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作成日時:2021.10.04
更新日時:2021.10.04

リカルジーニョが悲願の戴冠!ポルトガルがアルゼンチンを破ってW杯初制覇!

PHOTO BYFIFA/Getty Images

フットサルの世界一を決める戦い、FIFAフットサルワールドカップ2021の決勝が3日、リトアニア・カウナスで行われた。ファイナルへと勝ち進んだのは、大会2連覇を目指す南米王者・アルゼンチン代表と欧州王者・ポルトガル。まさに“世界最高峰”の戦いは、ポルトガルが2-1でアルゼンチンを破ってW杯初優勝を飾った。


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連覇を狙うアルゼンチンは運にも見放され…

立ち上がりから両チーム共にインテンシティが高く、ハイレベルな駆け引きかつ、締まった展開が続いた。第1ピリオド8分、アルゼンチンが左サイドでCKを獲得すると、サンティアゴ・バシーレがミドルシュート。ファーへ飛んだボールは、右ポストをたたき先制点は生まれなかった。

13分、試合が動く。ポルトガルのリカルジーニョが相手に寄せられた際にチャージを受けて倒れると、ファウルを犯したアルゼンチンのクリスティアン・ボルトが悪質な行為で一発退場に。ポルトガルは、相手が2分間3人のフィールドプレーヤーとなった数的有利を生かして押し込むが、なかなかゴールを奪えない。

2分が経過し、チャンスをふいにしたかと思われたが、アルゼンチンの選手が再び4人に戻ってきた瞬間、右サイドへ開きながら放ったパニーのミドルシュートがゴール左隅へと突き刺さった。第1ピリオド残り5分29秒で先制点が生まれ、こう着していた戦況が動き始めると、アルゼンチンも1点を追いかけて前がかりに攻め込んでいくが、試合はそのまま、ポルトガルが1点をリードしてハーフタイムを迎えた。

迎えた第2ピリオド24分、ポルトガルのエリックが縦へ仕掛けエリアへ侵入してループシュートを放つが、ボールはバーに当たって追加点は生まれない。ポルトガルはその後も攻勢を強め、シュートを打っていくがアルゼンチンの守護神ニコラス・サルミエントのファインセーブに阻まれ続ける。しかし28分、右サイドでCKを得ると、大外で待ち構えていたパニーが遠目から正確なボレーをインサイドで放ち、ゴール左下に突き刺した。

2点のビハインドを負ったアルゼンチンはここから反撃をスタート。失点直後にアンヘル・クラウディノが相手との左サイドでの球際の競り合いを制し、右へ持ち運びながらドリブル突破して右足を一閃。このシュートはディフェンスの足をわずかにかすめて軌道が変わり、GKの手が届かないコースへと吸い込まれた。

これで息を吹き返したアルゼンチンは31分、再び決定機をつくる。右サイドのサンティアゴ・バシーレからの折り返しを中央のマキシミリアーノ・レシアが滑って合わせると、ポルトガルの守護神ベベに防がれたものの、ファーへ走り込んでいたマティアス・エーデルシュタインがこぼれ球に詰める。しかし、シュートは枠を外れ、絶好の得点チャンスを逃してしまった。アルゼンチンにとっては、1点が遠い展開が続く。

アルゼンチンは、残り4分弱からパブロ・タボルダをGKと交代してパワープレーを開始。38分には、右サイド深い位置でアラン・ブランディがシュートを放った際に、スライディングで止めに入ったフアン・マトスの腕にボールが当たったとし、ビデオサポートを要求。しかし判定はくつがえらなかった。

その後もアルゼンチンが猛攻を仕掛け続けたが、悲願の初優勝へと向かうポルトガルは決死のディフェンスで対応。べべのファインセーブやポストにも助けられる形で1点リードを守り切ってタイムアップを迎えた。

ノックアウトステージ以降、ラウンド16と準々決勝を延長戦、準決勝をPK戦で勝ち上がってきたポルトガル。まさに死闘続きの戦いの末、主将・リカルジーニョを擁する彼らが、初めて世界一の頂にたどり着いた。

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