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2021.02.12

「矢澤が守ったから勝てた、芝野がチームを勝たせたと、プレーで証明してほしい」【Fの主役は俺だ!全チームインタビュー|伊藤雅範監督|バサジィ大分】

PHOTO BY高橋学

Fリーグ ディビジョン1、12チームの監督&注目選手を対象にした全チームインタビュー。題して「Fの主役は俺だ!」。コロナ禍を乗り越えてきた各チーム、各選手に、終盤戦への意気込みを聞く。

昨シーズンは25勝3分5敗という成績を収め、絶対王者・名古屋オーシャンズを追随したバサジィ大分。3シーズン前、屈辱の最下位を味わった面影はなく、伊藤雅範監督と共に着実に再浮上してきた。

今シーズンも名古屋の対抗馬と考えられていた。だが、彼らは9月から10月にかけて3連敗を喫するなど、勝ち点を取りこぼしてしまう試合が続いた。今年はダメなのか……。しかし、彼らはそこから破竹の8連勝を含む10試合負けなしで勢いに乗って、“強い大分”を印象付けた。

それでも伊藤雅範監督はこう話す。「名古屋の脅威になれなかった」。

今シーズンを振り返り、伊藤監督は何を感じているのか。そして、残りのリーグ戦をどのように戦うのか。大分が見据えるビジョンに迫った。

取材・文=本田好伸、舞野隼大
※インタビューは1月21日に実施しました


バサジィ大分|吉田圭吾選手のインタビューはこちら
その他、全チームの監督、注目選手のインタビューはこちら


3年前の最下位チームが「戦える集団」になった

──今シーズンの戦いを振り返っていかがでしょうか?

重要な上位争いが終わっていないので、まだシーズンを振り返ることは難しいですね。ただ、開幕の日程が決まらないなかで、選手たちがモチベーションを高く取り組んでくれたことが、今の順位につけられている要因だと思っています。そこに関しては選手の頑張りが大きかったです。

──具体的には、どのような難しさがありましたか?

大きく分けて2つあります。一つは、こういう状況を経験したことがなかったということ。どうなっていくかが想像もつかなかったことですね。もう一つはプランニング。リーグがいつ開幕するかわからなかったですし、開幕できても試合が延期になるかもしれない。その2つの部分で難しかったですね。

──プレシーズンは“恒例の”走り込みをしてきたそうですが、具体的にはどんなことをするのでしょう?

走るだけです(笑)。自分たちがコントロールしているのは距離と強度です。選手たちはおおよそ1試合あたり6km走ると言われているので、「これくらいの距離をこれくらいの強度で走れれば選手たちが試合中にケガをすることはないはず」という強度を設定しています。ただし、そうした数値はあくまで平均なので、それをいかに上回れるか。あとは選手それぞれのフィジカル的なパーソナリティも異なるので、それぞれの練習メニューをどのように準備していくか。そこが基本的なところです。

──大分の選手は一人ひとりが自信をもって特徴を発揮しているように見えます。その理由はフィジカルのベースが整っているからでしょうか。

自分がそういう選手を好きだということがあるかもしれないですが、フィジカルコンディションが整っていることは理由としてあると思います。もう一つは、戦術によって選手が生かされているということ。自分たちは「戦術が選手を超えることはない」という考え方があり、人を生かすものが戦術と捉えています。

──3シーズン前は最下位を経験しながら、優勝争いするチームに復活してきました。

僕が監督としてもたらしたのは「考え方」を変えることだと思っています。以前は、順位や目の前の試合に対するこだわりが薄いように感じていました。このチームは多くの人に支えてもらっていますし、フットサルは地方を盛り上げていけるスポーツだと思っています。地方のチームでも日本一やアジア、世界を狙えるチームを作ることができます。そういう意味でも、バサジィがリーグ下位に沈んでいることが日本フットサル界にとってもいいことだとは思えませんでした。目の前の試合に勝って、選手たちが日本代表や他のチームで活躍してくれればいい。自分は東京で育ったので選手が都会に行きたい気持ちも理解できます。大分には大分の良さがありますが、ここから羽ばたいてほしいという気持ちもあります。

