTO BY高橋学

Fリーグ ディビジョン1、12チームの監督&注目選手を対象にした全チームインタビュー。題して「Fの主役は俺だ!」。コロナ禍を乗り越えて戦ってきた各チーム、各選手に、終盤戦への意気込みを聞く。

昨シーズンのディビジョン2で無敗優勝を達成し、満を持してF1に挑んだ今年、前田佳宏監督は「日本中の皆さんに“YSウェイ”を見てもらいたい。“YS旋風”に期待してください」と意気込んだ。実際に、例年の上位陣と真っ向からぶつかり好ゲームを繰り広げ、アグレッシブなプレッシングで、最後まで戦い続ける姿は、“チャレンジャー”らしい清々しさを覚える。

だが、彼らの目標は今この場所ではないはずだ。横浜は何を目指してこの舞台に立ち、コロナ禍のF1初年度に何を感じ、何を見出し、そしてどこへ向かっていくのか。クラブの“知られざる”ビジョンを探るべく、前田監督に真っ向から質問をぶつけた。

取材・文=舞野隼大、本田好伸


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3セット、GK登録1枚。すべては世界で戦うことを見据えて

──F1昇格初年度の前半戦を振り返ってみていかがですか?

まずは、日本のトップリーグに上がってきたなと。順位もさることながら、実体験として肌で感じています。

──では、現在地をどのように捉えていますか?

まずは中身ですね。想定よりやれている部分とやれていない部分の両方があります。プレー強度や選手の質については、かなりやれている一方で、チームとしての経験値が少なく、ファウルトラブルやゲームマネージメントが課題です。(10月25日の)立川・府中アスレティックFC戦はまさにそう。奪ってもすぐに奪い返され、引き離せる展開でも同点にされてしまう。時間帯に応じたプレーや、相手に流れを与えてはいけない場面でセットプレーから取られてしまうなど、経験値の差を痛感しています。その結果、今の順位になっているのかなと思います。

──F2では体感できなかったところ。

それにF2との決定的な違いは、毎週試合があること。半分の11試合が終わってようやく、試合と平日の練習、週末というサイクルに慣れてきた感じです。

──大学サッカーや大学フットサルを経由し加入した選手の活躍が目立っています。どういった基準でスカウンティングして、彼らにオファーしたのでしょうか?

まず、僕たちはクラブとして日本一を目指しています。そして、アジアに進出していきたい。そうなると当然、名古屋が大きな壁として立ちはだかります。これまで10年以上、ほとんどのシーズンで彼らが優勝している現状を考えて、目標達成のためにどうすべきかを考えました。かつて、前身チームでもプレーしていたGMの渡邉瞬と共に、他のクラブがやっていないことをしないと現状を変えられないというところから戦略を立てました。その答えの一つは、圧倒的な個人の資質を持つ選手をフットサル界に引き込むこと。その上で彼らをフットサルにアジャストさせる。これまで他クラブがやっていないことですね。大学サッカーだけではなく、例えば橋本裕貴にしても、福島ユナイテッドやラインメール青森でプレーした選手です。そうやって別の角度から違いを出すことを考えてクラブづくりを進めてきています。

──個人の資質はどういうところですか?

相手ゴール前15メートル以内で、個人でこじ開けられる能力ですね。なおかつ、フットサルに関わってきている背景。東洋大学サッカー部に所属していた小林拓夢は、帝京長岡高校時代に、全日本ユースフットサル選手権の全国の舞台で活躍しましたし、橋本も、中学時代は町田JFCというクラブでフットサルを経験しています。サッカー界でも活躍していながら、小・中・高校年代のいずれかでフットサルを経験していることも、オファーを出す上で重視している一つです。

──そうした選手をどんどんスカウティングしていく。

Y.S.C.C.横浜はJクラブでもありますから、多方面にスカウトのルートがあることも強みです。GMの渡邉と共にリストアップして、声をかけています。東洋大の小林と荒川勇気は、2人で関東大学サッカーリーグで声をかけました。言うなれば“逆ナン”みたいな感じでした(笑)。

──横浜の強みはどこでしょうか?

選手の“顔”ですね。今シーズンのスローガンでもある「飾らず、ひたむきに」。どんな点差でも、どんな状況下でもひたむきにフットサルに取り組んでいます。正直、F1の初年度から思った通りの成績を出せるとは考えていません。特に勝敗は、やってみないとわからないですからね。でも、表情は、どんな点差でも、誰とやっても変わりません。そこをまずは見てほしいです。

──では、後半戦の注目選手を一人挙げるとするなら?

いつも「全員」と伝えているので、1人ですか……僕は選手じゃないのでダメですかね(笑)。そんな選手を引き連れている「僕」という。注目してほしいのはもちろん選手ですし、どんな点差でも、勝っていても負けていても戦っていて、そんなみんなと共に戦っている監督……。(呼ばれていない選手が)「俺の名前がない!」って言われますから(笑)。

──わかりました(笑)。横浜はまさに全員が出場する3セットですね。その狙いは?

まずは、プレー強度が落ちないことと、走り負けないこと。セットごとに特徴が違うので、相手セットに合わせて変えるのが大枠の狙いです。それともう一つ、一番大きな狙いがあります。

──何でしょうか?

僕は、選手全員を起用しないとチームが成長しないと思っています。選手が試合をこなしながら成長を感じることで、自然と一体感が生まれていく。みんなで試合を作り上げるために、日頃から全員で戦えるように練習をして、準備しています。登録メンバーに選んだ時点で全員を使うと伝えているので、選手一人ひとりが100%の準備をして試合に臨んでくれています。さらに言えば、3セット全員が名古屋に対抗できる力をつけることを見据えてチームを作っています。

──GKは毎試合1人だけの登録ですね。

鈴木(陽太)と後村(祐樹)はタイプが異なるので、対戦相手を見つつ、練習の調子や“ノッている”選手を選びます。登録を1人にすることでケガをしたら交代選手がいないリスクもありますが、心が逃げないように、GKに任せる。その責任を負ってもらうことを重視しています。

──それでももし、ケガをしてしまったら?

もちろん、リスクも考えています。

──たとえば、パワープレーを続けるとか?

それもありますし、F2では北野聖夜がGKをしたこともありました。リスクもありますが、ポジティブなところにフォーカスしています。 “13人目”も登録できますからね。

──3セットの12人と、もう1人。

たとえば荒川(勇気)はそうした起用が多いですね。スペシャルワン。うちはピヴォのポテンシャルが高いので、相手フィクソとのマッチアップを見ながら投入します。

──前線に強度を出せる選手を配置することもそうですが、前田監督は前からのプレッシングにもこだわりを持っていますか?

そうです、“前田”なので(笑)。それは冗談ですが、前プレは、僕自身のこだわりでもあり、エンタメを考えたものでもあります。止まっている展開よりも、人とボールが行き来する展開のほうが見ていて楽しいと思っています。僕は、フットサルはトランジションスポーツだと考えているので、そうした意味でも前プレを活用しています。

──もう少し新加入選手のことに触れたいのですが、小林選手と安井嶺芽選手は帝京長岡高校の先輩と後輩。中学時代に長岡JYFCで全日本U-15にも出場していましたし、2人とも全日本U-18選手権で異彩を放っていました。それこそ今すぐにFリーグで見たいくらいに。

僕らも、あの大会の拓夢のプレーに衝撃を受けました。ポテンシャルもそうですし、オーラを放っている。何より人間性ですね。わからないことはどんどん先輩に聞くし、自己解決能力もすごく高い。猛烈な勢いでトライ&エラーを繰り返している。人一倍、それが早いですね。

──大阪の齋藤日向選手とともに優勝したときの安井選手のキック技術もすごかった。

そうですね。加えて安井は、メンタルが強い。技術も精神面も優れているから、ピッチ全体を見て、状況を理解して、相手を最後まで見られる。世界基準の物怖じしないメンタルがあって、いつでもどこでも変わらないプレーができる。それこそ稲葉洸太郎のようですよね。

──それはすごいです。では最後に、後半戦に向けた意気込みをお聞かせください。

現状の目標は残留です。そのために一つでも勝ち点を取っていく。そうは言っても結局、試合はやってみないとわからないですから、縮こまらずにダイナミックにいきたいですね。小さくやってしまうと成長はないですし、小さくやれるほどの経験値もない。全力を出して、最初から終わりまでまっすぐ戦い抜きたいです。

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