──伊藤監督は就任時から「戦える集団になる」と話してきました。

その「戦える集団」というのは最低限の話ですね。ただ、そのテーマを打ち出した理由は、外からもそういう目で見てほしかったからです。

──そうやってベースが確実に積み上げてきましたが、一方ではまだ、勝たなければいけない試合を勝ち切れていません。年末の浦安戦や北九州戦は、勝ち点3を取りこぼしたという見方もできます。

正直、まだまだだなと思いました。ただ、その言葉に反論するわけではないですが、Fリーグでは相性もありますし、浦安、北九州との戦いを通して「簡単なリーグじゃない」と改めて感じました。もう一つ、北九州とはダービーマッチだったことも要因だったように感じています。

──今シーズン初めて開催された「九州ダービー」ですね。

ダービーを(2連勝する)ダブルで終えることはものすごく難しい。関東圏でもよくダービーがありますが、その対戦が連勝、3連勝で終えたというデータはほとんどないはずです。それくらい難しいものですし、ダービーはFリーグの魅力の一つにもなっています。とはいえ、勝ち点3を取れなかったことは自分たちの未熟さです。選手には、「あの2試合の失点の仕方は自分たちらしくなかった」と伝えました。勝敗にこだわるということはお互いに厳しく要求し合うことです。それができていたらあの失点はなかった、と。

──年始の名古屋戦は、仁部屋和弘選手が自陣の底辺でボールを奪われて先制点を許しました。絶対に負けられない重要な試合の第1ピリオド10分に、チームで最も重要な選手があのようなミスをしてしまったことはチームメートにも大きな影響を与えてしまったのではないでしょうか。

どのチームでも、誰であっても、ミスから失点してしまうことはあります。ですが、あの仁部屋のプレーは批判されてもおかしくないと思っています。その批判に対して、選手は自らのプレーで取り返すしかないですし、監督としては、選手を守ることも必要です。

──選手を守る。

はい。もし、それをミスだと分かっていなければ、ミスだと教えてあげることも必要です。あの失点は仁部屋自身も分かっていたので、僕としてはそれ以上のことを言いませんでした。ああいうビックゲームに敗れ、批判されることの裏を返せば、3シーズン前に最下位だったチームがいろいろな人に注目され、期待されるようになったということでもあります。それを継続していかないといけません。名古屋のように、勝って当たり前と言われ続けているチームは、負けたときの批判を受け入れ、強くなってきました。と同時に、負けないようにスペシャルな選手もそろっている。僕らも同じようにしていかないと、数年よかったというだけで終わってしまう。今の状態を続けて、歴史を築いていかないと変われないですよね。

──では、終盤戦のキープレーヤーを挙げなら誰でしょうか?

1人ではなく2人挙げたいですが……まずは矢澤大夢。僕は、日本代表に選ばれる可能性の高い選手だと思っています。代表の一番手はピレス・イゴール選手だと思っていますが、矢澤はイゴールに近いプレースタイルです。現時点では、そのバックアップには彼が一番相応しいと感じています。素晴らしいパフォーマンスを続けているので、「矢澤が守っていたから勝てた」と言われるプレーを見せてほしいですね。

──ちなみに、もう1人は?

芝野創太です。練習を見ていても、あと5点は決めていてもおかしくはないなと感じています。そこがもどかしいですが、年末の浦安、北九州に勝てなかった要因も、彼がいなかったことが大きかった。だからこそ、「チームを勝たせられる選手」だと証明してほしい。残りの試合にも期待しています。

──では最後に、終盤戦への意気込み聞かせてください。

(インタビュー時点では名古屋の優勝がほぼ確実だったので)優勝を狙うことは現実的ではないので、残りのリーグ戦は少しでも上の順位で終えられるように意識していきます。同時に「今シーズン、名古屋の脅威になれたか?」と言われると、おそらくなれていなかった。それはどのチームも同じです。それをよしとせず、これから先もやっていかないといけないと思っています。

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